2019年 1月

カタカナ用語の新解釈

Vol.15 エバンジェリスト

IT業界を中心に注目が集まっている「エバンジェリスト」というカタカナ語について、正しい使い方と、ちょっと切り口を変えた新解釈をご提案します。

正しい使い方

エバンジェリストは、もともとキリスト教の「伝道者」を意味する言葉です。そこから転じて、ビジネスシーンでは自社が持っている技術や、自社製品・サービスの価値を、社内外問わず広く発信する役割のことを言います。「技術広報」などと呼ばれることもあり、近年、IT業界を中心に「エバンジェリスト」が果たす立場の重要性に注目が集まっています。

では、エバンジェリストはどのような場面で活躍するのでしょうか? 例えば、自社独自の技術を保有していたり、優秀なエンジニアを多く抱えていたりするのに、それが意外と知られていないような会社では、エバンジェリストが目を引く活用方法などを情報発信することで、技術の市場価値、ひいては企業価値をより高めることができます。また、イベントや講演に登壇することもあるので、プレゼンテーション能力を発揮する場面もあるでしょう。
この場合は、その独自技術がある程度ブランドとして理解されていることが前提となります。

新解釈で使ってみる

IT業界に限らず、どの企業にも「目立たないけど、実は裏で良い仕事をしている」職人のような存在の社員がいるはず。そうした社員の魅力や人材としての価値を全社へと知らせる「社内エバンジェリスト」になってみてはいかがでしょうか?

例えば、派手な売り上げや営業成績を残しているわけではないが、顧客との信頼関係をコツコツと積み上げて、長期的な取引関係を築いている社員。あるいは、華やかな存在感はないものの、その人がいるだけで場が和んだり、誰にでも分け隔てなく気さくに声をかけたりと、社内コミュニケーションのつなぎ役になっている社員。

分かりやすい数字には表れなくとも、こうした人たちは組織を支える重要な存在です。目立たないけれど欠かせない人たち、あなたがそうした人たちのエバンジェリストになって、社内にその素晴らしさを伝えていきましょう。

とは言っても、「あの人はスゴいんです!」などと大げさに騒ぎ立てるのはNG。「◯◯さんって、一度担当したお客さんから絶対に離してもらえないんですよね」とか「××さんがいない日って社内の雰囲気がいつもより暗くないですか?」など、普段の会話の中でさりげなく周囲に伝えてあげるのがベターです。

「ある社員がいなくなり、初めてその存在の大きさに気づく」などということは、会社にとって大きな損失です。そうした事態を避けるためにも、はっきり気づく人は少ないけれど実は必要不可欠な社員の働きぶりを伝える、社内エバンジェリストの役割を買って出てはいかがでしょうか?

イラストレーター紹介

栗生ゑゐこ(くりうえいこ)

茨城県つくば市出身。編集・制作会社でお寺書籍の編集・ライティングを経験後、ITベンチャー企業を経て、2009年よりフリーのイラストレーターとして活動中。

ビジネスチャットを活用して充実した情報発信を!

大塚商会では、ビジネス間のコミュニケーションを円滑にする「ビジネスチャット」をご提供しています。組織の規模や体制などを考慮して、豊富に取りそろえた製品の中から、適切なツールをご提案。社内外問わず、ビジネスコミュニケーションを充実させることで、自社の情報発信もサポートします。

ビジネスチャット

ページID:00160094