正しい使い方
コンバージョン(Conversion)という英単語には「変換」や「転化」「転換」といった意味があります。マーケティング分野ではWebサイトにおける最終的な成果を指し、「ビジター(訪問者)をカスタマー(顧客)に転換させる」という意味でよく使われます。
最終的な成果とは、ECサイトであれば商品購入の実績であり、企業サイトや商品情報サイトであれば資料請求数や会員登録数、Webメディアであれば広告主への送客などがコンバージョンに相当します。
コンバージョンを獲得するには、Webサイトを訪問するユーザーの動線を解析したり、コンテンツを最適化したりすることなどが求められるでしょう。そのためマーケティング担当者は、「自分のミッションは、コンバージョンをより効率的に獲得し、最大化することだ」というような使い方をします。
新解釈で使ってみる
「ビジターをカスタマーに転換する」とは、言い換えると「人の興味を引きつける」ことになります。そう考えると、コンバージョンという言葉の使い道は広がりそうです。
例えば、あなたが考えた新商品の企画や販促のためのアイデアなどを社内ミーティングの場で発表する際にも、コンバージョンが重要になります。ミーティングに出席しているメンバーの興味をいかに引きつけて、自分の企画やアイデアを認めてもらうかが求められるのです。そのようなときは「よし、この企画でみんなのコンバージョンを奪い取るぞ」などと自分に言い聞かせましょう。
ほかにも、さまざまな場を利用して上司や役員のコンバージョンを獲得すれば、あなたに対する社内での評価も上がっていくでしょう。もちろん、社内だけでなく社外に対しても、プレゼンやコンペなどでクライアントのコンバージョンを獲得することは重要です。
いつ、どんなときでも「コンバージョンを獲得する」。そのような考えを念頭に置いた振る舞いはある意味、ビジネスパーソンの基本ともいえるでしょう。