2019年10月

カタカナ用語の新解釈

Vol.24 ハレーション

社内でミーティングをしているときなどによく耳にする「ハレーション」というカタカナ語について、正しい使い方と、ちょっと切り口を変えた新解釈をご提案します。

正しい使い方

ハレーション (halation) という言葉は、写真用語としてよく使われます。写真を撮った際に、強い光が当たった部分とその周辺が、白くにじんで不鮮明になる現象のことです。ハレーションが発生した写真は、意図したものでない限り「失敗作」になります。すなわち、一部の目立つ不具合が周囲にも悪影響を与え、台無しにしてしまうのです。

ビジネスでも「暴走する人物が周囲に悪影響を与える」や「スタンドプレーが関係者との摩擦を生む」という意味で、この言葉が使われています。ビジネスにおけるハレーションの原因は、受注の失敗や人間関係のすれ違い、製品の不具合などさまざまです。複数部署に関わる案件を請け負った際には、「その案件で失敗すると、組織内でハレーションを起こす可能性がある」や「この案件はハレーションを起こさないように気をつけて進めてほしい」などのように使われます。

新解釈で使ってみる

ハレーションを起こしている写真を、全て失敗作と決めつけるのは軽率な判断ではないでしょうか。例えば、その写真を見る人の目をある一点に引きつけるために、あえてスポットライトのような強い光を当て、ハレーションを起こさせることもあります。すなわち、ハレーションは全体に悪影響を与えるだけではなく、部分的にメリハリを付けることで、プラス要素を残す場合もあるのです。

このような観点から、組織を活性化させることを狙って、あえて「ハレーションを起こすような人事異動」を発令することも、時には必要でしょう。また、企業体質が旧態依然としていて、なかなかデジタル化の波に乗れない企業であれば、「ハレーションを起こせるほどの影響力を持った人」を外部から引き抜いてくることも考えなければなりません。

イラストレーター紹介

栗生ゑゐこ(くりうえいこ)

茨城県つくば市出身。編集・制作会社でお寺書籍の編集・ライティングを経験後、ITベンチャー企業を経て、2009年よりフリーのイラストレーターとして活動中。

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