2020年 3月

カタカナ用語の新解釈

Vol.29 マイルストーン

ビジネスシーンでよく耳にする「マイルストーン」というカタカナ語について、正しい使い方と、ちょっと切り口を変えた新解釈をご提案します。

正しい使い方

マイルストーン(milestone)はもともと、道路などで1マイルごとに距離を把握できるように置かれた標石のことを指します。そのことからビジネスの世界では、プロジェクトの進捗(しんちょく)などを管理するために途中で設ける節目、「中間目標点」を意味するカタカナ語として使われています。

IT業界でのシステム開発をはじめとする、主に作業工程が複雑、もしくは長期的であるプロジェクトなどで、マイルストーンという言葉は活用されています。どの段階でどの工程を終わらせていれば、プロジェクトの最終目標に予定どおり到達できるのか。それをマイルストーンとして分かりやすく設定・共有することで、プロジェクトに関わる人間がそれぞれ、自分がいつまでに何を終わらせなくてはならないのかを明確に意識することができます。

マイルストーンを細かく設定することで、関係者のモチベーションを維持する効果も期待できます。また、トラブルなどでマイルストーンに影響が出そうな場合に報告を義務付けることで、迅速なフォローが可能になりますし、今後、同じようなプロジェクトを実施する際、どの工程でトラブルが起きやすいのかをあらかじめ考慮に入れてマイルストーンを設定することもできるでしょう。

このように、プロジェクトの推進には、事前にマイルストーンを設定しておき、計画的に進めることが多くのメリットを生み出すのです。

新解釈で使ってみる

マイルストーンというビジネス用語が使えるのは、決して未来に対してだけではありません。過去を振り返って、会社の歴史の節目や転換点、到達点だったと評価される重要な出来事や事件、画期的な新技術・製品などのことを指し、「あれがマイルストーンになった」という使われ方をすることも少なくありません。

また、事前にはっきりと設定していなくても、「将来、このプロジェクトはわが社にとって重要なマイルストーンになるだろう」という使われ方をする場面もあります。

そのように考えると、マイルストーンという言葉は会社やプロジェクトだけでなく、個人的な過去・未来に対しても使えそうです。自分のこれまでの仕事の進め方や社内外の人間関係などを、時系列に振り返ってみるのです。たとえビジネスパーソンとしてのキャリアがまだ短かったとしても、学生時代からの人間関係が仕事に影響していたなど、さまざまな気付きがあるはずです。

そもそも、英語では、「人生の節目」を表す言葉としても用いられています。「自分史」の中から、自分にとってのマイルストーンを見つけ出すだけでなく、これから先、理想の将来像という目標に至るまでに、マイルストーンになりそうなことを予測する。そして、その目標に向かって進むための、人生設計を立ててみましょう。後から振り返ると、その行動こそがあなたの人生のマイルストーンになるかもしれません。

イラストレーター紹介

栗生ゑゐこ(くりうえいこ)

茨城県つくば市出身。編集・制作会社でお寺書籍の編集・ライティングを経験後、ITベンチャー企業を経て、2009年よりフリーのイラストレーターとして活動中。

社内での情報共有はオンラインストレージが便利

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