2020年 6月

カタカナ用語の新解釈

Vol.32 ペンディング

ビジネスシーンでよく耳にする「ペンディング」というカタカナ語について、正しい使い方と、ちょっと切り口を変えた新解釈をご提案します。

正しい使い方

ペンディング(pending)とは、「未決定で」「宙ぶらりんの」「係争中で」などという意味を表します。「pend(未決、未解決のままである)」という言葉の形容詞形ですね。

ビジネスシーンでは、「この商品の開発はペンディングにしましょう」とか「本日の交渉については結論が出ないのでペンディングにします」などと使われることがよくあります。「ペンディング」にするということは、「中止」ではなく「一時停止し、先送り」にすることです。商品開発は要件が整ったら再開、交渉は日程を調整して議論が継続されます。

昨今のビジネスでは、さまざまな決断にスピードが求められます。従って、できるだけ「先送りする」とは言いたくないし、先送りが実際に良い結果を生み出すことはあまりありません。そこで、「ペンディング」という言葉を使って、いわばネガティブな印象を振り払おうとしているのです。

新解釈で使ってみる

ペンディングがネガティブな意味合いを振り払う言葉として使われているのなら、新解釈ではよりポジティブに使ってみたいものです。

例えば、上記の例のようなシチュエーションでペンディングが使われたときには、「何が原因で開発が進まなくなったのか」「どういう点に合意できないから、交渉がペンディングになってしまったか」などを、もう一度洗い直し、あなたがその解決策を導き出すのです。そうすれば、遅滞なく業務を進めることができ、あなたの評価も上がるでしょう。

世の中にはどうしても先送りを避けられない事態が起きることがあります。そうしたことを踏まえて、日ごろから柔軟に対応できる業務の進め方を考えておくことも大切でしょう。

とはいえ、ペンディングになる案件はそう多くはないし、日ごろからペンディングを待ち構えるのはマイナスな姿勢です。ですから、「ペンディングをチャンスに結び付けたい」という気持ちはあまり表に出さずにいた方が賢明です。

イラストレーター紹介

栗生ゑゐこ(くりうえいこ)

茨城県つくば市出身。編集・制作会社でお寺書籍の編集・ライティングを経験後、ITベンチャー企業を経て、2009年よりフリーのイラストレーターとして活動中。

業務効率向上でビジネスのスピードをアップ

大塚商会では、業務効率の向上を進めるさまざまなソリューションをご提案しています。RPA、 AI、 IoTなどのITテクノロジーを活用することによって業務を自動化・効率向上し、ビジネスのスピードアップをサポートします。

【働き方改革】RPA、AI・IoTによる業務効率化

ページID:00192279