新入社員教育の重要性は分かっているものの……
近年は業務内容や製品、サービスが複雑化、高度化しているため、新入社員教育の重要性がますます高まっています。苦労して採用した新入社員に定着してもらい、その能力を存分に発揮してもらうには、丁寧な新入社員教育が欠かせなくなっています。
とはいえ自社で万全な研修を行うには、それなりのコストや手間がかかります。研修を企画・運営する人事スタッフも不可欠です。しかし中堅・中小企業やベンチャー企業の場合、そのための専属スタッフを確保するのが難しい場合もあります。そもそも新入社員教育のためのノウハウを持っていない会社もあるでしょう。
だからといって、十分な研修を行わないまま新入社員を現場に投じることは避けたいもの。場合によっては新入社員が自信とやる気を失い、退職することにつながりかねません。また、十分な教育を受けていない新入社員を指導する、先輩社員の負担も大きなものとなります。その結果、本来の業務に支障を来したり、社内に大きなストレスや不満が蓄積したりすることになります。
このようなことを防ぐため、手間をかけずに、低コストで新入社員教育を行う方法はないものでしょうか。
手間をかけずにeラーニングで充実した研修を
新入社員研修のためのスタッフを確保できなかったり、ノウハウがなかったりする会社に、ぜひおすすめしたいのがeラーニングです。最近はビジネスマナーや商取引、ITスキル、ハラスメントやセキュリティ対策など、新入社員がまず学ぶべき社会人の基本をオンラインで学べるサービスが充実しています。もちろん自社の業務内容に特化した、オリジナル教材を使った研修も可能です。
eラーニングを活用すれば、手間とコストをかけずに、丁寧な新入社員研修を行うことができます。その結果、新入社員は安心して仕事に取り組むことができ、定着率も高まることでしょう。先輩社員も指導の手間やストレスから解放され、職場全体の生産性も向上するはずです。
中堅社員のスキルアップ、技術知識や営業ノウハウの継承にもeラーニングは有効です。最大のメリットは、会場の確保やスケジュール調整が不要なこと。社員は自分の都合が良いときに、どこからでもパソコンを使って講習を受けることができます。学習の進捗(しんちょく)状況を簡単に管理でき、教える内容に変更が生じた際に教材をスピーディーに更新できる点も大きなメリットです。
このようなeラーニングを有効活用し、新入社員はもちろん、会社全体の生産性向上にぜひ役立てていただきたいものです。