2019年10月 9日

あのトピックの奥行きを知る! ニュースZ軸

明確化する、マイクロソフトのクラウドシフト

クラウド Watch特約

ここ数年の日本マイクロソフトの姿を表現するのに最適な言葉が、「クラウドシフト」だ。2015年7月に、前任となる平野拓也氏が社長に就任した時点での日本マイクロソフトにおけるクラウドビジネスの構成比はわずか7%にすぎなかった。それが2017年6月には47%へと急上昇し、その後もクラウドビジネスの構成比は大きく拡大している。同社ではその比率は公表していないが、少なくとも7割は超えているだろう。

2015年には5位だった国内におけるクラウドベンダーとしてのポジションも、現時点では2位にまで上昇。2020年には日本のナンバー1クラウドベンダーを目指すことを目標に掲げており、トップ奪取に自信を見せている。

本稿では、同社のこうした方向性を解説していく。

すでにWindowsやOfficeの企業ではない

「Microsoftは、WindowsやWindows ServerといったOSを開発し、これをデバイスメーカーなどに供給する企業、あるいはMicrosoft Officeを開発して、多くの企業に使ってもらう企業というイメージが強い。だがいまやマイクロソフトは『クラウドの会社』であり、それはグローバルにおいても、日本においても同様だ。パートナーや顧客との会話、活動、提案において、クラウドが軸になっていることや、『クラウドファースト』でビジネスを行っていることは、多くの人たちに感じてもらっているはず」と、平野前社長は語る。

それは業績の面からも明らかだ。

米Microsoftが発表した2019年度(2019年6月期)の業績では、過去最高の売上高となる1,258億ドル(約13兆円)に達し、そのうちコマーシャルクラウドの売上高は381億ドルと3分の1弱にまで拡大。「競合会社の2倍の成長率を遂げ、世界最大のクラウドベンダーになった」と宣言してみせた。