2020年 1月29日

あのトピックの奥行きを知る! ニュースZ軸

MRは日本の課題を解決できるか?

クラウド Watch特約

仮想空間を体験できるVR(Virtual Reality:仮想現実)、現実世界の一部分にCGなどによって新たな情報を付加するAR(Augmented Reality:拡張現実)とは異なり、MR(Mixed Reality:複合現実)では、現実空間中に仮想現実情報をシームレスに追加し、さらに投影空間内の情報を映像にフィードバックさせることで、さまざまな体験を行うことができる。例えば、現実空間に置かれたただの板の上にMR環境ではホログラムで操作パネルなどを投影し、実際に手の動きでそれを操作できる、といったことだ。ポケモンGOのキャラクターをスマートフォン画面上でなでるしかないARに対し、現実空間内に投影されたキャラクターに近づいてなでるとそのキャラクターが喜ぶ(映像が見える)のがMR、と言い換えることもできる。

このMRを実現するデバイスの代表的なものが、マイクロソフトが提供しているヘッドマウント型のホログラフィックコンピューター「HoloLens」だ。第1世代のHoloLensは2016年3月に発売されたが、2019年には没入感や快適性が向上した第2世代の「HoloLens 2」を発表。Microsoft Azure環境を利用したサービスも追加されるなど、活用を支援する環境も整ってきた。

本稿では、HoloLensの活用例を通し、MRの可能性を説明する。

さまざまな業種で活用が検討されている

HoloLensはあくまでもデバイスに過ぎず、どういったことが可能になるかはアプリケーション次第だ。そのためさまざまな用途が考えられているが、中でも広く知られているのは日本航空(JAL)の取り組みである。