2020年 4月

仕事効率を上げるパソコン手帖

ビジネスシーンで欠かせない最新ビジネスプロジェクターの選び方

テキスト/コヤマタカヒロ

商談やプレゼンなどで役立つツールの一つがビジネスプロジェクター。会議室などに常設されていることもありますが、いざ必要なシーンでさっと取り出し、壁などに資料を投影できれば、資料・イメージの共有も容易になり、円滑に商談やプレゼンが進められます。今回はビジネスシーンで欠かせない、ビジネスプロジェクターの選び方を紹介します。

ビジネスプロジェクターとホームプロジェクターの違い

プロジェクターには大きく分けて、ホームプロジェクターと、ビジネスプロジェクターの二つがあります。ホームプロジェクターは比較的大型で、映画などを見るために開発された据え置きタイプの製品が中心です。このため携帯性はあまり考えられておらず、持ち運びには不向きです。

ただしホームプロジェクターにも「ビジネス」向けの投影モードが用意されていることもあり、オフィスなどに設置する場合はそのようなホームプロジェクターを選ぶ方法もあります。また、ビジネスユースだけでなくAVユースでも使いたい場合は、その両方に対応したモデルを選ぶのがおすすめです。

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ビジネスプロジェクターの選び方

ではビジネスプロジェクターを選ぶうえで重要な要素は何でしょうか。プロジェクターには大きく二つの重要なチェックポイントがあります。「解像度」と「明るさ」です。

最新のプロジェクターの中には4Kの超高精細映像に対応するモデルも登場しています。ただしこれは本格的なホームプロジェクターの話。ビジネスプロジェクターとしてはフルHD解像度から、さらにもう一回り低い、WXGA(1280×768ドット)でも十分です。

明るい会議室内でもきれいに投影するために内蔵ランプの明るさは非常に重要です。大画面で投影するなら2,000~3,000ルーメンの明るさが求められます。200ルーメンほどしかないコンパクトなモバイルプロジェクターなどもありますが、こういったモデルでは大画面に投影すると色が薄くなってしまうため、あまり画面を大きくできないという欠点があります。

大画面にきめ細かな映像を投影したい場合は、高解像度であり、光源が明るいモデルを選ぶ必要があります。ただし、これらの機能は本体の大きさ、携帯性と相反する部分なので、実用性とのバランスを考慮する必要があります。

取引先などへ持ち運ぶ場合は、軽さや設置しやすさも重要。バッテリーを搭載するモデルもありますので、選択肢の一つに挙げておくとよいでしょう。

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性能を重視した本格タイプ

ビジネスシーンでのバランスに優れたプロジェクターを紹介しましょう。

カシオ「XJ-A257」

カシオの「XJ-A257」はWXGA(1280×800ドット)表示に対応し、3,000ルーメンの明るさを持つスリムタイプのプロジェクター。本体質量は2.3kgで携帯性も十分。専用のキャリングバッグに入れて運ぶことができます。レーザー&LEDハイブリッド光源を採用しており、鮮やかに映像を映し出せるのがポイントです。無線LAN機能も搭載しておりPCやタブレットとワイヤレスで接続できます。

エプソン「EB-1785W」

エプソンの「EB-1785W」も同じくWXGA(1280×800ドット)表示に対応したプロジェクター。本体質量が約1.8kgと軽いのが特長。UHE光源を採用しており3,200ルーメンと非常に明るく、室内の照明を落とさなくても明るく映像を映し出すことができます。PCがなくても、USBメモリーを装着するだけで保存された画像などをスクリーンに映し出せるのも便利です。

携帯性と明るさを重視した、これら上位モデルのプロジェクターは、大人数でのプレゼンシーンで活躍します。

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手軽さを重視したホームタイプ

続いて紹介するのがビジネスシーンでも使える小型のホームプロジェクターです。本格タイプのビジネスプロジェクターとの違いは、大きく二つ。まず、映像入力端子がHDMI端子のみになるということ。ビジネスプロジェクターなどに搭載されているVGA端子は搭載されていません。

もう一つが明るさ。コンパクトなホームタイプとなると明るさは600ルーメンが上限。100インチサイズで投影する場合は室内の照明を落とすなどの対応が必要となります。大型タイプはフルHD画質と明るさを両立していますが本体サイズが大きくなってしまう点には注意が必要です。

基本的にホームプロジェクターは、映画などを見るのがメインの用途であるためフルHDクラスの高解像度表示に対応しています。映像プレゼンテーションなどを多用するなら、ビジネスプロジェクターとして検討すべき価値は十分あります。

popIn Aladdin「Z6 Polar」

popIn Aladdin「Z6 Polar」は、XGIMI社の小型プロジェクター「Z6 Polar」にpopIn AladdinのOSを搭載したモデル。ファミリー向けの機能が特長のOSですが、画質設定にはオフィスモードも用意されており、ビジネスプロジェクターとしても利用可能です。フルHD画質での表示に対応し、明るさは500~700ルーメン。本体質量は0.973kgと軽く、手軽に携帯できます。外部入力としてはHDMI端子を1基搭載しています。

popIn Aladdin「Z6 Polar」
(https://aladdin.popin.cc/pages/z6)

エプソン「dreamio EH-TW650」

画質と明るさを両立したいなら、ホームプロジェクターも選択肢に入ります。フルHD画質のビジネスプロジェクターとなると15万円以上が一般的ですが、エプソン「dreamio EH-TW650」なら実勢価格10万円以下で購入が可能。最大3,100ルーメンの明るさで映像を投影できます。本体質量は約2.7kgとそれなりの重さで、サイズもビジネスプロジェクターと比べると非常に大きくなりますが、頻繁に持ち歩くのでなければここぞというビジネスシーンで活躍できそうです。

エプソン「dreamio EH-TW650」
(https://www.epson.jp/products/dreamio/ehtw650/)

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バッテリーを内蔵した超小型軽量タイプ

毎日気軽に持ち歩いて必要に応じて使いたいと考えるなら、バッテリーを内蔵した超小型タイプもおすすめです。輝度はそれほど高くないため大画面に投影するというより、至近距離の壁などに30~40インチサイズで投影する、コンパクトな使い方になります。

多くのモデルが2~3時間のバッテリー駆動に対応するため、電源がすぐに確保できない場所でも画面を投影することができます。

ASUS「S1(A940EUR)」

ASUSの「S1(A940EUR)」はWVGA(854×480)画質で映像が投影できるプロジェクター。内蔵バッテリーで最大3時間利用が可能で、明るさは200ルーメン。1mの距離から41インチ相当の投影が可能です。

Anker「Anker Nebula Capsule II」

Anker「Anker Nebula Capsule II」は500ml缶よりも小さい、円筒状のデザインを採用したプロジェクター。740gと軽く、携帯性も十分。WXGA(1280×720)画質で映像の投影が可能。動画再生の場合、最大約3時間の投影に対応。Googleアシスタントによる音声操作にも対応しています。

Anker「Anker Nebula Capsule II」
(https://www.ankerjapan.com/category/PROJECTOR/D2421.html)

LGエレクトロニクス「CineBeam PF50KS」

LGエレクトロニクス「CineBeam PF50KS」は約1.0kgの軽さと、コンパクトボディを実現しながらも、フルHD画質で投影できるコンパクトなプロジェクター。内蔵バッテリーによって最大2.5時間の利用が可能で、最大投影サイズは約100インチに対応。また、USBメモリーに保存したExcel、Word、PowerPoint、PDFなどのファイルを簡易再生する機能を搭載しており、PCなどをつなぐことなくプレゼンができます。

LGエレクトロニクス「CineBeam PF50KS」
(https://www.lg.com/jp/projector/lg-PF50KS)

スマートフォンやPCに保存したデータを大画面に投影できるビジネスプロジェクター。大人数での商談や、プレゼン、講演などに欠かせないアイテムです。ただし、上記で紹介したように、利用する場所やシチュエーションによって選択肢は大きく変わってきます。画質優先、携帯性優先など、使い勝手の良いプロジェクターを選択しましょう。

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