統合ATMとは
「統合ATMスイッチングサービス」の略称。全国の都市銀行、地方銀行、信用金庫などの金融機関のATM(現金自動預け払い機)とCD(現金支払い機)を相互接続するネットワークシステム。NTTデータが開発し、2004年1月4日に稼働を開始した。「統合ATMネットワークシステム」「統合ATMシステム」と呼ぶこともある。ネット銀行と従来の銀行とも相互提携している。
都市銀行の相互運用ネットワーク「BANCS」(BANks Cash Service)、地方銀行の相互運用ネットワーク「ACS」(All Japan Card Service)などを相互接続する中継システムとして機能していた「MICS」(Multi Integrated Cash Service)を引き継ぎ、2004年1月4日にスタートした。
都市銀行、地方銀行、信託銀行などが直接オンライン接続しているほか、協同組織金融機関(信金、信組、JAバンク、労金)は、各業態システムを経由してオンライン接続している。ゆうちょ銀行は、統合ATMとは直接接続していないが、クレジットカード関連の決済総合サービス「CAFIS(Credit And Finance Information Switching system)」経由で各金融機関のATMやCDと相互接続を実現している。
システムが一本化されたため、他行ATMを利用した現金支払や残高照会、自行ATMやインターネットバンキングを利用した他行への振込などが可能だ。都市銀行、地方銀行、信用金庫、ゆうちょ銀行の垣根を越えて行えるので、管理コストの削減や相互利用の利便性が飛躍的に向上している。