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社員一人ひとりのリーダーシップこそが
企業の持続的成長を実現する

世界同時不況で足踏みしている企業が困難を乗り切るには、経営トップだけでなく、社員一人ひとりがリーダーシップを発揮することが不可欠となる。いかにリーダーシップを身につけ発揮するかが、個人の高い評価につながるだけでなく、企業の成長を推進するエンジンとなる。

正しい方向を示すのがリーダーシップ
効率的にこなすことがマネジメント

世界同時不況や少子高齢化による消費低迷など、厳しい経営環境の中、企業には新たな成長戦略が求められている。顧客のニーズに的確に応えた商品やサービスを、スピーディに提供できる企業だけが生き残ることができる。そのカギを握るのが、イノベーションによる新たな商品やサービスの創出だ。そのためには経営トップだけでなく社員一人ひとりがリーダーシップを発揮して歩むべき道を決め、全社員が効率的なマネジメントを行わなければならない。

しかし、リーダーシップはリーダーに、マネジメントはマネージャーにだけ必要なものと誤解している人もいるようだ。実際にはリーダーシップもマネジメントも、リーダーやマネージャーだけでなく、社員一人ひとりに不可欠な能力なのだ。また、リーダーシップとマネジメントの違いを理解していない人も多いようだ。ではリーダーシップとマネジメントの違いはどこにあるのか?

リーダーシップとマネジメントの違いは、ジャングルに迷っている二人を想像すると分かりやすい。一人は高い木に登り、どの方向に進んだらいいか指示する。もう一人は、からまる蔦を鉈で切り開いて道を拓く。どんなに一所懸命道を切り拓いても、正しい方向でなければジャングルからは脱出できない。つまり、正しい方向を示すことがリーダーシップ、実際に道造りを効率よく作業することがマネジメントというわけだ。

また、リーダーシップとマネジメントの違いは、ハシゴのかけ方と登り方に例えることもできる。いくらすばやくハシゴを登っても、かけた場所が間違っていたら意味がない。ハシゴを上り詰めて、初めて目的地が違っていたと気づくのでは遅い。マネジメントはハシゴを効率よく登ることであり、リーダーシップはハシゴを正しい場所に設置することでもある。

いわばリーダーシップは正しい方向を指し示す「コンパス」であり、マネジメントは効率よく物事を進めるために必要な「時計」と考えることができる。つまり、ビジネスやプロジェクトを正しく効率よく遂行するには、社員一人ひとりがコンパスと時計を内蔵していなければならないというわけだ。

セルフ・リーダーシップがなければ
組織は正しい方向に進まない

従来、プロジェクトやビジネスを遂行する上で、リーダー以外のリーダーシップは重視されてこなかった。一般社員はリーダーの指示に従って動けば成長できたからだ。しかし、変化が激しい現代では、現場はしばしば想定外の事態に遭遇するため、リーダーの指示を待っていたのでは迅速に対応できず、競合に後れをとってしまう。そのため、一人ひとりが正しい方向を判断するセルフ・リーダーシップが求められている。

リーダーはメンバーにビジネスやプロジェクトの目標を示すが、目まぐるしく変化する現代では、目標を示すだけでは不十分となった。状況が変化したときに、メンバーの一人ひとりにコンパスがなければ正しい方向が判断できないからだ。

これをサッカーで例えてみよう。通常、フィールドにいる11人のプレイヤーは監督の指示によって攻めや守りを行い、フォーメーションの変更などで試合展開を進めていく。しかし、敵のカウンターやエースによる速攻があった場合には、監督の指示を待っていては対応が間に合わず、得点を許してしまう。状況が大きく変わったその瞬間には、一人ひとりのプレイヤーがそれぞれリーダーとして、最適な方法を判断し、かつ試合を有利に運ぶようにプレイをしなくてはならない。

社員一人ひとりがコンパス(判断基準)を持てば、どんな事態になっても正しい方向を知ることができる。変化の激しい現代においては、社員は指示に従えばいいという考えは通用しない。臨機応変の対応が求められる現在、マニュアル通りの対応や指示待ち状態から抜け出し、自ら正しい方向を判断できるコンパス=セルフ・リーダーシップを身につけなければならない。

社員全員が相乗効果を発揮して
妥協ではない第3案を探す

せっかく社員一人ひとりがリーダーシップを発揮しても、進むべき方向がバラバラでは組織の力を結集することはできない。お互いに相違点を主張するのではなく、1+1が2ではなく3にも4にもなるような相乗効果を発揮することが大切となる。困難な仕事、未知の仕事に立ち向かうときこそ、相乗効果を発揮するチームプレイが求められる。

相乗効果とは、一人では果たせなかったことが、互いに手を取り合うことによって生み出せることに他ならない。それは、お互いの相違点を妥協して乗り越えるのではなく、第3案を発見して乗り越えることを意味する。

第3案は双方が不満を残す妥協と違い、全当事者を満足させるものであり、協力的なコミュニケーションを行うことで双方の長所を生かすことが必要になる。まず相手との相違点と評価できる点を明らかにした上で、相違点を学び、評価することが必要だ。

先行き不透明な現代だからこそ、社員一人ひとりがリーダーシップを発揮して、妥協ではないWin-Winの精神で得られた相乗効果を生かす第3案こそが、企業の持続的成長を実現する。

(掲載:2009年5月)

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