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独自のビジネスコミュニケーションを切り拓くアップルの戦略

2008年8月26〜27日の2日間、「富士ソフト アキバプラザ」(東京:千代田区)にて大塚商会主催のアップル関連の総合フェア「MacZoo '08 in AKiBA」が開催された。
これまでアップル関連といえば、クリエイターなどプロフェッショナルが使う特殊なツールというイメージが強く、ビジネスやコンシューマ市場にはあまり馴染みがなかった。しかし、近年多くの市場に対し、アップル製品の利用は広がりを見せ、その先進性も再評価されている。今回は、「MacZoo」の模様を通して、アップルの最新動向と大塚商会の提供するサービスを紹介しよう。

「見て・聞いて・触れて納得」多数の参加者を集めた「MacZoo」

最近、アップル関連の話題をよく耳にするようになった。携帯電話市場の黒船来訪といわれメディアからも注目を集めたことが記憶に新しい「iPhone 3G」や、茶封筒から出てくるほどの薄さと洗練されたデザインでこれまでのノートパソコンの常識を覆した「MacBook Air」、携帯音楽プレーヤーのデファクトスタンダードとなったiPodシリーズなどを次々と市場投下し話題を集め、認知を広げている。

そのアップル関連の国大最大級のフェアが大塚商会主催の「MacZoo」である。「MacZoo」は、2007年に初めて開催され、名称はアップルが提供しているOS“Mac OS X”の、コードネームに由来する。Mac OS Xは、“Cheetah”“Puma”“Jaguar”“Panther”“Tiger”“Leopard”など、ネコ科の猛獣の名前がつけられている。そのイメージに加え、幅広いアップル関連商材に触れることができるという意味から、「MacZoo」と名づけられたのである。

「MacZoo’08」は、大塚商会が40社を超える賛同メーカーと共同で催し、会場には実機展示説明や20コースを越えるセミナー、ハンズオンセミナーなどが用意された。「見て・聞いて・触れて納得」をコンセプトに企画されたイベントだけあって、Mac関連の多彩なソリューションを体感できる場となっている。実際にイベントに参加すると、これほど多くのアップル関連の製品・ソリューション・サービスがあるということに驚く。

大塚商会は、Macが日本市場に参入した時代から同社の製品を取り扱い、継続してサポートしてきたという歴史と実績がある。現在では、IT系統合販社としてアップル製品を販売・サポートしている唯一の存在といってもいい。「アップルといえば大塚商会」という事実は、そういった歴史に裏付けされている。

ソフトバンクモバイルのブースiPhone 3Gソフトバンクモバイルのブースでは、iPhone 3Gの実機に触れることができた

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ビジネス用途でも活用されており市場のすそ野が広がる

Macは、紙媒体制作、Webコンテンツ制作、映像コンテンツ制作などのデザイン・クリエイティブ系の企業で使われるケースが多かった。事実、これらの用途でシステム構築する際、「Mac以外の選択肢はない」という時代が長く続いていた。非常に限定された世界でノウハウが培われ、多くのコンテンツが制作されてきた。

現在でこそWindows環境でも同様の作業を行えるようになってきたが、実績のあるアプリケーションが多く存在するMacのニーズはいまだに高い。

また、最近の傾向として、デザイン・クリエイティブ系といった限定された用途ばかりではなく、ビジネス用途など一般的な用途にもMacが活用され始め、Mac市場のすそ野は広がりつつある。

事実、大塚商会のアップル関連製品の販売実績は、昨年比150%近い伸張を誇る。同社だけが好調なのではなく、市場全体も右肩上がりの状況だ。それを裏付けるように、量販店店頭での実売状況のデータをみても、アップル関連のシェアが伸びてきていることが明らかだ。これは、アップル社の話題が豊富であることに加え、BootCamp、VMware Fusionなどのソフトウェアを活用することでWindows環境との乗り入れが容易となってきたことが要因の1つであろう。

Mac OS Xは、BSD UNIXベースのOSとして知られており、信頼性も高い。つまりMacは、Mac OS、UNIX、Windowsといった3つのOSを扱うことができるソリューションだともいえる。そのため、マルチプラットフォーム化が進んでいる大学や教育機関での需要は根強い。

また、文教系でMacが好まれる理由の1つに、iLifeがある。iLifeは、本体に標準でバンドルされるソフトウェア群であり、動画・音楽などの編集ツールとしても完成度が高いが、昨今では情報を集めてWebやPodcastといった形で情報を発信するのに最適なソリューションとして利用されはじめている。

PodcastはiPodやiTunesの普及と共に広く浸透しており、「教育」という分野でも活用され始めている。新しい教育の実例を例示しながらその可能性を示唆したセミナーも開催され、教育関係者にとって有益な情報であったことは間違いない。

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現在と数歩先の未来を示したセミナーをレポート

「MacZoo’08」では、非常に多くのセミナーが開催された。中でもiPhone 3Gを扱った「iPhoneが切り開くビジネスの未来」というセミナーは、多くの参加者を集め、注目度の高さを窺わせた。

iPhoneは、日本国内で発売されて間がないが、海外ではすでに発売から1年が経過しようとしている。セミナーでは、iPhoneの登場が情報化社会に与えつつある影響や、iPhone 2.0 OSで実現したiPhoneアプリケーション開発の現状や企業利用の可能性が示唆された。

iPhoneはSDK(Software Development Kit)を入手することで、iPhone専用のアプリケーションを開発することが可能であることに加え、Safariという高性能なWebブラウザが標準搭載されているため、Safari対応のWebアプリケーションであればそのまま利用が可能である。仮に、社内でWeb化された業務アプリケーションが既に稼動している場合は、短期間でiPhone用のWebアプリケーションとして利用できる可能性がある。

「ポケットに入るWeb 2.0」を具現化した情報端末であるiPhoneは、ビジネス用途でこそ生かされる。SaaSなど、業務アプリケーションのWeb化も進んでおり、市場としても今後さらに活性化することは間違いない。そのような市場状況を見て、大塚商会でもiPhoneの法人契約を見込み、進行している最中だという。iPhoneという通信端末の登場により、人々の暮らしや社会、ビジネスは大きく変わろうとしている。

ビジネス用途でもアップル製品が見直され始めている。その好例がプレゼンテーションである。プレゼンテーションは、ビジネスの可否を決める重要な役割を担っている。

アップルのCEOであるスティーブ・ジョブスのプレゼンテーションは、世界的にも高い評価を得ている。彼によって、アップル製品の魅力は全世界に発信されているのだ。その、スティーブ・ジョブスのプレゼンテーションを支えた「LightShow」というソフトウェアの存在を知っている人は少ないだろう。現在のプレゼンテーションソフト「Keynote」のベースとなったソフトウェアである。

プレゼンテーション用資料作成には、PowerPointを使っている方が多いだろう。しかし、PowerPointは大変多くのユーザーが利用しているため、プレゼンテーションの差別化が難しくなっている。作業工数を減らし、見やすくわかりやすいプレゼンテーションにするためにテンプレートを活用するケースは多い。これも没個性化を進めてしまっている要因のひとつとなっている。顧客の心をつかむプレゼンテーションを行うには、新鮮な印象を与えるツールが必要だ。「MacZoo’08」では、「Keynoteでブラッシュアップする1ランク上のプレゼンテーション」と題したセミナーが開かれ、多くの参加者を集めていた。

「Keynote」は、iLife/iWorkに共通する操作性の高いインターフェイスで、充実したテーマを使って魅力的なプレゼンテーションを簡易に作成できるソフト。簡単に「ドラマチック」な演出を可能とするアニメーション・トランジション機能は秀逸だ。IllustratorやPhotoshopなどのDTP系アプリケーションとの親和性も高い。既存の環境を活用しながら、一歩先行くプレゼンテーションを制作できるソリューションである。また、PodcastやiPhoneとの連携も可能となっており、配布目的やプレゼンテーションに向かう車内などでの最終確認用にも有用となっている。

「MacZoo’08」では、実際の操作を確認しながら実践的なテクニックを学べるセミナーに、特に注目が集まっていた。

ビジネスプラットフォームを担うグループウェアでもMacがネイティブに対応し始めている。グループウェアとは、企業や組織内の情報の蓄積・共有を実現するプラットフォームだ。その中でもLotus Notes/Dominoは、歴史も古く、多くのユーザーを獲得してきた。Lotus Notesは、実に15年にわたりMac OS対応製品をリリースしてきた。最新バージョンでは、Mac/Windows/Linuxといったマルチプラットフォーム環境において、同一の機能を提供するソリューションとなっている。

また、IBMは無償のオフィススイートである「Lotus Symphony Mac版」も今後提供する予定だ。オフィス文書においても、情報の共有を進める構えだ。異なるプラットフォーム間においても、情報共有を進められることで、異なるOSが混在する環境への適応や、Macへの移行も容易となるだろう。

このように、Macは、一部のクリエイターのものだけではなくなってきている。文教市場やビジネスでの需要を喚起しており、市場のすそ野は確実に広がりつつある。

そんな中でもユーザーとしてはアップル製品の「セキュリティ」面に関しても関心が高いようだ。ウイルスやワームなどによる被害は後を絶たない。ビジネスで活用するソリューションはセキュリティを強固にしたいというのは当然と言えるだろう。

アップルでは米国の国家安全保障局 (NSA)準拠のUNIXセキュリティガイドの規定に基づいて設定した「Mac OS X Security Configuration Guide」を公開している。しかし、「Mac OS X Security Configuration Guide」では、コマンドラインを駆使した設定を紹介しており、敷居が高く誰もが設定できるものではなかった。そこで、「MacZoo’08」では、GUIを活用し、簡単に設定できる「セキュリティドクター for Mac OS X」といったソリューションや操作監視・デバイス制御を行う「コンテンツウォッチャー・スマート」「CWS スモールオフィス」なども展示されていた。セキュリティの維持・向上からPマークやISMSの取得・更新にも十分活用できるソリューションだ。

Keynoteのセミナーの模様操作画面サンプルiWorkKeynoteのセミナーの模様と操作画面サンプル。KeynoteはiWorkに同梱されている

 

 

 

Lotus Notes/Dominoのホーム画面Lotus Notes/Dominoのホーム画面。メールやNotesアプリケーションだけでなくWebページやOffice文書まで同一の画面で扱えるiNotes画面iPhoneからメールが確認できるiNotesウルトラライトモード(仮称)の提供も決定した

 

 

 

Lotus Notes/Dominoの操作画面Lotus Notes/Dominoのファイル管理は紙文書の取り扱いと同じ感覚で可能。

 

 

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総合販社である大塚商会の構築実績の一端を垣間見せる

Macは、コンシューマ向けの製品、プロフェッショナル・ビジネス向けの製品、エンタープライズ向けの製品とラインナップが分かれており、それぞれの市場に対して適切な製品が提供されている。コンシューマ向けであればiMacやMacBook、Mac mini、プロフェッショナル・ビジネス向けであれば、Mac Pro、MacBook Proなどのハードウェアがラインナップされている。エンタープライズであれば堅牢なサーバOSとしてMac OS X Server10.5が提供されており、1UタイプのサーバーとしてXServeがある。これらのMacは、標準的な各種プロトコルを採用している。さらに、広く普及しているWindows環境と共存するための各種技術が用意されている。企業にとっても導入のハードルは年々低くなっているのである。

大塚商会がアップル関連における国内有数の総合販社であることは、前述の通りだ。取り扱いも多く、もちろん、企業システム内のMac環境構築実績も多数ある。「MacZoo’08」では、「Mac OS X Server構築事例のご紹介」としてセミナーが開かれ、Macサーバ構築テクニックの一端を垣間見ることができた。

大塚商会ではDTP制作環境の構築だけではなく、Windows ServerのActive DirectoryとMacクライアントの連携環境の構築、NetBoot(ネットブート)方式によるMacベースのシンクライアント環境の構築など幅広いソリューションを用意している。これらは、あらゆる企業に応用できる技術と言えるだろう。

大塚商会では、Windows、Macに限らず、あらゆる顧客の要望に対して適切なシステムを構築できる。また、マルチベンダとしての強みを生かし、アップル製品・関連製品の豊富な保守・サポートメニューも提供している。

さらに大塚商会は、アップル認定技術者を数多く抱えている。「アップル認定ヘルプデスクスペシャリスト(ACHDS)」「アップル認定テクニカルコーディネーター(ACTC)」「アップル認定システムアドミニストレーター(ACSA)」など専門知識を持つ認定技術者が、顧客企業の需要や課題に対応している。これだけ多くのアップル認定技術者を抱えているシステムインテグレーターは、ほかにないだろう。

アップル製品について興味を持たれている方は、ぜひ大塚商会に問い合わせていただきたい。

図1 Mac OS X Serverの構築例(Active Directoryへの統合化)
→ 印刷用図版(PDF 731KB)


(掲載:2008年10月)

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