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今こそ経営革新のチャンス!RFIDソリューションで企業体質を強くする

100年に一度の大不況と言われる今だからこそ、RFIDに注目したい。RFIDとは、Radio Frequency Identificationの略称で、電波や電磁波などの無線を使った非接触式の自動識別システムのことだ。ID情報を埋め込んだタグに電波を発信し、それを専用装置で読み取ることで情報をやり取りし、商品や個人などを特定する仕組みのことである。大塚商会では、国内のRFIDのパイオニア企業として高度な技術力と豊富なノウハウを有している株式会社日本インフォメーションシステム(以下、JIS)とパートナー関係を結び、RFIDソリューションの強化を図っている。今回、JIS 代表取締役の外門 功氏に、経営革新をもたらすRFIDの優れた利点や活用方法などを伺った。

あらゆる業務の大変革をもたらすRFIDの優れた特徴

RFIDは、もともと流通業界でバーコードに代わる商品識別・管理技術として実用化が進められてきた経緯がある。従来のバーコードは、人が読み取り機にかざさないと認識されないが、RFIDタグは、アンテナのあるゲートなどを通過させるだけで自動的に情報が読み取れる利点がある。タグとアンテナの種類や通信方式、周波数帯などによって、通信距離が数センチから数メートルまで変化するので、活用方法によって選択できるのも、自由度が高い。

また、一度に複数のタグを読み取れることも大きな特徴だ。タグ同士が密集して重なっていても、個々のタグを判別する技術があるため瞬時に多くのデータを読み取ることが可能なのだ。無線を使うので、タグがアンテナから実際に見えない箱の中やポケットの中にあっても、さらにタグの表面が汚れていても、平行を保たなくても読み取りが可能である。

加えてバーコードやQRコードなどと大きく違う点は、RFIDには情報が追加して書き込めるタイプがあることだ。基本的には、RFIDタグもバーコードと同様、個体を識別するID情報のみを保有し、データベースシステムと連携することで情報を提供する。しかし、情報を追加できる種類では、流通経路などの情報を書き込むこと、つまりトレーサビリティが実現できる。食品業界など幅広い活用用途が期待できる。

しかも、昨今RFIDのICタグは非常に安価に生産できるようになったため、流通業界のみならず、あらゆる用途で効果的に活用されている。身近な例では、SuicaやPASMOなどの乗車カード、電子マネーのEdyやiD、高速道路の自動料金収受システム(ETC)、さらには社員証やセキュリティ用ICカードなどにもRFIDの技術が活かされている。将来的にはありとあらゆる商品・製品・部品にRFIDタグが付けられ、家庭や社会全般に利用され、IT化・自動化の基盤技術になると予想されている。

こうしたRFIDの能力は、企業活動の現場でも大いに威力を発揮し、業務改善に大きくつながるだろう。流通業の典型であるデパートの倉庫を例にとると、常に何万種類という膨大な商品が保管されており、その管理を大勢の人員と時間をかけて行っている。しかし、最先端のRFIDシステムを導入すれば、膨大な量の商品管理も人手をかけず一瞬で行うことが可能になるのだ。

日本の草分け企業として15年間にわたりRFIDの開発に従事してきたJIS 代表取締役の外門 功氏は、以下のように指摘する。「現状では、アンテナから情報を収集するスキャナは一般的に少数のアンテナしか制御できません。当社は現在、その約50倍の能力を持つスキャナとアンテナを組み合わせた新システムを開発しています。それが実現できれば、デパートの倉庫にあるような膨大な数の商品もスイッチひとつで一瞬にして把握・管理できる仕組みが整います。そういう時代は間もなくやってきます」

図1 RFIDの機能4つの特徴
→ 印刷用図版(PDF 592KB)

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意外と知られていないRFIDの導入メリット

つまりRFID導入の第1のメリットは、これまでの人手に頼っていた作業が自動化・短縮化できるため、データの取得・管理作業を劇的に効率化できることにある。これは部品管理や在庫管理に携わる業種の方には、想像しやすい効果であろう。

そして第2のメリットは、その取得する情報の“精度”が高いことだ。例えば、製造業などで梱包した部品を送る場合、今までは箱の中には10個の部品があるはずだと推測していたにすぎない。もしかしたら1つ別のものが混じっているかもしれない。もしくは10個あるはずのものが9個しかないこともあり得るわけだ。ところが、RFIDを使って個々の部品にタグをつけておけば、それぞれの箱の中に何の部品がいくつ入っているかが一瞬のうちに正確にわかるようになるのだ。

さらに第3のメリットとしては、情報の“鮮度”が高いことである。半年ごとに行う棚卸のときにだけ在庫情報を取得している企業は、当然のことながら半年前の情報しか正確には把握できない。しかし、RFIDを導入すれば、日々の在庫情報を瞬時に読み取ることが可能になる。これにより、情報の可視化を実現し、その情報を分析することで在庫の最適化を図ることが可能になる。

しかし現在は、RFIDが本来もっている能力はまだ十分に理解されておらず、活用の範囲も限定されているという。外門氏は、景気が低迷している今こそ、RFIDの真価が発揮されるときと語る。

「RFIDの導入は、従来の企業経営のやり方を変革するチャンスをもたらし、100年に一度と言われている大不況を乗り切るきっかけを与えます。なぜなら、不況下で企業が真っ先にやることはスリム化です。しかし、単にリストラして人件費を削っても生産性が高くなるわけではありません。重要なポイントは、いかにして業務を縮小させながら事業を拡大していける経営革新を行えるかです。RFIDは、少額の投資で高付加価値の効果が得られるシステムです。RFIDが新たな企業戦略を実現するための有効な手段となるでしょう」

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売上や利益アップにも貢献。RFIDは無限の可能性がある

RFIDシステムは、まさに無限大の可能性を秘めている。前述のとおり倉庫全体の商品情報を一瞬にして取得できれば、外門氏が言うように企業経営は一変する。商品の出荷状況をリアルタイムに分析し、一番売れている商品を量産すれば、タイムリーに需要に応えることができ、売上の伸長に直結する。例えば、アパレル業では来年の流行色などを事前に予測して量産するが、実際には予測が狂うこともある。正確なデータをリアルタイムに取得できれば、そうした問題も解消されるだろう。

また、RFIDは返品処理にも効果を発揮する。あるアパレル企業では、それまで返品処理に3カ月もかかってしまい、バーゲンに出してもシーズンが終わっており、売れ残るといった状況だった。そこで、RFIDを導入し、返品処理がスピーディに行える環境を整えた。ICタグをつけておけば、返品された商品がゲートをくぐった瞬間に、いつどこにいくらの単価で売ったものがいくつ返品されたのかが判明する。その単価から値引きして、直ちにバーゲンに出すことによって、在庫を減らして利益を確実に上げているという。このようにRFIDの導入は、単なる人件費の削減や業務の効率化に留まらず、企業戦略と合致させることにより、売上や利益アップに大きく貢献する。

そこで、RFIDの真の効果を得るためには、ICタグやアンテナなどの周辺機器の性能や選択も重要なポイントとなる。それによって、RFID導入のプロジェクトが成功するか否か決まってしまうからだ。

「ある企業から、社内にプロジェクトチームまで立ち上げてRFIDを導入したけれども、実際に運用してみたら、情報の読み落としが多く、ほとんど効果が上がらないという相談を受けました。原因は、その企業の目的に適したRFIDを使っていなかったことにありました。重要なことは、メーカーやベンダー側がRFIDに関する技術力やノウハウをきちんと身につけているかどうかです。どんなに理想的な提案をしても、その裏付けがなければ、絵にかいた餅にすぎません。その点、当社はRFIDの専門メーカーとして、高度な技術力と豊富な導入実績を蓄積しているので、お客様に自信をもってRFIDソリューションを提案することができます」と外門氏は言い切る。

図2 RFIDには、さまざまな種類がある
→ 印刷用図版(PDF 603KB)

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卓越した技術力とノウハウで、あらゆるニーズに対応する

従来のICタグは、金属に貼りつけると機能が働かなくなるが、金属製品や部品にもICタグをつけたいというニーズに応えるため、JISでは金属専用の超薄型の「メタルマウントICタグ」を新たに開発した。現在はパソコンのハードウェアの資産管理などにも活用されている。さらに曲面にも貼りつけることができるようメタルマウントタグを改良し、凹凸のある部品管理などで大きな効果を発揮している。その一例として、三菱重工業株式会社では、3メートル先まで読み取れるハンディリーダーを使って、倉庫内の部品を探し出す作業を大幅に効率化している。

変わったところでは、マイナス196度の環境でもデータが読み取れるICタグも開発され、大学病院の検体管理などで活用されている。採取した血液を冷凍保管する際に、それぞれの試験管にICタグを貼りつけておくことで、その血液検体が誰のものか正確かつ効率的に判別できるようになる。

また、水分の入った容器にICタグを貼りつけると、通常読み取れないが、ワインの瓶やペットボトルなどに貼りつけても読み取れるICタグが開発されている。さらに、1円玉と同じくらいの極小サイズで、13.56MHz対応のICタグなども製品化され、市場のあらゆるニーズに柔軟に対応している。

また日本通運株式会社の倉庫では、独自に開発した床タグを活用したロケーション管理システムを導入している。倉庫の床と棚に特殊なICタグを埋め込み、それをフォークリフトに搭載したアンテナで自動的に読み取ることで空間をより細分化したロケーション管理を実現した。これにより、貨物の出し入れの時間を大幅に削減している。

このように、RFIDはそれぞれの企業の条件やニーズに柔軟に対応できるソリューションなのである。企業の抱える課題の解決に最適な手段を、低コストで実現できるツールなのだ。

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大塚商会とJISの協業体制で、企業の経営革新を強力に支援

大塚商会では、企業の経営革新をトータルにサポートする取り組みを実践しており、その一環として、RFIDを活用したソリューションにも力を入れている。その際、RFIDに関するJISの技術レベルの高さを認め、両社で協業してビジネス展開を図ることになったのだ。

前述の活用用途以外にも、社員証を使って人の所在を明らかにするプレゼンス管理や、書類やCD-Rなどのメディアへタグを貼付し、持ち出しや盗難を管理するセキュリティ対策、耐水性に優れたICタグを付けた制服を貸し出すことで、紛失や横流し、不正な成りすましを防止する仕組みづくりなど、企業活動におけるRFIDの活用の場は、計り知れない。

今後、大塚商会とJISは互いの技術力やノウハウを結集し、さまざまな分野でRFIDソリューションを本格的に提案していく考えだ。RFIDの導入を検討している企業は、窓口である大塚商会のトータルソリューショングループに気軽に相談していただきたい。

※RFIDに関するお問い合わせは・・・大塚商会トータルソリューショングループ TEL:03-3514-7749



■用途に合わせて選べるRFIDのラインアップ

UHF帯メタルマウントタグ大型●UHF帯メタルマウントタグ大型
(右は凹凸があるものに貼り付けられるタイプ。)



UHF帯メタルマウントタグUHF帯床タグ写真左:●UHF帯メタルマウントタグ(耐候性に優れたタイプ。)
写真右:●UHF帯床タグ



UHF帯標準Gen2タグUHF帯プラスチック対応タグ写真左:●UHF帯標準Gen2タグ
写真右:●UHF帯プラスチック対応タグ




実践ソリューションフェア2009東京会場でも来場者の情報処理のため、RFIDが活用された。小型化・薄型化の技術も進んでいる写真左:実践ソリューションフェア2009東京会場でも来場者の情報処理のため、RFIDが活用された。
写真右:小型化・薄型化の技術も進んでいる

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(掲載:2009年3月)

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