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設計で重要な部分の見つけ方

「設計で重要な部分から考える」言葉だけなら当たり前なことのように思うが、実際には難しい。今回は肩の力を抜いて、産業機械、身の回りの家電や小物など、いろいろなものについて重要な部分を考えてみよう。

モデリング3ヶ条

「設計で重要な部分から考える」という姿勢は、あらゆる場面で必要になる。それがたとえ1個の部品をモデリングする場面であっても“設計で重要な部分から作る”ことは同じことで、そのためには“1つのフィーチャには1つの設計機能を対応させる”ことが必要となり、設計で最も重要な“設計基準を明確にする”ことも忘れてはならない。

これらを「モデリング3ヶ条」と呼び、3D CADに留まらず、2D CADであろうと手書きであろうと、設計で形を考えていく上での原則となっている。


台形の部分を直接作り始めるのではなく、部品の基本形状である直方体から設計を始めればよい

工作機械はワークから

工作機械の設計で重要な部分は、機械そのものというより、加工の対象となる「ワーク」である。

仕様で決められたワークにどのような加工を行うのかを明確にしてからツールを決定し、そのツールにどのような動作をさせるのかによって機械の構造が決まってくる。


「製造における順番と設計における順番」でも説明したが、工作機械で重要なものは加工対象物である

冷蔵庫はキャベツから?

このような設計を考える順番は、なにか特別に限定されているわけではなく、一般的な産業機械でも同様だ。卵を搬送する機械なら卵から、ポンプなら水から、射出成形機なら溶けた樹脂から、といった具合に重要な部分から考えて設計するということだ。

では冷蔵庫ならどこから考えるか? もちろん冷蔵の対象となるもの、つまりキャベツやビールであろう。どんな方法であれ、仕様で決められた家族構成に必要な食品を冷蔵しなければならないのだから。

その他の家電製品でいえば、エアコンは空気(もしくは部屋と考えるべきかもしれない)から、洗濯機は衣類から、掃除機はゴミから、設計を始めるべきである。

○○○は×××から

結局、どのようなものであれ、目的とするもの、あるいはそれに一番近い部分が重要であって、設計もそれらの部分から始まるということだ。

照明器具を例にとってみよう。現在使われているような照明器具に至るまで過程を考えてみると、重要な機能から進化してきたのが分かると思う。「照明」なのか「明照」なのか迷うところであるが、「照明器具」という名前自体が設計機能を的確に表現していると思われ、そこが面白い。


「照」が先か「明」が先か、それが問題だ



このように照明器具が成り立ったのであろう


(掲載:2007年6月)

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