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会計は昔「そろばん」
現代は「ERPパッケージ」でグローバル対応

かつて日本の会計業務のツールは、そろばんと大福帳が定番だった。しかし、今日のようにビジネスがグローバルに展開するようになると、そろばんはもちろん、通常の会計システムでも対応は難しくなる。国際会計基準や標準業務に対応したERP(Enterprise Resource Planning)パッケージを導入することで、グローバル対応が容易になる。

グローバル時代における会計業務の課題

市場は急速にグローバル化し、それに伴い企業活動もボーダーレス化している。安価な部材と労働コストを求めて多くの企業が海外に進出した結果、グローバルにビジネスを展開する経営が広がりつつある。こうしたグローバル経営を実現するために、国際会計基準に対応したグローバル会計の導入が不可欠となっている。

また、グループ経営による連結経営や企業価値重視への転換が求められる今日、経営戦略を支える財務戦略の優劣が企業の競争優位を大きく左右する。経理・財務部門には、国際会計基準対応に加えて、コスト削減とサービス向上に貢献するシステムが求められる。インターネットを活用して、グローバルに展開する供給業者、顧客、社員などとの連携強化が課題となっている。

このため経理・情報部門は、グローバルに展開する顧客、チャンネル、製品、財務データを、経営情報として統合することで、新しい業績指標の導入などを行い的確な意思決定をサポートしなければならない。毎日の業績測定と業務活動計画を結びつけることで、全社戦略と日常業務との連携を実現する仕組みが求められる。

例えば、あらゆる企業では商流の中心は販売・購買にあり、日々の営業活動や生産活動の結果としてお金の流れを管理する会計システムが必要となる。ところが多くの企業では、販売・購買と会計が別々のシステムで運営されていたり、システム統合はできていても複雑なプロセスを経ないと連携できないなど、全社戦略と日常業務とのスムーズなつながりができていないようだ。

これでは、グローバルな企業活動を、旧来のそろばんと大福帳でこなそうとしているようなものだ。その結果、販売・購買の結果が正確・迅速に会計システムに反映されず、業務や経営に大きな支障を来してしまう。すばやい判断が求められる「リアルタイム経営」の時代にあって、このような時代遅れのシステムは企業にとって致命傷になりかねない。

リアルタイム経営を実現するERPパッケージ

グローバル活動にふさわしい会計システムとして、リアルタイム経営を実現できるのが、ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージだ。ERPパッケージを利用することで、日々の営業活動や生産活動から発生する業務データを、スムーズに会計システムに受け渡すことができるようになる。もちろん、国際会計基準に対応した処理も可能だ。

通常ERPパッケージには、ビジネスを遂行する上で必要となる業務モジュールに加えて、会計モジュールが用意されており、システム連携に煩わされることなくデータを見える化でき、必要な業務指標をすばやく参照できる。

例えば、営業マンが販売・購買などの業務モジュールにデータを入力すれば、そのデータは会計モジュールのデータベースに即座に反映できる。また、常に在庫と会計のデータ同期を取ることができるので、実際に棚卸を行うことなく常に最新の損益を把握することもできる。リアルタイム経営を支える日次決算も可能になる。

ただし、日次決算では毎日のデータが即座に経営者に提供され、経営判断に活用されるため、そのデータには正確性が求められる。リアルタイム経営では、データの正確さをその日のうちに保証しなければならない。そのためには、入力したデータを使って、即座に数字を集計できることが必要となる。

今日の売上数値を夕方チェックして、いつもに比べて異常であれば、集計数値からドリルダウンして異常値を発見し訂正する。また、生産ロットごとに原料使用量数値をチェックして標準値と比較し、異常値があればその原因を追求し、誤りを訂正するといった必要がある。精度の高いデータを経営者向け指標に反映することにより、的確・迅速な意思決定を支援することができるのだ。ERPパッケージは、グローバル時代においてリアルタイム経営を実現する強力なツールとなる。

ERPパッケージ導入を成功させるポイント

ERPパッケージは全社レベルで全体最適化されたシステムだ。このため導入には業務プロセスの見直しが必要となり、部分最適なシステムを導入するような手法は通用しない。ERPパッケージの投資対効果を高めるためにも、組織全体のシステムアーキテクチャを再検討し、次のポイントを考えて導入することが、成功につながる。また、ERPパッケージですべてをカバーするというのではなく、特殊業務は別ソフトに任せるという切りわけも必要だろう。

最適なパッケージを選ぶ
パッケージの機能を調べて自社業務とのフィット&ギャップを検討するだけでなく、ERPパッケージの開発思想が自社の経営思想とマッチするかもポイントになる。


信頼できるパートナーを選ぶ
ERPパッケージは企業の基幹業務を一手に担うことになり、かつ長期間にわたって使うことになる。従って、ERPパッケージ導入の際には、信頼できるベンダーを選ぶことも大きなポイントだ。


(掲載:2009年6月)

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