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PCグリーンラベルと
パソコンのリサイクル

環境配慮型パソコンを購入する際の目安となる「PCグリーンラベル」。このラベルが貼付されたパソコンを目にした人も多いだろう。今回はその制度とパソコンのリサイクルについて解説する。

PCグリーンラベルとは?

PCグリーンラベル・見本「PCグリーンラベル」とは「一般社団法人パソコン3R推進協会」が定めたパソコンの環境基準をクリアした製品に付与されるラベルのことを指す。パソコン3R推進協会は、日本のパソコンおよびパソコン用ディスプレイの事業を行っている47社(2009年4月現在)で構成されており、主要なパソコンおよびパソコン用ディスプレイの事業者のほとんどが加盟している。

同協会の目的は、パソコンおよびその関連機器の「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)の促進と、より広く環境に配慮したパソコンなどの普及促進に貢献し、日本の循環型社会の発展に寄与すること。2004年に「有限責任中間法人パソコン3R推進センター」として設立され、2009年3月に現名称へ変更となった。

PCグリーンラベル自体は、2001年10月から電子情報技術産業協会(JEITA)が作成しているが、現在はこのパソコン3R推進協会が管理を行っている。ラベルの付与には以下の基本的な条件を満たしている必要がある。設計・製造からリユース・リサイクルに至るまで、環境負荷項目が包括的に考慮されている。

  • 「環境配慮型パソコン」を設計・製造できるように企業体制面での整備がなされていること
  • 適切な情報提供ができる体制がとれていること
  • 環境に配慮した設計・製造がなされていること
  • 3Rに配慮した設計・製造がなされていること

詳細な基準はここでは省略するが、例えば2005年度版の実施要領では、鉛、カドミウム、六価クロム、水銀など6物質の使用制限が強化されている。ちなみに2008年1月〜12月に発売され、PCグリーンラベルが付与された商品の数は以下のようになる。

  • デスクトップ型パソコン:373
  • ノート型パソコン:1353
  • ディスプレイ一体型パソコン:243
  • ディスプレイ装置:110

パソコンのリサイクルの現状

PCリサイクルマーク・見本2003年10月に施行された「パソコンリサイクル法」により、消費者はパソコンやディスプレイの廃棄時に規定の料金を支払ってメーカーに送り返さなければならなくなった。

しかし、あらかじめメーカーによって回収・リサイクル費用を販売価格に上乗せされているパソコンには「PCリサイクルマーク」が貼られており、このマークが貼ってある製品は、回収時には費用を支払わなくてよい。2003年10月1日以降に小売販売されたパソコン3R推進協会加盟メーカーの家庭向けパソコンには、すべてこのPCリサイクルマークが付けられている。

2008年度(平成20年度)のパソコンメーカーによる家庭向け使用済みパソコンの回収・リサイクル実績は次の表のとおりだ。

 

回収台数

前年度比

構成比

回収・リサイクル実績

321,481

105%

100%

内訳

デスクトップ型パソコン本体

115,388

102%

36%

ノートブック型パソコン

63,458

125%

20%

CRTディスプレイ装置

92,349

85%

29%

液晶ディスプレイ装置

50,286

141%

15%

パソコンメーカーによる家庭系使用済パソコンの平成20年度回収・リサイクル実績(単位:台)
※パソコン3R推進協会調べ

パソコンの廃棄はどうする?

パソコンの廃棄は、家庭の場合と事業所の場合では方法が異なる。

まず、家庭向けのパソコンだが、廃棄するときは直接メーカーに連絡をとる。回収の流れは次の図のとおりだ。

家庭向けパソコンの回収の流れ

ここに「回収再資源化料金」というのがあるが、これは2003年9月30日以前に小売販売されたパソコンなどPCリサイクルマークが付いていないパソコンは、原則としてこの回収再資源化料金を支払って廃棄することになる。この回収再資源化料金は、各メーカーが製品種別ごとに独自に設定している。なお、自作のパソコンや倒産したメーカー、外国から個人的に持ち込んだ海外メーカーのパソコンの場合は、パソコン3R推進協会へ連絡をとり、回収再資源化料金を支払って破棄をする。

さて、事業所から廃棄されるパソコンはどうなっているのだろうか。

2001年4月1日「資源有効利用促進法」の施行により、法人(企業、リース会社、官公庁、自治体、学校、病院など)から廃棄される使用済みパソコンの回収・再資源化が、メーカーの義務となっている。つまり、事業所からパソコンを廃棄する場合も、メーカーへ直接連絡し、回収を依頼することになる。回収の流れは次の図のとおりだ。

事業所向けパソコンの回収の流れ

なお、PCリサイクルマークは基本的に事業向けのパソコンには貼付されていないが、事業向けと家庭向けの切り分けが難しいパソコンや、事業者が家庭向けのパソコンを購入した場合は、PCリサイクルマークが貼付されている場合がある。PCリサイクルマークの付いたパソコンは、事業所で使用していても、廃棄する際にリサイクル料金を負担する必要はない。

(掲載:2009年6月)

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