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えっ? こんなものでも?
身近なIT関連製品で省エネ

最近のIT関連の商品は、省エネをうたったものが多い。その中でも、オフィスにある身近な商品の省エネ動向を解説する。

接続状態を検知する
スイッチングハブで省エネ

最近のスイッチングハブは消費電力をコントロールする機能が付いたものが多い。スイッチングハブは通常、LANケーブルが接続されていないポートでも一定の電力を消費していたが、この機能が付いたものはLANポートの接続状態を自動的に感知し、電力消費を必要な分だけに抑える。

スイッチングハブ製品の大手であるコレガの調査によると、この機能が搭載された製品は最大77.9%の省エネを実現したという(100mケーブルで全ポート(8ポート)動作時と全ポート未使用時の消費電力を比較した結果)。夜間に多くのパソコンがシャットダウンされるオフィスや、昼間はパソコンが使われることの少ない自宅などで電力の節約に貢献できるだろう。

さらに、ケーブルの長さによってパワーをセーブする機能も、ほとんどのメーカーで採用されている。これはLANケーブルの長さを自動判別することで、パソコンやネットワーク機器を使用している状態でも、供給する電力を調節して消費電力を低減するというものだ。

これらの省エネ機能が付いた製品は2年ほど前から登場し始めたので、それ以前の製品を使用している場合は、買い換えを検討してみてはいかがだろうか。

省エネ機能のイメージ

個別にON/OFFする
USBハブで省エネ

ノートパソコンを利用することが多いビジネスマンにとっては、USBハブは必携のアイテムとも言える。このUSBハブも最近は省エネ仕様になっている。

USBハブにはパソコンのUSBポートからパワーの供給を受ける「バスパワー」タイプと、ACアダプタ付き「セルフパワー」タイプがあるが、いずれもUSBハブに機器が接続されると電力が消費されるようになっている。特に機器の本体に電源スイッチが付いていないことが多い外付けDVDドライブやHDDドライブなどでは、常時パワーが供給されている状態だ。

最近多くなってきたのが、USBハブにON/OFFのスイッチが搭載されたモデルだ。これにも2つのタイプがあり、1つのスイッチですべてのポートがON/OFFできる「集中スイッチ」型と、ポートごとにON/OFFできる「個別スイッチ」型がある。いずれのタイプもスイッチをOFFにするだけで電源をOFF状態にできるので、コネクタを抜き挿しする手間を省くことができるというメリットもある。

このON/OFF機能が付いたUSBハブは、省エネを実現するだけではない。使用していないUSB機器をOFFの状態にしておくことで、バスパワータイプの場合、パソコンへの負荷も低くなり安定性が向上する。

さらなる工夫が施された
液晶モニタで省エネ

液晶モニタの消費電力は、ブラウン管タイプのものに比べて1/2〜1/3程度。省スペースで設置できることから、最近では多くのオフィスで導入が盛んだ。

しかし、この省エネの優等生である液晶モニタにも、さらにエコの動きが加速している。液晶パネルの省電力化を図る以外に、以下のような機能が搭載され始めたのだ。

  • 電源自動オフ
    モニタを一定時間使用していないときは、自動的に電源をオフにする。または待機モードや省エネモードに移行し消費電力を低減する。
  • 画面の輝度を設定
    画面の輝度(明るさ)を数段階に分けて設定し、消費電力を低減する。
  • 周囲の明るさに合わせて輝度を調整
    画面の輝度設定が進化した機能。センサで周囲の明るさを感知し、表示を最適な輝度に自動調整する。最適な明るさに調整が行われるため、目への負担が軽減される効果もある。
  • 離席したときに省エネ
    最近オフィスで人気を集めている機能がこれ。赤外線の人感センサによって人がいるかどうかを検知し、離席したと判断するとパワーセーブモードに移行。席に戻ると自動的に復帰するというもの。
  • 主電源オフ時の消費電力0W
    液晶モニタもテレビなどの家電製品と同じく、電源をオフにしても消費電力がゼロにならなかったが、最近は消費電力0Wを実現する主電源スイッチが搭載された製品が登場。これによりコンセントから電源コードを抜かなくても消費電力がゼロになる。

なお、液晶のバックライトに白色LEDを採用したモデルも登場している(ナナオの「EIZO FlexScan EV2313W」など)。旧来の液晶モニタに採用されている「CCFL」(冷陰極管)と比較して、消費電力が低く抑えられる。

使い分けも大切な
乾電池で省エネ

最近の乾電池での省エネといえば、やはり「エネループ(eneloop)」(三洋電機)を忘れることはできない。従来のニッケル水素蓄電池は家庭で簡単に充電できるためデジタルカメラの利用者などに重宝されていたが、自然放電が多く店頭で購入したあとに必ず充電する必要があった。つまり、すぐに使うことができず、手軽さに欠けていた。

エネループは自然放電を極力抑え、およそ1年放置しても約85%の残存率がある。そのため、使う前に必ず充電しなくてはならないという従来の問題をクリアし、通常の乾電池のように気軽に使えるようになった。しかも、2009年11月14日発売の第2世代の製品では、約1500回の充放電可能回数を実現している。まさに省エネと手軽さが一緒になった次世代の乾電池というイメージがある。

なお、従来の安価な「マンガン乾電池」と「アルカリ乾電池」も使い方によって省エネを図ることができる。マンガン乾電池にはしばらく休ませると電力が回復するという長所がある一方、容量が少なく大電流を取り出すと短時間で消耗するという欠点がある。アルカリ乾電池は容量が大きく長持ちで大電流を取り出せるが、使っていないときにも内部の物質が反応して自己放電してしまう。このため、アルカリ乾電池には使用期限が表示されている。

懐中電灯や携帯ラジオなど、使用時間が比較的短いものや、目覚まし時計やリモコンなどの低消費電力で動作するものには、マンガン乾電池の利用が適している。それに対してモーターで動くおもちゃやポータブルオーディオ機器、カメラのストロボなど大きな電力が必要な電気機器にはアルカリ乾電池が適している。

長持ちするからといって価格の高いアルカリ乾電池を使ってきた方は、この機会にぜひ乾電池の使い分けを実践していただきたい。

(掲載:2010年1月)

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