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身近なところにも
急速に広がるLED照明

東京都墨田区に建設中の電波塔「東京スカイツリー」のライトアップにも使用されることが決まり、また家電量販店でも続々と新商品が並び始めるなど、急速に普及しているLED照明。エコだけでない、さまざまなメリットもあるLED照明の最新事情を解説する。

価格が下がり
ラインナップも多彩に

次世代の照明として急速に普及しているのが、LED照明だ。LEDを使った電球は白熱電球や電球形蛍光灯に比べて、寿命・電気代とも圧倒的に有利である。

 

白熱電球
(40W)

電球形蛍光灯
(40W相当クラス)

LED電球
(40W相当クラス)

寿命の目安

1,000時間

10,000時間

40,000時間

24時間の電気代

約20円

約4円

約2円


LED電球のデメリットとされてきた価格も、40W相当で3,000円前後と、1年前に比べて1,000円程度値下がりした。また、数万円という価格がついていた100W相当のタイプも1万5,000円前後となり、こちらも大幅に値が下がった。

さらに、バリエーションも増えてきた。通常の白熱電球の規格である「E26口金」に加え、最近はダウンライトなどに使用されるミニクリプトン電球と同等サイズの「E17口金」も各メーカーから発売されるようになった。

そして、従来LEDでは難しかった明るさが変えられる調光タイプや、光の色調パターンが昼白色、電球色など自由に変えられる調色タイプも登場してきた。

このようにさまざまなシーンで使えるLED電球の登場によって、家庭での買い換え需要はますます高まっていくことだろう。

一方、オフィスや店舗向けのLED電球もバラエティが増えてきた。例えば、普通のオフィスでは天井に蛍光灯が設置されているところが多いが、これに代わるLED照明も発売されている。これは白色LEDを複数個使用したスティック型のもので、消費電力が大幅に軽減できるだけでなく、ガラス素材を使用していないため地震災害時でも蛍光灯や白熱灯に比べて安全だというメリットもある。

また、施設照明やスポットライト向けにもさまざまなLED電球が発売されており、オフィスや店舗でも急速に普及していきそうだ。

身近なところにも
LED照明が

このほか、我々の身近なところにもLED照明が利用され始めている。いくつか例を紹介してみよう。

東京都墨田区に2011年12月竣工予定の電波塔、東京スカイツリー。そのライトアップにLED照明が使用される。約2,000台の照明器具をコントロールできる調光制御システムを採用し、照明を一部フルカラー制御にしてイベント時の演出にも対応。テレビ局スタジオや大規模ホールなどの調光技術を応用し、さまざまな光を演出するという。

交差点に設置されている信号灯器も、急速にLED化が進められている。平成6年10月に車両用LED式信号灯器として初めて愛知県と徳島県に整備されたが、その後全国各地に急速に広まっている。信号灯器のLED化は省エネルギー効果や長寿命を期待してのものだが、これまでの電球式で問題となっていた、西日などが当たった場合に点灯しているように見える「疑似点灯現象」が防止できるという効果もある。最近、信号が見やすくなったと思う方も多いと思うが、それはこのLED化によるものだ。

空港や鉄道の駅でもLED照明が次々と導入されている。変わったところではトイレの照明にLEDを採用した例もある。これは神奈川県にある京浜急行横須賀中央駅構内に新設されたトイレ。照明はすべて高効率LEDダウンライトが採用され、さらに女性用トイレの鏡上には肌色を美しく見せるために調光されたLED電球が配置されている。

また、地下鉄内を走る「青いロマンスカー」として人気の高い小田急電鉄の新型特急ロマンスカー「MSE(60000形)」の客室照明には、車内を柔らかく包み込む間接照明をベースに、荷棚下灯にコンパクトなLED照明が採用されている。そのほかデッキの足元灯にもLED照明器具を取り入れて、人に優しい上質で快適な居住空間を演出しているという。

小売店、飲食店での
意外なメリット

小売店や飲食店でもLED照明は大いに注目を集めている。省電力、長寿命というLED照明のメリットはもちろんのことだが、赤外線や紫外線の放出量が少ない点にも関心が寄せられている。LED照明は光の照射による熱も少ないため、商品の色あせ、変色や、照射される壁などの劣化が起こりにくくなるのだ。生鮮食料品の劣化も助長しない。また、発熱量が少ないため、冷房効率が上がり電気料金を削減できるという間接的なメリットもある。

さらに、虫は紫外線に集まってくるが、LED照明は紫外線の放出量が少ないため、ほとんど虫が寄ってこないという利点もある。虫の死骸や糞害対策としても有効なのだ。また、店舗に多く使われている水銀灯は明るくなるまで時間を要するが、LED照明は瞬時に明るくなる。さらに点滅が自在である点も大きなメリットだ。

最近は、水銀灯をはじめとするHID照明に変わるLED照明も登場してきた。店舗など比較的広い空間で使用されているHID照明の代替は、明るさの問題から難しいとされてきたが、高出力のダウンライトやスポットライト、ダウンスポットが開発され、手軽にLED照明に買い換えができるようになってきている。

水銀灯200W〜300Wに相当する白熱電球高出力タイプ
水銀灯200W〜300Wに相当する白熱電球高出力タイプ

税金の控除や助成金など
優遇制度も登場

省エネやCO2削減に大きな効果が見込まれるLED照明には、その導入によって税金の控除や助成金を受けることができるようになってきた。

まずは、LED照明の導入に当たっては経済産業省による「エネルギー需給構造改革投資促進税制」がある。適用されれば以下の控除などを受けることができる。

  1. 基準取得価額(計算の基礎となる価額)の7%相当額の税額控除
  2. 普通償却に加えて基準取得価額の30%相当額を限度として償却できる特別償却

また、東京都の中央区や埼玉県などではLED照明の導入に当たって、助成金制度も設けられている。そのほかの地方自治体にもこのような制度を設けているところがあるので、自宅や会社がある市区役所や業者などに問い合わせをしてみてはいかがだろうか。

(掲載:2010年4月)

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