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ドライ運転は冷房よりもエコ?
エアコンの除湿機能を効率的に

エアコンで湿度を低くすると体感温度は下がるが、除湿運転の電気代は冷房運転よりも高くなることがあるという。消費電力を減らしつつ、快適に過ごすことができるエアコンの使い方を解説する。

エアコンで除湿をしたら
冷房よりも電気代は安くなる?

湿度が15%低下すると、体感温度は1℃下がるといわれている。湿度が低ければ、多少気温が高くても蒸した感じがなく快適に過ごせるものだ。ほとんどのエアコンには「除湿」(もしくは「ドライ」)の機能がある。冷房を効かすほどでもないが、少し蒸し暑いときなどは利用することが多いだろう。

そこで節電をするために、エアコンの設定温度を上げ、湿度を下げる除湿運転を行ったらどうだろうか。冷房運転ではなく、除湿運転のみだから、きっと電気代もかからないだろうと思うかもしれない。しかし、一概にそうともいえないのだ。まず、エアコンの除湿運転の仕組みは次の2つに分類される。

  • 再熱除湿方式
    除湿運転を行う際に、室温が低下することを防止した除湿方式。除湿運転の際に発生した冷気を、室外機と同様の仕組みで室温に近い温度まで加熱してから吹出する。このため、除湿運転を行っても冷気が発生せず、室温を変化させず湿度だけを下げることができる。
  • 弱冷房除湿方式(除湿冷房方式)
    温度と湿度の両方を低下させることで湿度を調節する方式。冷気を放出しながら湿度を下げていくので、室温をあまり変化させたくない場合には向いていない。通常の冷房よりも冷気の発生量が少ない弱冷房運転なので、室温も下げつつ、湿度を下げたい場合に選択するとよい。

弱冷房除湿方式と再熱除湿方式

肝心の電気代だが、弱冷房除湿方式は通常の冷房よりも12〜18%ほど電気代が安くなる。弱冷房除湿方式は冷房で除湿しており、室内が冷えすぎてしまわないようスイッチのオン・オフを自動的に繰り返しており、稼働していない時間が長くなるためだ。

一方、再熱除湿方式の場合、除湿+加熱という2つの工程があるので、冷房運転よりも20%ほど消費電力が増加する。その代わり除湿効果は20〜30%と高いので、30%の除湿ならば体感温度が2℃下がる。その分だけ設定温度を2℃上げることができるので、電気代を20%減らすことになり、プラスマイナスゼロとなる。実際には、温度を28℃くらいに設定し、除湿運転をするのがバランスが良く、設置環境の条件によっては電気代も安くなる。

ここで気を付けておきたいことがある。オフィスのエアコンのドライ機能が弱冷房除湿方式なのか、もしくは再熱除湿方式なのかの確認だ。家庭用のエアコンには再熱除湿方式が多くなっているが、オフィス用には弱冷房除湿方式のものが多い。また最近は、再熱除湿方式でも、室外機の暖かい熱を再利用して除湿する省エネタイプがある。使用しているエアコンがどのタイプかを調べた上で、エコな運転を心がけるようにしよう。

除湿運転だけじゃない
エアコンの節電方法いろいろ

現在使用しているエアコンが最新の省エネタイプのものでなくても、以下のような工夫で効率良く節電することができる。1つ1つはわずかな節電でも、複数が加わると大きな効果が期待できる。

  • 室外機の設置場所に気を付ける
    室外機の設置場所には注意が必要だ。室外機は空気の吸引と排気という重要な役割を担っているので、近くに物や植木があると空気の循環のスペースが確保されず、能力低下、故障の原因になる。また、直射日光に当たるような場所ではなく日陰に置くのがベストだが、移動できないときは板などで日よけを設置するとよい。なお、室外機に「打ち水」をすると約12%の節電を図ることができるといわれていて、室外機に一定間隔で水を噴霧する機器も発売されている。オフィスや店舗など業務でエアコンを使用する際には検討してもいいだろう。
  • 風量は自動にする
    風量を自動設定にしておけば、運転開始直後は強風、部屋が十分に冷えてくれば微風になり、状況に合わせて自動調整がされる。冷やしすぎなどによる電気代の無駄を省いてくれる。
  • フィルタを掃除する
    エアコンのフィルタにちりやほこりがたまっていると、風量が落ちて冷房効率が急激に低下する。電気代にすると5〜10%も違ってくる。会社ではフィルタの清掃を業者任せにしているところが多いと思うが、家庭でも2週間に1度のペースでこまめに掃除をしよう。フィルタの清掃方法はエアコンの説明書にあり、簡単に行うことができる。
  • 待機電力をカットする
    テレビやビデオデッキと同じように、エアコンにも待機電力が発生している。本来は夜間の使用していないときにコンセントを外しておくことが望ましいが、設置場所の関係やオフィスのエアコンでは難しい場合がある。そこで、エアコンを長期使用しない季節の変わり目などは、コンセントを外すか、オフィスならばエアコン用のブレーカーを落とすなどの対応を行っておきたい。

補助機器を使って
快適と節電を実現

同じ温度の空気でも、肌に風が当たると涼しく感じる。エアコン使用時も、扇風機で室内に風を循環させることで、多少設定温度を上げても涼しさを維持することができる。また、冷気は下に、暖気は上に行く性質があるので、扇風機で冷気を循環させれば部屋全体を効率良く快適な環境にすることが可能だ。

さらに、エアコンと扇風機の併用は省エネにもつながる。例えば、冷房設定温度26℃のエアコンだけの消費電力よりも、1℃上げて27℃に設定したエアコンに扇風機を併用したほうが消費電力は少ない。エアコンの設定温度が高めでも、扇風機を併用することで、省エネと快適さの両方が得られる。卓上型扇風機を使用する人が増えているが、うまく活用してほしい。

エアコンの吹き出し口に設置する「空調補助ファン」も人気を集めている。これは、天井のカセット型エアコンや壁に設置されたエアコンに、羽根が付いたファンを別途設置するというもの。これによってエアコンの冷気や暖気が全体に行きわたり、また吹き出し口から冷暖房の風を直接受けることもなくなり、効果的な冷暖房を行うことができる。

空調補助ファンを販売しているメーカーによると、室内の空気循環が促進されるため、設定温度を1〜3℃ほど外気温に近づけることができ、夏場は28℃、冬場は20℃にしても不快感をあまり感じずに済むという。一般的に、エアコンの設定温度を1℃外気温に近づけると電気代を10%削減できるので、空調補助ファンは節電にも大きな効果が期待できる。

(掲載:2011年7月)

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