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知れば差がつく、デスクトップ&ノート節電術

クールビズやエアコンの28度設定など、夏のオフィスの節電対策はもはや常識となりつつあるが、一方でパソコンの節電対策は手つかずという人も多いのでは?実は、自分の使い方にあわせて電源のオン、オフ設定を最適化するだけでも、電力のムダをカットすることができるのだ。今回は今すぐにできる、パソコンの節電対策術を紹介する。

同じパソコンでもこんなに違う消費電力

マイクロソフトの調査によれば、同じパソコンでもデスクトップとノート、さらには搭載されているWindowsのバージョンによっても消費電力は異なる。例えばWindows XP搭載のデスクトップの平均消費電力は102Wだが、Windows 7のデスクトップは52W。Windows XPのノートの平均消費電力は36Wだが、Windows 7のノートは16Wといった具合だ。

同じパソコンでも、デスクトップとノートで消費電力に差が出るのは、バッテリー駆動が前提のノートパソコンには、より省エネ性能の高いCPUやディスプレイが搭載されているから。さらに、ディスプレイの大きさも、デスクトップパソコンのほうが大きい分だけ、電力を消費する。つまりデスクトップとノートでは、例え同じくらいの性能であっても、ノートパソコンのほうがより省エネということになる。

●ノートPC
ノートPCの消費電力(Windows 7)=16W
1ヶ月の消費電力(1日8時間×20日)=2.56Wh
1ヶ月の電気料金(1台あたり)=56.32円

●デスクトップPC
デスクトップPCの消費電力(Windows 7)=52W
1ヶ月の消費電力(1日8時間×20日)=8.32kWh
1ヶ月の電気料金(1台あたり)=183.04円

※(公社)全国家庭電気製品公正取引協議会による新電力料金目安単価22円/kWhで計算。

もし、100台のPCがあるオフィスなら、デスクトップからノートにするだけで、1ヶ月に1万2000円以上の節約ができる計算だ。

最もエコなのは買い替え!?最新PCはこんなに省エネ

では前述の調査結果で、OSによって消費電力が違っていたのはなぜか。もちろんOSごとの省電力性能の違いもあるだろうが、最も大きな要因はそのOSを搭載したパソコンの発売時期の違いだ。

例えば最新パソコンの液晶ディスプレイの多くには、LEDバックライトが採用されている。LEDはいまや家庭用照明としても知られているように、輝度の高さに対して消費電力が少なく、省エネ効果は抜群。またCPUやチップセットもここ数年の間に目覚ましい進歩を遂げ、省電力性能が著しくアップしている。最新のパソコンはWindows XPを搭載した数年前のモデルと比べて、大幅に省電力になっているのだ。

よく、古いエアコンを最新にものに変えると、それだけで電気代がぐっと安くなる…といった話を耳にするが、パソコンも全く同じ。もし、古いWindows XPのデスクトップから、Windows 7のノートに買い替えた場合、先ほどと同じ計算式で計算すると、その1ヶ月の電気代の差額は1台につき302.72円。デスクトップからノート、古いモデルから新しいモデルへ買い替えれば、大きな節電効果が期待できるというわけだ。

いますぐできる、省電力設定で節電しよう

もちろん、いまのパソコンでできる節電対策もある。最も簡単なのは「電源オプション」を変更し、パソコンがスリープするまでの時間を、自分の使い方にあわせてできるだけ短くする方法だ。ノートパソコンの場合はさらに、電源がつながっているときとバッテリー駆動時で、異なる設定にすることも可能になっている。

スタートメニューから「コントロールパネル」を選択。開いたウインドウから「ハードウェアとサウンド」をクリック。スタートメニューから「コントロールパネル」を選択。開いたウインドウから「ハードウェアとサウンド」をクリック。

「ハードウェアとサウンド」にある「電源オプション」をクリックして、「電源オプション」を開く。「ハードウェアとサウンド」にある「電源オプション」をクリックして、「電源オプション」を開く。

コンピュータに登録されている「電源オプション」のプランリスト(この例では「バランス」と「省電力」)が表示される。「バランス」はその名のとおり、パソコンのパフォーマンスと消費電力をバランスよく設定した基準になるプラン。今回は省電力設定時のプランを最適化したいので、「省電力」のほうの「プラン設定の変更」をクリックする。コンピュータに登録されている「電源オプション」のプランリスト(この例では「バランス」と「省電力」)が表示される。「バランス」はその名のとおり、パソコンのパフォーマンスと消費電力をバランスよく設定した基準になるプラン。今回は省電力設定時のプランを最適化したいので、「省電力」のほうの「プラン設定の変更」をクリックする。

プラン設定では、パソコンに対して何も操作を行わなかった場合に、「ディスプレイを暗くする」までの時間、「ディスプレイの電源を切る」までの時間、「コンピュータをスリープ状態にする」までの時間、そしてプランごと画面の明るさが設定できる。なお画面の明るさの調整は、1つ前の画面の下にあるバーを左右にスライドする方法でも、変更することが可能。ノートパソコンの場合は、バッテリー駆動時と電源に接続している場合を個別に設定できる。プラン設定では、パソコンに対して何も操作を行わなかった場合に、「ディスプレイを暗くする」までの時間、「ディスプレイの電源を切る」までの時間、「コンピュータをスリープ状態にする」までの時間、そしてプランごと画面の明るさが設定できる。なお画面の明るさの調整は、1つ前の画面の下にあるバーを左右にスライドする方法でも、変更することが可能。ノートパソコンの場合は、バッテリー駆動時と電源に接続している場合を個別に設定できる。

パソコンの画面を暗くしたり、パソコンを休ませたりして消費電力を抑える方法には、以下のようにいくつかの段階がある。

  • ディスプレイを暗くする
    文字とおり画面を暗くしているだけなので、すぐ元の作業の状態に戻ることができる。
  • ディスプレイの電源を切る
    ディスプレイの電源を一度切ってしまうが、コンピュータは動いている状態だ。
  • スリープ
    作業中のデータをメモリーに入れたまま仮眠している状態。作業を再開したいときに、すばやくパソコンを動作させられる。
  • 休止状態
    作業中のデータをハードディスクにいったん保存して、作業状態を保ったまま仮眠している状態。スリープよりも復帰に時間がかかる。
  • 電源オフ
    完全に電力が切れた状態。すべての作業がいったん終了した状態。

パソコンの「スリープ」は、人間で言えば眠りの浅いレム睡眠のような状態。パッとすばやく目が覚めて作業に取りかかれるが、その分、スリープしている間も電力を多少消費する。一方の「休止状態」は、眠りの深いノンレム睡眠の状態。消費電力は少ないが、その分だけ起き上がるのにも時間がかかるというわけだ。

マイクロソフトの調査によれば、90分以内の離席であれば「休止状態」よりも「スリープ」のほうが省電力になるとのこと。「スリープ」はメモリーに、「休止状態」はハードディスクに作業の状態を保存するため、オフ中の待機電力は少ないものの、起動時と終了時に必要な電力は「休止状態」のほうが大きくなるというのが、その理由だ。

ただし、「スリープ」の場合は作業内容をメモリーに一時記録しているだけなので、万が一スリープ中に突然電源が落ちるといったことが起こった場合、作業内容が消えてしまう。ノートパソコンの場合は、バッテリー駆動のためスリープ中に急に電源が切れるといったことはあまり起こりにくいが、デスクトップパソコンの場合は、電源が抜けてしまえば作業が消えてしまう。

そこで、Windows Vista以降のパソコンには、「ハイブリッド スリープ」という機能が新たに搭載されている。これはスリープ時に、作業状態をメモリーとハードディスクに同時に保存するもの。デスクトップパソコンでは初期設定でオンになっているが、オン、オフの切り替えは「プラン設定の編集」画面からできるようになっている。

「プラン設定の編集」画面から、「電源オプション」の詳細設定画面を開き、「スリープ」→「ハイブリッドスリープを許可する」で、ハイブリッドスリープの設定状況を確認できる。「ハイブリッドスリープ」がオンの場合は、スリープ=ハイブリッドスリープになる。「プラン設定の編集」画面から、「電源オプション」の詳細設定画面を開き、「スリープ」→「ハイブリッドスリープを許可する」で、ハイブリッドスリープの設定状況を確認できる。「ハイブリッドスリープ」がオンの場合は、スリープ=ハイブリッドスリープになる。

「電源オプション」で、離席する時間にあわせて、どの段階まで電源を落とすのか、自分の行動パターンにあわせてきちんと設定しておけば、離席の際にうっかりディスプレイやパソコンを付けっぱなしにしてしまうという、電力のムダを防ぐことができる。またパソコンの使用中も、見づらくならない程度に、ディスプレイの輝度を落とすようにすれば、それだけでもかなりの節電に。マイクロソフトの調査では、ディスプレイの輝度を40%まで落とすと、100%のときに比べて約23%節電になるという。これは、やってみる価値ありだ。

このほか、ノートパソコンであれば、日中の電力ピークの時間帯にバッテリー駆動に切り替えるのも、有効な節電対策の一つ。なお、最新のノートパソコンには、この「ピークシフト」を自動化できる機能を備えたものも増えている。メーカーによっては、このようなピークシフトの設定ツールを無償提供しているところもあるので、使用中のパソコンのメーカーサイトをチェックしてみよう。また、今後の買い替えの際にも、ぜひこのような、各メーカーが提供する省電力機能にも注目したいところだ。

テキスト/太田百合子

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