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急な停電によるデータ消失を防ごう

落雷や地震、電力不足、その他さまざまなアクシデントによって起きる停電。一生懸命入力したデータが、停電により一瞬で消失してしまったときのショックは計り知れないものがある。そこで今回は急な停電におけるデータの消失を防ぐための対策を紹介しよう。

急な停電に備えよう!停電に強いのはノートパソコン

パソコンを使って仕事をしていると、さまざまなアクシデントに遭遇することがある。その中でも、停電はダメージが大きいものの一つだ。何時間もかけて入力したデータ、一生懸命作ったプレゼン資料などが、停電によって消えてしまったら……と考えると恐ろしいものがある。

停電の原因はさまざまだが、特に気をつけておきたいのが、事前通達のない落雷などの天災による停電だ。落雷時には、わずか数秒だけ電気が停まる「瞬停」という現象が起きることがよくある。ハードディスクに保存済みならいいが、未保存のデータは一瞬でも電気が停まってしまうとそれだけで消えてしまう。

ノートパソコンの場合、本体にバッテリが内蔵されているので、停電時には安心できる。コンセント側に電気が通じていなくても、内蔵バッテリから電源を供給できるので、データが消失せずに済むのだ。ノートパソコンはデスクトップパソコンよりも机上の専有面積も少ないし、停電によるデータ消失を避けたいパソコンは、ノートパソコンにしておくと安心できる。

ノートパソコン

ノートパソコンならば、本体にバッテリが内蔵されているので停電があっても通常どおり使用し続けることができる。

デスクトップの停電を防ぐには無停電電源装置が有効

とはいえ、停電対策のためだけにノートパソコンを導入するというのは予算的に難しい場合もあるだろうし、デスクトップパソコンのほうが快適に進められる仕事も多い。デスクトップパソコンで急な停電に対応したいのであれば、無停電電源装置(UPS)の導入がオススメだ。

無停電電源装置とは、その名前のとおり、停電を防ぐための非常用電源だ。無停電電源装置にはコンセントが装備されており、停電を防止したい機器の電源ケーブルをここに接続する。無停電電源装置にはバッテリが内蔵されていて、通常時はこのバッテリに蓄電を行う。そして停電が起きたときは、このバッテリからパソコンに電力を供給するというわけだ。

無停電電源装置は製品によって電源容量が異なる。例えば、写真の「UPS-350TL」(サンワサプライ)は、350VA・210Wで、約5分間の電源供給が可能なモデルだ。「5分間」というと「短い」と思う人が多いかもしれないが、これだけあれば瞬停には十分対応できるし、データのセーブくらいなら十分行える。

製品によっては、停電時にパソコンのOSを自動シャットダウンできるソフトが添付されたものもある。また、予算が潤沢にあるのなら、より大容量の製品を導入して複数台のパソコンで利用するというのも手だ。

UPS-350TL(サンワサプライ)

無停電電源装置があれば、いざというときにデスクトップパソコンに電源を供給することができる。高容量のものになればなるほど価格は高いので、使用状況に合わせて製品を選ぼう。

小まめにデータをセーブする習慣を身につける

上記のように無停電電源装置を導入するのは有効な手段ではあるが、それでも対応できないケースもある。例えば、間違って電源コードを抜いてしまったなどというケースだ。このような人為的ミスには究極的な対処方法はない。そこで被害を最小限に抑えるために、データを小まめにセーブする習慣を身につけておくことをオススメする。

特に覚えておきたいのがキーボードショートカットによるデータのセーブだ。ExcelやWordなど多くのソフトで採用されているショートカットが「Ctrl+S」だ。これは「Ctrl」キーと「S」キーを一緒に押すことで、ファイルを保存するというもの。いちいちメニューを開かなくても、キーを2個同時押しするだけで保存ができる。ちょっと席を外すときなどに必ず「Ctrl+S」を押すようにする習慣をつければ、データの消失がかなり防止できる。

また、ソフト側の自動セーブ機能も活用しよう。ExcelやWordといったマイクロソフトOfficeのアプリケーションなどでは、一定時間ごとにファイルをセーブする機能が搭載されているものがけっこうある。これを使えば、停電でそこまでの編集分が消えたとしても、被害を最小限に抑えることができる。

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自動セーブ機能

ソフトのオートセーブ機能を活用しよう。Excel 2013やWord 2013の場合は、ファイル保存メニューで「オプション」を選び、「保存」を選択する。「次の間隔で自動回復用データを保存する」にチェックを入れておいて、自動セーブの間隔を設定しておく。

停電時でもスマートフォン・携帯電話に充電できるモバイルバッテリ

最近ではスマートフォンや携帯電話が業務やプライベートにおける必需品となってきている。スマートフォンはさまざまな用途に使えて便利だが、電源が切れてしまっては何も役に立たない。災害時などは停電がしばらく続くケースもあり、連絡先の電話番号などをすべてスマートフォンに入れているといった人は、電池切れで非常に難渋することになる。

そこで、常にスマートフォンなどに充電が行えるよう、非常用の充電器を用意しておきたい。スマートフォンや携帯電話と一緒に持ち歩けるモバイルバッテリは各社から発売されているので、こういった製品を導入しておくと便利だ。

モバイルバッテリは、あらかじめ内蔵バッテリに充電しておくタイプと、乾電池を利用するタイプがある。また、製品によっては、太陽光で充電を行えるものや、手回しハンドルで発電を行うことで電力を供給できるものなどもある。いざというときに備えて1台装備しておきたいところだ。

モバイルバッテリ

いざというときにスマートフォンや携帯電話に充電できるモバイルバッテリ。停電時だけでなく、外出時の急な電池切れにも対応できるので、1台携帯しておくと便利だ。

IFC-B88(ソニー)

中にはハンドルを手回しすることで発電を行い、スマートフォンや携帯電話に充電できる機器もある。写真はソニーの「IFC-B88」だが、この製品は手回し充電に加えて、太陽光による充電もサポートしている。非常用ラジオ・懐中電灯としても使えるので、災害時にあると心強い製品だ。

テキスト/芝田隆広

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