2016年 7月 1日公開

仕事効率を上げるパソコン手帖

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Windows 10のフォルダーウィンドウをカスタマイズして効率アップ

テキスト: 芝田隆広

ファイルを開いたり、コピーしたり、移動、削除などといったファイル操作は、パソコンを使ううえで基本中の基本だ。それだけにファイル操作を主に行う、フォルダーウィンドウの使い勝手を改善すれば、作業効率も大幅にアップする。そこで今回は、Windows 10のフォルダーウィンドウをより快適に利用するためのテクニックを紹介する。

Windows 10のフォルダーウィンドウを活用しよう

Windowsでファイルを操作するとき、デスクトップのPCアイコンや、タスクバーのエクスプローラーアイコンなどをクリックして、フォルダーウィンドウを開き、そこから作業を行うのが普通だ。

このフォルダーウィンドウ、標準状態のままで使っている人がほとんどだろうが、ちょっとした設定を行うことでより便利に活用することができる。今回は以下のような機能について紹介していく。なお解説はWindows 10のフォルダーウィンドウで行うが、Windows 8.1でも利用できる機能はあるので適宜試してもらいたい。

  • フォルダーウィンドウにリボンを常時表示する
  • チェックボックスを表示して複数ファイルを選択しやすくする
  • プレビューウィンドウを表示してファイルを開かずに中身を確認する
  • よく使うフォルダーをすばやく開ける「クイックアクセス」機能
  • エクスプローラーに「デバイスとドライブ」を表示する

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フォルダーウィンドウにリボンを常時表示する

Windows 10のフォルダーウィンドウを開くと、ツールバーに「ホーム」「共有」「表示」「管理」といったタブが表示されていて、これらをクリックするとリボンが表示されて、その中から細かな作業が選べる。例えば「ホーム」ならば「コピー」「貼り付け」「新しいフォルダー」などといった項目が、リボンに並んでいる。

タブをクリックしてリボンを開いた場合、「コピー」などの個々の操作を一度行うと、またリボンは閉じてしまう。これらの機能を頻繁に利用するならば、常時リボンが表示された状態にしておいた方が便利だ。

リボンを常時表示する方法は簡単だ。フォルダーウィンドウ右上の「?」ボタンの隣にある「∨」ボタン(リボンの展開)をクリックすればいい。また「∧」ボタン(リボンの最小化)をクリックすると、リボンを閉じることができる。一度「リボンの展開」を行うと、いったんフォルダーを閉じてもう一度開いても、リボンが開いた状態が保持される。

「∨」ボタン(リボンの展開)カーソルを合わせた画面

フォルダーウィンドウに常時リボンを表示する場合は、「∨」ボタン(リボンの展開)をクリックする。

リボンが表示された状態の画面

するとリボンが常時表示されたままの状態になる。リボンを閉じたい場合は、「∧」ボタン(リボンの最小化)をクリックする。

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チェックボックスを表示して複数ファイルを選択しやすくする

複数のファイルを選択したい場合、範囲をドラッグして選択したり、Ctrlキーを押しながらファイルをクリックするといった方法を使う。しかしファイルを選択したあと、誤って別の場所をクリックすると選択が解除されたりするし、タッチパッドなどでは操作が面倒だ。

こんなときは「表示」タブで「項目チェックボックス」にチェックを入れてみよう。ファイルやフォルダーの横に、ファイル選択用のチェックボックスが表示される。このチェックボックスにチェックを入れると、ファイルが選択状態になるので、より確実に複数ファイルの選択が行える。

「表示」タブの「項目チェックボックス」にチェックを入れた画面

チェックボックスを表示すると、複数のファイルを選択しやすくなる。「表示」タブの「項目チェックボックス」にチェックを入れてみよう。

ファイルの横にチェックボックスが表示された画面

このようにファイルの横にチェックボックスが表示されて、ファイルの選択が行える。別のファイルなどをうっかりクリックしても、選択状態が解除されたりしないので便利だ。

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プレビューウィンドウを表示してファイルを開かずに中身を確認する

フォルダー内のファイルの中から、必要なものを探すときに、いちいちダブルクリックしてファイルを開き、中身を確認していくのは面倒だ。こんなときはプレビューウィンドウ機能を使うと、フォルダーウィンドウ内にファイルの中身が簡易表示される。

使い方は「表示」タブで「プレビューウィンドウ」をクリックする。すると「プレビューウィンドウ」のボタンが反転表示状態になるので、この状態で各ファイルをクリックすると、右側に表示されたプレビューウィンドウ内で中身を手軽に確認していける。

「プレビューウィンドウ」をクリックした画面

ファイルの中身を手軽に確認したいときは「プレビューウィンドウ」を使うと便利。「表示」タブで「プレビューウィンドウ」をクリックする。

プレビューウィンドウに内容が表示された画面

するとファイルをクリックしたときに、右側のプレビューウィンドウにその内容が簡単に表示される。複数ファイルの中から必要なものを探したいといったときに便利。

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よく使うフォルダーをすばやく開ける「クイックアクセス」機能

Windows 10のフォルダーウィンドウには、標準状態だと左側に「ナビゲーションウィンドウ」が表示されている。これは「表示」の「ナビゲーションウィンドウ」ボタンで表示・非表示を切り替えられる。

この「ナビゲーションウィンドウ」には「クイックアクセス」という項目があり、「デスクトップ」「ダウンロード」といった項目が表示されている。この「クイックアクセス」には、よく使うフォルダーをピン留めして常時表示しておくことが可能だ。

クイックアクセスにフォルダーをピン留めする方法は簡単。フォルダー上で右クリックして「クイックアクセスにピン留め」を選択すればいい。またピン留めするのをやめたい場合は、クイックアクセス上のフォルダー名を右クリックして「クイックアクセスからピン留めを外す」を選択する。

「クイックアクセス」が表示された画面

「クイックアクセス」は、フォルダーのナビゲーションウィンドウに表示されている。よく使うフォルダーが表示される。

「クイックアクセスにピン留め」を選択した画面

よく利用するフォルダーをクイックアクセスに表示したい場合は、フォルダーを右クリックして「クイックアクセスにピン留め」を選択する。

「クイックアクセスからピン留めを外す」を選択した画面

すると「クイックアクセス」にそのフォルダーが表示されるようになる。ピン留めをやめる場合は、クイックアクセスのフォルダー名を右クリックして「クイックアクセスからピン留めを外す」を選ぶ。

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エクスプローラー起動時に「PC」を表示する

Windows 10のタスクバーにある「エクスプローラー」をクリックすると、フォルダーウィンドウが開き、標準では「よく使用するフォルダー」「最近使用したファイル」が表示される。

「エクスプローラー」アイコンをクリックした画面

Windows 10のタスクバーにあるフォルダー形のアイコン「エクスプローラー」をクリックすると、フォルダーウィンドウが開く。

「よく使用するフォルダー」と「最近使用したファイル」の一覧が表示された画面

「エクスプローラー」をクリックすると、通常は「よく使用するフォルダー」「最近使用したファイル」の一覧が表示される。

この「エクスプローラー」を開いたときに表示される項目を、「よく使用するフォルダー」ではなく、CドライブやDドライブといった「デバイスとドライブ」や「ネットワークの場所」を含む「PC」にすることもできる。そのためには「表示」タブで「オプション」を開き、「フォルダーオプション」ウィンドウの「全般」タブで「エクスプローラーで開く」の項目を「PC」に変更して「OK」をクリックすればいい。

「表示」タブで「オプション」を選択した画面

「エクスプローラー」開始時に表示される項目を「PC」に変更するには「表示」タブで「オプション」を選択する。

「エクスプローラーで開く」の項目を「PC」に変更した画面

「フォルダーオプション」ダイアログが開くので、「全般」タブで「エクスプローラーで開く」の項目を「クイックアクセス」から「PC」に変更する。

「エクスプローラー」開始時に「フォルダー」「デバイスとドライブ」「ネットワークの場所」が表示された画面

すると「エクスプローラー」開始時の画面が、「フォルダー」や「デバイスとドライブ」「ネットワークの場所」になる。

このほか「表示」タブの「オプション」の「フォルダーオプション」などにも、さまざまな設定項目が用意されている。各項目を試してみて、Windows 10をより使いやすいようにカスタマイズしてみてはいかがだろうか。

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