お客様マイページガイド 2024年6月号 大塚商会

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【中堅・中小企業が転職市場で勝ち抜く方法】

転職市場でも売り手市場が続いています。多くの企業が採用難に苦しむ中、即戦力となる中途人材をどう確保するかは難しいミッションです。しかし、「給料やネームバリューで大手に勝てるわけがない！」と頭を抱えるのは尚早。会社に飛躍と革新をもたらすほどの“優秀な人材”は、給料以外のこともしっかり見ているはずです。

働き手の価値観は時代の流れとともに変化。特に次世代を担う若い働き手の間では、金銭や競争などの外発的動機より、やりがいや成長などの内発的動機を重視する人が増えているそうです。合理的な働きやすさやワークライフバランスを最重視して会社を選ぶ向きも。雇用の流動化が加速すれば、報酬だけで人材を「釣る」ことはできなくなるでしょう。

それはつまり、中堅・中小企業にも勝機があるということ。会社としての魅力がアップすれば、大企業に入社してみたものの「なんだかな」とモヤモヤして転職を考える層にアピールできるはずです。例えば会社としては小粒でもほかにはない強みを持っている。DXが進んでいて自動化や省力化が徹底されている。労働時間が少なく有給消化率が高い……など。

フットワークの軽い小規模企業が本気で会社の体質改善や魅力アップに取り組めば、すぐに成果が表れます。まずはkintone（キントーン）のような低予算で始められるプラットフォームでアナログだった作業や業務フローの効率向上など、DXの小さな一歩から始めてみてはいかがでしょう。売り手市場の転職希望者は、会社のポテンシャルやポジティブな可能性をよく見ているものです。やりがいや働きやすさ、いずれは報酬もついてきそうな雰囲気を醸し出して、中途採用組や第二新卒組の心をがっちりつかみましょう。

ノーコードやAIの普及で中小企業こそDXのチャンス