お客様マイページガイド 2024年10月号 大塚商会

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【防災力も採用力もUP! 一斉テレワークDAYで会社を強くする】

大型台風やゲリラ豪雨が日本各地で大きな被害をもたらした今夏。特に都市部では、交通機関のまひや浸水などが頻発し、もはや災害対応が日常の一部になりつつあります。予想をはるかに超える自然の脅威を前に、個人としての備えはもちろん、企業としても事業継続や社員の安全確保のための対策をバージョンアップする必要がありそうです。

防災グッズの準備やBCPマニュアルの整備は当然としても、万が一のときの柔軟な勤務体制は確保できているでしょうか。誰も出社できないほどの被害が発生したとき、会社は、社員は、いったいどうなるのか。それを確かめるためにおすすめなのが、「一斉テレワークDAY」の実施です。

コロナ禍で普及したテレワークも、今ではオフィス回帰が進んで形骸化している企業も少なくありません。せっかく整備した体制を無駄にしないためにも、テレワークで防災訓練をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。総務や経理、人事などの間接部門も含めて全社員が出社しない状況を“おさらい”してみると、郵便物の処理や電話対応、システムトラブルの対処など、「会社にいないと処理できないアレコレ」がいくつも浮上するかもしれません。

そして、DAYアフターに“振り返り”で課題を洗い出せば、新たな対策を講じられるはず。業務の穴を見つけて対策することで、激甚化する災害への備えはより万全になります。加えて、防災用品を再点検して一部は社員に配布するなど、社員の防災対策も検討してみては。会社のBCP対策がより強固になるばかりか、「社員に対する配慮が行き届いている企業」として従業員満足度や採用力アップも期待できるかもしれませんね。

『中小企業を強くする「身の丈BCP」(前編)』