お客様マイページガイド 2026年6月号 大塚商会
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【上司を休んで「生徒」になろう。1on1が楽になる考え方】
「1on1ミーティング」を導入する企業が増えています。若手の早期離職防止や、希薄になったコミュニケーションを補うのが狙いですが、現場からは溜息も聞こえてきます。若手側からは「何を話せばいいか分からない」「正直ちょっと面倒」「これって意味あるんですか?」という声が。一方、上司側も「雑談が続かない」「どこまで踏み込んで会話したらいいのやら」というボヤキがあるよう。「とりあえず飲みに行くか!」の一言で距離が縮まった時代が、もはや遠い昔のようです。
そもそも1on1に上下関係はなくてもいいのでは? フラットに相手の「今」を知るための時間なのに、つい「上司」として有益なアドバイスを伝えようとするから、会話が行き詰まるのかも。育ってきた背景も価値観も違う相手に、こちらの経験則を押し付けても噛み合わないのは当然です。それならいっそ、「上司」という重たい看板を一度下ろしてみるのもアリかもしれません。
今の若手世代は、仕事との向き合い方はもちろん、情報収集の方法も、お金や資産運用の感覚も、SNSの使い方も、上の世代とはかなり異なります。業務上の課題一つ取っても、自分たちとは違う発想や、デジタルネイティブならではの解決方法を持っていることもあるでしょう。「最近はどうなの?」「どんなやり方がメジャーなの?」と、“知らないことを学ぼうとする生徒”のような姿勢で向き合うほうが、自然と本音や価値観が見えてくる気がします。
上司側は、つい自分たちの成功体験や経験則から「それは難しい」「こうしたほうが早い」と、最短距離の正解を伝えたくなります。ですが、1on1を「若いジェネレーションにいろいろ教えてもらえるチャンス」だと考えるなら、話は変わってきます。上司という席に座ったまま、昔の成功体験だけで時間を過ごすのか。それとも、自分から知らない知識や価値観を取り込んで世界をもっと広げていくのか。1on1は、その姿勢が表れる場なのかもしれません。
1on1を任されたら? 知っておきたいその意義と「やってはいけないこと」