お客様マイページガイド 2026年8月号 大塚商会
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【「退職代行からお電話です」の世界で考えるこれからのマネジメント】
「突然ですが、○○さんの退職手続きの件でご連絡いたしました」。人事の担当者宛てに、ある日突然かかってくる「退職代行サービス」からの電話。ニュースの中の出来事と思われていたことが、自社でも現実に起こる時代になりました。「なぜ直接言ってくれないのか」という戸惑いも多くありそうです。しかし、その背景を考えてみると、そこには深い「徒労感」が隠れているのかもしれません。
大きくなった組織の管理職は、自分が通ってこなかった専門外の領域までマネジメントせざるを得なくなることがあります。知見がない中でジャッジを迫られたら、成果を示さなければならない立場に置かれる管理職ほど、会社(ウエ)への説明を軸に判断してしまうこともあるでしょう。これは、組織統制という意味ではやむを得ないことだとも言えます。
ただこの、「社内論理への配慮」を優先するあまり、現場のプロフェッショナルたちがムダな説明や余計な資料作成に追われる――。この構図に、若手や優秀な現場人材たちは「この人の下では未来がない」「顧客(ソト)じゃなく会社(ウエ)のためか」という思いが積み重なり、やがて「徒労感」となって、心を閉ざしていくこともあるのではないでしょうか。
では、専門性の高い部下と上司はどう関わればいいのでしょうか。ある業界団体の勉強会では、「相手の話を聞いてもアドバイスをしてはならない。語っていいのは自身の経験談だけ&コンパクトに」という暗黙のルールがあるそうです。これに倣うなら、専門領域は現場に任せ、上司は見落とされがちなリスクを経験から語るにとどめ、あとは必要な支援や調整に徹する。そんな“コンパクトなマネジメント”の方が、部下にはきっと「信頼されている」「任せてもらえた」と感じてもらえることでしょう。
コンパクトなマネジメントを心がけ、部下に徒労感ではなく安心感を与えられる職場づくりは、今日からでも始められるはず。とはいえ、どれだけ気を配っていても、退職代行から連絡が入る可能性はゼロではありません。そんなときどう対応すべきなのか、その心得をまとめたコラムを公開中ですので、ぜひ備えとしてお役立てください。
「退職代行からお電話です」人事・総務の正しい対応ガイド