「人間関係の悪化」を避けるべき深い理由
社内の人間関係は企業業績や社内文化、社員一人一人の働き方にまで影響します。では、なぜ人間関係の悪化を防ぐ必要があるのでしょうか。主な理由を整理して紹介します。
社員のモチベーション低下や健康問題、離職につながるから
社員の働きぶりは、上司やチームメンバーなど周囲との関係性に左右されがちです。信頼関係が損なわれると、社員は自分の意見や心配ごとを率直に述べにくくなる傾向があります。これにより主体性や挑戦意欲が減退し、モチベーションが著しく低下する可能性があるのです。
また、人間関係に起因する慢性的なストレスは、不安、不眠、集中力の低下といったメンタルヘルス不調を引き起こす要因になり得ます。健康問題に発展したり、休職や離職につながったりすることもあるでしょう。
なお、厚生労働省が調査した「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、他社から転職してきた人が前職を辞めた理由の、男性の第二位、女性の第一位(いずれも個人的理由を除く)は「職場の人間関係が好ましくなかったから」でした。人間関係を理由とした離職は、長年一定の割合を占めており、企業や個人のキャリアに与える影響は小さくありません。
組織の生産性低下につながるから
社内の人間関係は組織全体の生産性とも関連します。人間関係が悪い組織では、部門間やチーム内での情報共有が滞り、必要な情報がスムーズに伝達されなくなります。また、信頼関係を構築しにくいため、問題解決やプロジェクト推進に必要な「協働する姿勢」が見られず、結果として組織全体の業務効率を下げる要因にもなるでしょう。
近年は、厳しいビジネス環境やテクノロジーの進化を受け、企業内からイノベーションを起こすことが求められています。しかし人間関係の悪い組織では、異なる意見を持つこと自体が衝突の原因となり、社員は無難な意見しか出さなくなります。そのため斬新なアイデアや新しい事業機会が失われがちです。