給与明細の電子化で「よくある失敗」
近年、ペーパーレス化や業務効率化の一環として、給与明細の電子化に取り組む企業が増えています。毎月の印刷・封入・郵送にかかる手間やコストを削減できる点で、バックオフィスにとっても有効な施策です。
しかし、電子化を進める過程で、導入時のトラブルが生じることもあります。初めに、よくある三つの失敗例を紹介しましょう。
従業員からの問い合わせが集中し、担当部門が対応に追われる
まず挙げられるのが、給与明細を電子化するためのシステムを導入したものの、利用開始直後に担当部門への問い合わせが集中するケースです。
「ログイン方法が分からない」「初期パスワードはどこに書いてあるのか」「給与明細がうまく表示されない」といった個別質問に電話やメールで都度対応していると、本来の業務が滞るおそれがあります。業務負担を減らすために導入したシステムが、一時的にかえって負担を増やす原因になってしまうのです。
操作に不慣れな従業員へのフォローが不足し、クレームに
従業員の中には、デジタル機器の操作に不慣れな人や、業務でPCを使う機会が少ない人もいます。こうした従業員への配慮や事前のフォローを怠ったまま電子化を進めると、利用開始時に「給与明細が見られない」「一方的に変更された」といった不満が生じ、会社への不信感や問い合わせにつながるおそれがあります。