― dotDataに注目された経緯について
地主:大塚商会はかなり早い段階から、営業担当やサポートスタッフが得た多様な情報を営業支援に生かす取り組みを続けています。2000年代に運用を開始した、全ての営業担当の利用を前提とした営業支援システム「Sales Process Re-engineering(SPR)」では、ビッグデータ分析にベンダーの協力の下独自のAI開発も行ってきました。
しかし、営業活動を支援する予測モデルの精度向上には、これまで多くの工数・時間を必要としてきました。こうした中、我々が出会ったのが、NEC史上最年少で主任研究員に抜擢された藤巻遼平さんという天才が発想した、全く新しいデータ分析基盤でした。NECさんもその可能性にすぐにお気付きになったらしく、藤巻さんをCEOに据えた新会社をアメリカ西海岸にカーブアウトし、世界に向けて新たなサービスのご提供を開始しました。それがdotDataです。
実は、大塚商会で最初にdotDataに注目したのは、大塚 裕司社長なんですよ。どうやら我々がAI導入に苦労する中、社長もAIへの理解を深めていたようです。さっそく我々がPoCを実施したところ、これまで手作業で行う他なかったデータ分析の前段の作業を自動化するdotDataの優越性は明らかでした。データ分析における工数削減の意義は極めて大きく、より多くの試行錯誤を繰り返し行うことで、分析精度向上にも大きな役割を果たします。2018年に導入したdotDataは、その後のSPRの精度向上に大きな役割を果たしています。