2026年 3月10日公開

総務・経理・人事コラム

行きたくなるオフィスの条件とは? ハイブリッド時代の集まる職場のつくり方

著者:金指 歩(かなさし あゆみ)

リモートワークが浸透している中、あえてフル出社に戻す企業やハイブリッドワークにする企業が目立っています。この場合にキーとなるのがリアルなオフィスの存在です。「行きたくなるオフィスのつくり方」について、具体例や改善のポイントを紹介します。

なぜ「行きたくなるオフィス」が求められているのか?

近年、私たちの働き方は大きく変化しました。自宅やサードプレイスでのリモートワークが浸透し、出社とリモートを組み合わせた「ハイブリッドワーク」も新たなスタンダードとして定着しつつあります。

リモートワークは移動時間の削減や仕事に集中できる環境の確保という点で優れていますが、それでも多くの企業が「出社」の価値を見直しているのは注目すべき動きです。

この「出社回帰」と同時に目立っているのが、「行きたくなるオフィスづくり」に対するニーズです。なぜ「行きたくなるオフィス」が必要とされるようになったのか、その背景には、大きく三つの理由があります。

「出社する意味」が必要な時代になったから

日本のビジネス環境において、出社はかつて「当たり前の義務」であり、疑う余地のない日常でした。しかし、一度リモートワークの利便性を知った従業員にとって、満員電車に揺られてオフィスへ向かう行為およびその所要時間には、相応の理由や価値が求められるようになっています。

「なぜわざわざ出社するのか」という問いに対して明確な理由を提示できないと、従業員のモチベーションは低下しやすくなります。だからこそオフィスを「自ら行きたくなる場所」へアップデートしていく必要があるのです。

リアルな場はチームワークや創造性を高めるのに効果的だから

リアルなオフィスが持つ最大の強みは、コミュニケーションのとりやすさです。対面でのやり取りは、表情の微細な変化や場の空気感といった非言語情報を共有できるため、相互理解を深めやすくなります。