2026年 4月 7日公開

総務・経理・人事コラム

1on1を任されたら? 知っておきたいその意義と「やってはいけないこと」

著者:金指 歩(かなさし あゆみ)

4月、新たな年度を迎え、社内の組織変更などをきっかけに、急に「今月から部下と1on1をやってほしい」と言われたらどうすればよいのでしょうか。必要性は理解していても、実施に不安を感じる人も少なくありません。意外と難しい1on1の実施に備えて「1on1でやってはいけないこと」や「実施のコツ」について紹介します。

「1on1は難しい」と言われる理由とは

1on1とは、上司と部下が1対1で行う対話のことです。一般的な評価面談や業務進捗(しんちょく)を報告する打ち合わせとは異なり、部下の育成や信頼関係の構築を目的とする点が特徴です。週1回や月1回など、実施の頻度にはばらつきが見られます。

1on1の導入企業は増加傾向にありますが、その一方で現場から「1on1は難しい」「苦痛だ」という声が上がることも増えています。では、1on1はなぜこれほどまでにハードルが高く感じられるのでしょうか。

「対等な対話」をする必要があるから

1on1で重要なのは、上司と部下という立場をいったん横に置き、対等な立場で対話することです。しかし、日本企業には依然として「上下関係の意識」が強く根付いています。

「上司=指示を出す人」「部下=報告する人」という役割に慣れすぎているため、いざ「対等に話そう」と言われても、お互いにどうふるまえばよいかわからず、気まずい沈黙が流れてしまうのです。

ついアドバイスをしたくなるから

上司は、これまでの経験から「答え」を持っていることが多いものです。部下が悩みや課題を口にした瞬間、善意から「それはこうすればよいと思う」と、すぐに解決策を提示したくなります。