2025年 5月22日公開

一歩先への道しるべ ビズボヤージュ

あなたの知らない大塚商会・第2回

企画・編集・文責:日経BP総合研究所

AIツールを活用して「ハピネス」を向上
新入社員の離職率は大幅改善して一桁へ

連載企画「あなたの知らない大塚商会」の第2弾テーマは、社内の活力向上策。AIツールを活用することで「組織のハピネス」向上を図り、若手社員の離職率を下げようという取り組みだ。その先には「働きやすさ」を追求するウェルビーイング経営がある。そもそも「組織のハピネス」とは何か、それは本当に活力向上につながり離職率を下げられるのか。AIツールを開発する地主隆宏氏と、人材開発の責任者である閤師敏晃氏に話を聞いた。(聞き手は、菊池 隆裕=「一歩先への道しるべ」編集長)

――社内のコミュニケーションを活性化する目的で「AIハピネス」を導入していると聞きました。どのようなものでしょうか。

閤師敏晃氏(以下、閤師) 社員が「やりがいを持って働けるか」に向けた取り組みです。このやりがいは、「前向きに仕事をする」「心理的安全性を担保する」の2つで得られると考えました。

大塚商会 人材開発部長の閤師 敏晃氏
(撮影:加藤 康)

当社では心理的安全性が高い一方で、前向きに仕事をする心の資本がやや低いことが分かっていました。ここを高めて「前向きで心理的安全性が担保される状態」を目指しています。

心の資本(前向きかどうか)を示す縦軸と、心理的安全性が担保されているかどうかを示す横軸で決まる4象限のうち、右上の「挑戦」(前向きで心理的安全性が担保される)を目指す
(出所:大塚商会)