2023年 9月29日公開

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100人当たり2.6人不足。大企業よりも人手不足が深刻な中小企業の人材定着手法

企画・編集:株式会社イニシャル

日本では少子高齢化が進み、企業の人手不足が社会問題になっています。特に中小企業は、大企業よりも採用に充てられる費用やリソースに限りがあるため、人手不足が深刻です。

そこで今回は中小企業と大企業における人手不足の現状を分析し、中小企業だからこそ実施できる人材の定着手法をご紹介します。社内で抱えている人手不足という課題解決に、ぜひお役立てください。

企業の人手不足、具体的にどのくらい足りていない?

少子高齢化に伴う、人手不足が社会問題になっています。これは日本企業全体に関わる問題ですが、従業員規模別に見ることができる厚生労働省の「雇用動向調査(欠員率)」によると、従業員数1,000人以上の大企業に比べて、5~29人の中小企業が人手不足となっています。

従業員規模の小さい企業は、1,000人以上の大企業に比べて100人当たり2.6人の人出不足です。

今後も人材が増加する見込みは薄い

既に人手不足が深刻な中小企業ですが、これが今だけの問題かといえばそうではありません。 将来さらに人手が不足することは、人口統計から明らかです。

人口統計割合によると働き手は今後さらに減ります。昔は3人に1人が将来を担う子どもだったのに、現在は10人に1人の割合です。

重要なのはどうやって人材を定着させるか?

労働人口が減っていくのは避けられない事実です。 人材確保が難しい状況で、人手不足を解決するには、採用できた人材を流出させないことが重要。