リファラル採用とは?
リファラル採用とは、企業の従業員が知人や友人を紹介し、その紹介に基づいて採用を行う方法です。リファラル採用は、人手不足感が高まる中、企業の人材採用戦略の一環として利用され、特に信頼性の高い候補者を効率的に見つけて確保するための手段として注目されています。
商工中金が2023年12月から2024年1月にかけて4329社を対象として行った「中小企業の人材確保に関する調査」でも、最も人材の定着に役立ったのはリファラル採用だという結果が出ています。
リファラル採用は紹介に基づく採用ですので、古くからある縁故採用(「コネ入社」などとも言われる採用方法)と何が違うのかが問題となります。縁故採用は、企業の経営陣や上位の役職者との血縁関係がある人材などの紹介があった段階で、採用がほぼ決定したに近い場合が多々あります。それに対して、リファラル採用はきっかけこそ「紹介」ですが、その後は通常の採用選考のフローに近い流れで採用の可否を決定するという違いがあります。
企業がリファラル採用の導入を検討する際には、採用する側(企業側)の視点、紹介する側(従業員)の視点、採用される側(求職者)の視点という三つを別物として考えておくと良いでしょう。
「採用する側」にとってのリファラル採用
採用する側である企業にとって、リファラル採用を導入するメリットは複数あります。中でも、信頼性、迅速性、経済性のある手段として、人手不足に対応できるということが主なメリットといえます。