ダイバーシティ経営とは
経済産業省は、ダイバーシティ経営を「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」と定義しています。性別や年齢、人種、国籍、障がいの有無など、多様な属性の人々が生き生きと働くことができる環境を整備することで、組織を強化し、企業価値向上を実現するのがダイバーシティ経営の狙いといえるでしょう。
中小企業のダイバーシティ経営の現状は? 大企業と比べると…
では、中小企業におけるダイバーシティ経営の現状はどうでしょうか。例えば、経済産業省がダイバーシティ経営に取り組む企業を表彰する「新・ダイバーシティ経営企業100選」の令和元年度の応募数によると、大企業の応募数58社に対して、中小企業の応募数は47社。国内企業の99%以上が中小企業であることも踏まえると、大企業に比べ、中小企業にはダイバーシティ経営が浸透していないと考えられます。