2024年 9月24日公開

図解で読みとく 中小企業ビジネスナビ

地域社会と共存する新ビジネスモデルとは? 図解で見る中小企業の新たな取り組み

企画・編集:株式会社アーキテクチャー

地方で少子高齢化や人口減少が進み、地域の課題が深刻化しています。こうした状況を受けて、中小企業庁は2024年3月に地域の課題解決と経済成長を目指す新たなビジネスモデル「ローカル・ゼブラ企業」の創出・育成を発表しました。すでに事業の多角化やコミュニティ創出などの事例が各地で見られます。本記事では、ローカル・ゼブラ企業の概要と事例を解説します。

中小企業の新しいビジネスモデル「ローカル・ゼブラ企業」とは

「ローカル・ゼブラ企業」は、短期間で大きな利益を目指す「ユニコーン企業」による社会問題への反発から、2017年にアメリカの女性社会起業家たちが提唱した「ゼブラ企業」を基に生まれました。 「ローカル・ゼブラ企業」の背景と概要を見てみましょう。

ローカル・ゼブラ企業とは、地域社会に根差し、地元の課題解決や地域経済の発展を目指す企業のことを指します。このビジネスモデルが生まれた背景には、ユニコーン企業とゼブラ企業があります。

ローカル・ゼブラ企業モデルとは、中小企業や小規模事業者が担い手となり、地方公共団体や金融機関、地域内外企業と連携して地域課題の解決に取り組むことです。

なぜ日本で「ローカル・ゼブラ企業」が注目されるのか?

日本においてローカル・ゼブラ企業が注目される大きな理由に、人口減少が深く関わっています。

日本でローカル・ゼブラ企業が注目される理由には、主に人口減少による少子高齢化を解消するための手段であるからです。人口減少を抑制するために、地域経済の活性、若者の地方への定住促進と出生率の向上を促すローカル・ゼブラ企業が必要と考えられています。