2025年 6月24日公開

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AIサービス利用の最新データから見る。企業の導入率とセキュリティ対策状況

企画・編集:株式会社アーキテクチャー

2022年11月に生成AI「ChatGPT」がリリースされてから約2年半が経過しました。業務の効率化や自動化をもたらす最新技術として期待されるAIサービスですが、実際のところ、日本企業ではどのように利用されているのでしょうか。今回は、日本におけるAIサービスの導入率やセキュリティ対策の状況について解説します。

約8割の企業は業務にAIサービスを使っていない

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の調査によって、2024年3月時点における企業でのAIサービスの利用状況が明らかになりました。

企業におけるAIの利用状況は約2割とまだ少ない状況です。約8割の企業ではAIの利用環境が整っていない、またはリスクの懸念により利用を控えています。一方、特定の業種ではAIチャットサービスや翻訳サービスを利用していることが分かります。

セキュリティの脅威がAIサービスの普及を止める要因に

企業でAIサービスを利用する際、特に懸念事項となるのが悪用や誤用によって引き起こされるセキュリティインシデントです。どのくらいの企業がセキュリティ脅威を感じているのでしょうか。

AIを利用している約6割の企業ではセキュリティに関する脅威を感じており、その中でも7割以上がセキュリティ対策の重要性を感じています。

事実、AIの登場によってサイバー攻撃の手口も巧妙化してきているのが現状です。