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出先でのプレゼンに最適! 持ち運べるプロジェクター
打ち合わせや会議の席上で、集まったメンバーに画面を見てもらいつつプレゼンを行うときの必需品が「プロジェクター」だ。プロジェクターとは、「入力された映像をスクリーンに大きなサイズで投写する装置」のことで、発表会などでおなじみの機器だ。
これまでプロジェクターといえば、サイズの大きなものが多かったが、最近では2kgを切るような、手軽に持ち運べるサイズの「モバイルプロジェクター」と呼ばれる製品が増えてきた。中には重さ500gを切るような、手軽にビジネスバッグに入れて常時持ち運べる製品まで登場してきている。
最近では非常に軽量なモバイルプロジェクターも増えてきた。写真はサンワサプライのモバイルプロジェクター「PRJ-3」。本体重量わずか220gと、手軽に持ち運んで使える製品だ。
モバイルプロジェクターの利点は、「どこでも手軽に、訴求力のあるプレゼンができる」点にある。例えば、打ち合わせの際、事前にどの資料を使うか分かっていれば人数分のプリントアウトを用意しておくこともできるが、その場で「プリントアウトにはない資料も見てもらいたい」となることも多い。こんなときにモバイルプロジェクターがあれば、会議室の壁などに映像を投写して、資料を全員に見てもらえる。臨機応変に、効率的なプレゼンが行えるのだ。
最近では資料として動画を使うことも多い。動画の場合はプリントアウトを配布するわけにもいかない。また、ソフトの画面やWebページなどを見せたいといったときは、プロジェクターでパソコンやタブレットの画面を映し出して実際の操作手順を見てもらう方が、プリントアウトや口で説明するよりも何倍も効果的だ。
このように、モバイルプロジェクターがあれば、効率的かつ効果的なプレゼンを手軽に行える。他社を訪問して打ち合わせなどをする機会の多い人は、導入を検討してみてほしい機器と言える。
モバイルプロジェクターがあれば、訪問先で急なプレゼンが必要になったときでも臨機応変に対応することができる。
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モバイルプロジェクターの選び方
それでは実際にモバイルプロジェクターを導入する際に、どのような点に注目したら良いのだろうか。製品情報のページにはスペックとしてさまざまな情報が掲載されているので、特に注目したいポイントを以下に解説していく。
プロジェクターのスペック表にはさまざまなデータが記載されている。自分の用途に合った製品であるか、各項目を見て判断しよう。
・携帯性を重視するなら重量、寸法に注目!
モバイルプロジェクターというからには、やはり携帯性は重要だ。そこでまず寸法と、重量に注目したい。
もちろん軽ければ軽いほど、小さければ小さいほど持ち運びはしやすいが、その分、明るさや解像度などの機能は落ちることになる。逆に寸法が大きく、重量もある製品の方が性能は高いが、その分荷物になる。重量と性能のバランスを考えつつ、製品選びを行おう。
・明るく大きく表示したい場合はルーメン値をチェック
プロジェクターの性能を見る場合、最も気になるのがその明るさだ。より明るければ明るいほど映像をハッキリ映し出せる。また、プロジェクターのスクリーンサイズは、スクリーンとプロジェクターの距離が遠いほど大きく表示できる。プロジェクターの光が明るければ、スクリーンまでの距離を遠くしても光が遠くまで届くため、より大きなサイズで明るく投写できることになる。
明るさの程度を表すためには、「ルーメン(lm)」という単位が使われている。この数値が大きければ大きいほど、より明るい表示となる。プロジェクターの明るさの目安は、使用する場所をどの程度暗くできるか、スクリーンとの距離をどの程度どれるかなど、状況によって異なる。またメーカーによっても多少目安が異なる。
例えば、キヤノンのWebサイトからダウンロードできる「パワープロジェクタ総合カタログ」(2014年9月24日掲載)では、以下のような目安が掲載されている。
キヤノンのWebサイト
<プロジェクターの明るさの目安>
使用場所 | 人数 | 明るさ(ルーメン) |
---|
打ち合わせスペース | 5人程度 | 500~ |
小会議室 | 10人程度 | 3000~ |
中会議室、教室 | 20~50人 | 4000~ |
大会議室、講堂、ホール | 100人以上 | 5000~ |
モバイルプロジェクターの場合は、明るさが500~2500ルーメン程度と低めの製品が多いので、基本的には応接室~中会議室レベルでの使用と考えた方が良い。モバイルプロジェクターの中には1,000ルーメン以下の製品もあるが、部屋の電気を消したり、スクリーンとプロジェクターの距離を近づけたりするなどの工夫すれば、3~4人レベルのちょっとしたプレゼンには十分役に立つはずだ。
少人数向けのちょっとしたプレゼンであれば1,000ルーメン以下の製品でも十分役に立つ。写真は重量1.4kgで1,000ルーメン、Wi-Fi接続にも対応したNEC「NP-L102WJD」。
・スクリーンサイズと投写距離
どのくらいの大きさまで映像を拡大できるかは、「インチ」単位で表される。これはテレビの大きさでも使われる単位だ。「インチ」の部分を「型」と表記している場合もある。 またそのスクリーンサイズで投写するには、どのくらいの投写距離が必要かもチェックしておこう。狭い会議室などでは、投写距離を確保できないので、フルサイズでの投写は行えない。
・解像度が高いとより細かな表示が可能
解像度は、「1024×768ドット」といったように、画素数で表される。この画素数が多ければ多いほど、より細部まで細かく表示できるというわけだ。自分が接続するノートパソコンやタブレットと、同じ解像度がある製品がベストだが、さほど細部までクッキリと表示するのでなければ多少解像度が落ちても実用になる。解像度は「SVGA」「XGA」といった名称で表記されることもある。これらの名称と解像度の関係は以下の表のようになっている。
<プロジェクターの主な解像度>
解像度 | 画素数 |
---|
480p | 854×480 |
SVGA | 800×600 |
XGA | 1024×768 |
720p | 1280×720 |
WXGA | 1280×800 |
WXGA+ | 1440×900 |
SXGA+ | 1400×1050 |
1080p | 1920×1080 |
WUXGA | 1920×1200 |
解像度の高い製品ならば、細かめの表などを見せるときなどにも文字がつぶれにくい。写真はエプソン「EB-1761W」。1.7kgのコンパクトボディでWXGA(1280×800ドット)にも対応している。
・入力端子も要チェック
プロジェクターを使う場合は、多くの場合、パソコンやタブレットと接続して使うことになる。この際に接続する端子もチェックしておこう。
最近のノートパソコンの外部映像出力端子は、HDMI端子である場合が多い。この場合はHDMIケーブル1本あれば接続できる。スマートフォンやタブレットを接続したい場合も、HDMI端子を使うケースが多い。この場合、通常はスマートフォンやタブレット側にHDMI出力用の出力アダプターを接続して利用する。タブレットの中にはminiHDMI出力(HDMI端子の小型版)を装備している製品もある。
このほか少し古めのパソコンで主に使われていたD-Sub 15ピン、AV機器などの接続に使われるコンポジットのビデオ端子などを備えている製品もある。SDカードスロットを備えている製品であれば、デジタルカメラなどで撮影した記録メディアをそのまま差し込んで、映像を投写することも可能だ。自分の使いたい機器に合った端子が用意されているかをチェックしておこう。
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ブームとなるか? プロジェクター内蔵タブレット
モバイルプロジェクターの人気が高まりつつある中、最近ではモバイルプロジェクター内蔵のタブレットPCも登場してきた。レノボから2014年11月に発売された「YOGA Tablet 2 Pro」は、13.3インチで約950gと軽量ながら、本体内にDLPピコプロジェクターを内蔵したAndroidタブレットだ。
レノボ「YOGA Tablet 2 Pro」
YOGA Tablet 2 Proは本体内にプロジェクターを内蔵した異色のAndroidタブレット。写真の右下にある丸い部分がプロジェクターのレンズだ。ケーブルいらずで画面を投写することができるので、手軽に持ち運んでプレゼンしたいという人にはピッタリの1台だ。
YOGA Tablet 2 Proのプロジェクター部分の詳細なスペックは掲載されていないが、解像度は480p、最大50インチ相当の映像を投写できるという。単体のモバイルプロジェクターであれば、もっと高性能なものもあるが、ケーブルを接続する必要がなく、本体だけでプレゼンが行えるというのは大きな魅力だ。
現在市販されているノートPC・タブレットで、プロジェクターを内蔵した製品は、このYOGA Tablet 2 Proだけだが、今後プロジェクター需要が高まっていけば、より多くの製品が出てくるかもしれない。外出先でより手軽にプレゼンを行いたいという人は注目だ。
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