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1.Surfaceシリーズの基本性能をチェック
現在、日本国内で発売されているSurfaceシリーズはモバイルタイプが6モデル、据え置きの大型タイプが1モデルある。今回取り上げるのは昨年秋に発売された「Surface Laptop Go」、10.5インチディスプレイを採用する「Surface Go 2」、そして13.5インチと15インチが選べる「Surface Book 3」の3モデルだ。
「Surface Laptop Go」は10万円以下から購入できるシンプルなノートPCスタイルのモデル。12.4インチのタッチスクリーンを採用しているが、タブレットスタイルでは利用できない点に注意が必要。本体質量は1,110gとSurfaceシリーズの中では軽量となっている。
Surface Laptop Go
軽さを重視する場合に見逃せないのがタブレットタイプの「Surface Go 2」だ。本体質量は544gから。ただし、組み合わせで使用するタイプカバーが245gなので実使用時の質量は約800gとなる。ディスプレイサイズは10.5インチ。携帯性を重視する場合このモデルが最有力候補になるが、搭載するCPUがPentium Gold 4425YもしくはCore m3で、ストレージ容量は最大128GBと少なめなので、メインで使うにはやや厳しめの印象だ。
Surface Go 2
「Surface Book 3」は、普段はノートPCスタイルで使えて、さらにディスプレイ部分だけ取り外すことができる2in1スタイルの1台だ。13.5インチのモデルと、15インチのモデルが用意されており、前者はモバイル用に、後者は据え置きPCのような使い方ができる。上位モデルではCPUにCore i7-1065G7を搭載するなど非常に性能が高いのも特長の一つだ。
Surface Book 3
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2.Surfaceシリーズの使い勝手をチェック
Surface各シリーズの基本性能に続いて実際の使い勝手をチェックしていこう。まずはキーボード周りと、インターフェイスについてだ。
「Surface Go 2」ではキーボードとして、使っていないときに液晶を守るカバーにもなる「Surface Go Type Cover」を利用する。薄型タイプなのでキーストロークは非常に浅く、ややペタペタした打鍵感。ただし、キーレイアウトは問題なく、ほんのわずかの時間で慣れて、スムーズにタイピングすることができた。ただし、本格的に長文をタイプする際には不向きの印象。文字入力が多くなりそうなときなどは別に外付けのキーボードを用意する方法もあるだろう。
インターフェイスとしてはUSB Type-C×1、ヘッドホン端子×1、電源アダプターを接続するSurface Connect ポートを装備。スタンド内にmicroSDXCカードリーダーを配置している。USB Type-A端子を搭載していないため、メーカー周辺機器を利用する場合は変換アダプターやUSBハブが必要となる。
本体右側面に配置しているインターフェイス群。ストレージ不足はmicroSDXCカードで補える
専用の「Surface Go Type Cover」と本体。別売ではあるがほぼ必須といえる
続いてノートPCスタイルの「Surface Laptop Go」だ。本体側面にUSB Type-C端子とType-A端子を1基ずつ搭載し、USBメモリーでのデータのやりとりや、有線マウスの接続といった際にも変換アダプターが必要ないのはうれしい点。
気になったのはキーボード。キータッチはやや軽い印象があるが大きな問題はない。ただし、一部キーの配置が変わっているのだ。具体的には、スペースキーの左右のボタンが独自の配置となっており、右に日本語入力をオンにする「あ」、左に日本語入力をオフにする「A」が並ぶ。日本語入力のオンオフが分かりやすくはなっているが、一般的な「無変換」、「変換」を搭載していないため、これらのキーを常用するユーザーは注意したい。
本体左側面にUSB Type-C端子とType-A端子、ヘッドホン端子を配置する
コンパクトボディながらタイピングしやすいキーボード。エンターキーが小さいなど、一部にクセがある
そして「Surface Book 3」だ。今回は13.5インチモデルをチェックした。本体サイズが大きいこともありキーピッチはフルサイズの約19mmを確保。変なキーレイアウトもなく使いやすい。ただし、Surfaceシリーズ共通してカーソルキーの上下は半分に分割されたキーとなっている。「Surface Book 3」は十分な大きさがあるだけに、このあたりのキーレイアウトが使いやすくなっているとより良かったと感じた。
インターフェイスも充実している。右側面にUSB Type-C端子を、さらに左側面にUSB Type-A端子2基とフルサイズのSDXCカードリーダーを配置しており、周辺機器の接続やデジタルカメラで撮影した画像データの読み込みなどもスムーズにできる。
右側面にはUSB Type-C端子と充電用のSurface Connect ポートを装備
左側面にUSB Type-A端子を二つ。さらにフルサイズのSDXCカードリーダーが便利だ
ディスプレイ部分とキーボード部分はボタン一つで着脱できる
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3.テレワークで必要な機能をチェック
リモート時代に求められるのが、オンライン会議やリモートワークに耐えられるパフォーマンスと性能を搭載していることだ。CPU性能に関してはどのモデルもZoomやMicrosoft Teamsを使うのに問題はない。高い性能が求められるバーチャル背景も利用できる。ただし、「Surface Go 2」のPentium Gold搭載モデルに関してはギリギリ対応できるといったレベルなので、オンライン会議をしながらオフィス文書を幾つも開くといった使い方を考えるとやや厳しそうだ。業務パフォーマンスを考えるならCore プロセッサーモデルを選びたい。
内蔵のマイク、スピーカーなどはどれも可もなく不可もなくといったレベル。「Surface Laptop Go」はデュアル遠距離感度マイクを、「Surface Go 2」「Surface Book 3」はデュアルマイクを搭載しているが、音質にこだわるなら外付けのマイクやヘッドセットを用意するのがオススメだ。
なお、個人向けの「Surface Go 2」は、購入時はマイクロソフトストアのアプリしか動作しないWindows 10 Sを搭載しているため、Zoomを使うためには、Windows 10 Homeにアップデート(無償)する必要があった。
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4.Surfaceシリーズの選び方まとめ
今回は、「Surface Go 2」「Surface Laptop Go」「Surface Book 3」を実際に触って性能や使い勝手をチェックした。総合的に見ると性能を重視するなら圧倒的に「Surface Book 3」がおすすめだ。第10世代のCore i5/i7プロセッサーを搭載しているだけでなく、13.5インチのi7モデルではNVIDIA GeForce GTX 1650、Max-Q Designを、15インチではNVIDIA GeForce GTX 1660、Max-Q Designを搭載するなどグラフィック性能も非常に高い。ビジネスでのパフォーマンスも遺憾なく発揮できるはずだ。
「Surface Go 2」と「Surface Laptop Go」はコストパフォーマンスに優れたモデルだといえる。パフォーマンス自体はそれほど高くはないが、Coreプロセッサー搭載モデルを選べばビジネスなら十分。軽さを生かして、持ち歩いたり、場所を変えたりしながら使うことができる。タブレットスタイルで使うことが多かったり、ペン入力を使ったり、機動性を重視する場合は「Surface Go 2」が最適だ。
なお、今回紹介した以外にも「Surface」シリーズには幾つかのモデルがあるので最後にこれらも紹介しておこう。「Surface Pro 7」は「Surface Go 2」と同様のタブレット型スタイルを採用した高性能モデルで、12.3インチディスプレイを搭載。また、「Surface Pro 7+」も法人・教育市場向けに販売がスタートしている。「Surface Pro X」は、13インチディスプレイを採用したタブレットPC。ARM系のプロセッサー「Microsoft SQ1/2」を搭載しており、省エネ性能に優れているのが特長。ただし、intel系CPU向けのアプリは使えない制約がある。
機種名 | Surface Go 2 | Surface Laptop Go |
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画面 | 10.5インチ | 12.4インチ |
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解像度 | 1920×1280ドット | 1536×1024ドット |
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バッテリー駆動時間 | 10時間 | 13時間 |
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本体サイズ | W245×D175×H8.3mm | W278.18×D205.67×H15.69mm |
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質量 | 544g~ | 1,110g |
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CPU | Pentium Gold 4425Y/ Core m3 | Core i5-1035G1 |
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メモリー | 4GB/8GB | 4GB/8GB |
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ストレージ | eMMC64GB/SSD128GB | eMMC64/SSD128GB/SSD256GB |
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機種名 | Surface Book 3 | Surface Book 3 |
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画面 | 13.5インチ | 15インチ |
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解像度 | 3000×2000ドット | 3240×2160ドット |
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バッテリー駆動時間 | 15.5時間 | 17.5時間 |
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本体サイズ | W312×D232×H13(Core i7はH15)~23mm | W343×D251×H15~23mm |
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質量 | 1,534g~ | 1,905g |
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CPU | Core i5-1035G7/Core i7-1065G7 | Core i7-1065G7 |
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メモリー | 8GB/16GB/32GB | 16GB/32GB |
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ストレージ | SSD256GB/SSD512GB/PCIe SSD1TB | SSD256GB/SSD512GB/PCIe SSD1TB |
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