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1. 無料で使える! WebベースのPDF変換/編集ツール「Acrobat web」
ビジネスで何かと利用することが多いPDF。内容を閲覧するだけなら無料の「Adobe Acrobat Reader」を使えばいいが、PDFの加工や編集を行うとなると通常は「Adobe Acrobat DC」が必要となる。
とはいえさほど本格的な作業をするわけでもなく、「ちょっとだけ編集したい」といった場面であれば、「Acrobat DC」を購入しなくても解決する手はある。それが2021年2月にAdobeが公開した無料のWebサービス「Acrobat web」だ。
「Acrobat web」は、Webブラウザーから利用できるPDF加工・編集用のサービスで、PDFの簡単な編集、Word/Excelなどほか形式のファイルをPDF形式に変換、PDF内のページ削除・並び替えなどなど、さまざまな作業を行うことができるツールが用意されている。しかもこれらのツールは、全て無料で利用可能だ。
「Acrobat web」はAdobe公式のPDF加工・編集用のサービス。無料で利用することができる
Adobe「【無料】PDFのオンラインツール」
例えば、出張先やテレワーク時など、オフィスのメインPC以外でちょっとだけPDFを編集したいといったときなどに非常に重宝する。またWebブラウザーから簡単に使えるので、本連載で2021年9月に紹介したChromebookでも、アプリのインストールなしでちょっとした編集作業を行うことが可能だ。
激安ノートパソコン「Chromebook」はビジネスで使えるか!?
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2. Acrobat webの利用方法
「Acrobat web」を利用するには、まずWebブラウザーで「Acrobat Web」のWebサイト(https://www.adobe.com/jp/acrobat/online.html)を開く。サイトの上部にはログインボタンが並べられているが、一番下までスクロールすると「Acrobatオンラインツールを試す」という項目があるので、そこから利用したいツールを選択する。
「Acrobat web」のサイトの一番下に「Acrobatオンラインツールを試す」という箇所に、利用できる無料ツールの一覧が表示されている。ここで行いたい作業をクリックする
ここでは試しに「PDFに変換」を利用してみる。使い方は非常に簡単だ。PDF形式に変換したいWord、Excel、PowerPoint、もしくは画像ファイルをドラッグ&ドロップし、後は画面の指示に従って変換済みファイルをWebからダウンロードするだけだ。
「PDFに変換」を選択すると、このような画面が表示されるので、PDFに変換したいファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」をクリックして指定する
ファイルの変換が行われ、PDFファイルが出来上がる。「ダウンロード」ボタンをクリックすれば、変換済みファイルをパソコンにダウンロードできる
「PDFを編集」では、PDFファイルに注釈やハイライト(マーカー)を入れたりすることが可能だ。こちらの場合は、ファイルをドラッグ&ドロップした後、Adobe・Google・AppleのIDのいずれかでログインを行うことで編集が可能となる。編集が済んだら、ダウンロードして自分のパソコンに書き戻せばよい。
「PDFを編集」など、一部の作業では、AdobeのIDもしくはGoogle・Appleのアカウントでのログインを求められる。Googleなどのアカウントを持っていればそれを利用するとよいだろう
「PDFを編集」では、PDFファイルに注釈を入れたり、テキストにハイライト(マーカー)を入れたりすることが可能だ
このほかにも、複数のPDFファイルを結合して1ファイルにしたり、PDFファイルを圧縮してファイルサイズを小さくしたり、PDFに署名を入れたりといった各種作業を、全てWebブラウザー上で行うことが可能だ。
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3. 無料ながら十分な機能。本格的な作業をするなら製品を購入しよう
ここまで見てきたとおり、できることは簡易な作業に限られるものの、用途によっては十分に役に立つサービスだといえる。
ただし、PDF内の文章を直接編集・修正するといったことまではできない。もちろん「Acrobat web」を使ってPDFをいったんWordファイルなどに書き出して、Microsoft Officeで編集を行い、再度「Acrobat web」でPDFに変換しなおす……といったことはできるが、さすがにちょっと面倒だ。
また、各種セキュリティ関連機能など、本格的な作業を行うには「Acrobat web」だけではやはり力不足といえる。よりPDFを本格的に編集・活用したい場合は、製品版である「Adobe Acrobat DC」の導入を検討してほしい。
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