2021年10月

仕事効率を上げるパソコン手帖

リモートワーク時代の液晶ディスプレイ選び

ライター/コヤマタカヒロ

リモートワーク環境を本格的に整えるため購入を検討したいのが、液晶ディスプレイだろう。作業効率アップ、疲労軽減など生産性向上に効果を発揮。今回は、最適なディスプレイ選びのポイントをオススメ商品とともに紹介します。

1.ディスプレイ選びの基本

リモートワークで使う液晶ディスプレイは、据え置きで使う場合、できるだけ大きく、解像度が高い方が使いやすい。とはいえ、大きなディスプレイは場所を取るため、まずは設置できるサイズを確認しておこう。一般的に人気なのが20インチ台のワイド液晶ディスプレイ。21.5、24、27インチが定番。置き場所さえ確保できれば、30インチ台や40インチ台のさらに大型のディスプレイも選択肢となる。

解像度

液晶ディスプレイが表示できる、きめ細かさを示すのが「解像度」だ。20インチ台の液晶ディスプレイの場合、多くがフルHD(1920×1080ドット)だが、中にはわずかに縦方向が広い、1920×1200ドットのモデルもある。また、これより解像度の高い液晶ディスプレイになると、横方向に広い超ワイドディスプレイや、フルHDの4倍の解像度となる4K(3840×2160ドット)ディスプレイも選択肢となる。

接続端子

ディスプレイを選ぶときに確認しておきたいのは、どのインターフェイスでPCと接続するかということだ。PC、ディスプレイともにほとんどのモデルがHDMI端子を搭載しており、HDMIケーブルで接続できる。さらにUSB Type-C端子を搭載し、そこからディスプレイ出力ができるノートPCも増えている。ディスプレイ側にUSB Type-C端子があれば、Type-Cケーブルで接続が可能。ディスプレイが対応していない場合は変換アダプターを利用する。このほか、DisplayPort端子、DVI-D端子などがあり、複数の接続端子があると、同時に機器を接続して切り替えて使うことができる。

リフレッシュレート

液晶ディスプレイが1秒間に新しい映像を何回表示できるかを示しているのがリフレッシュレートだ。これはHz(ヘルツ)で示され、60Hzの場合は1秒間に60回、144Hzの場合は144回更新される。リフレッシュレートが高いほど、動きの速い映像を滑らかに表示できる。オフィスソフトを利用するうえではあまり影響はないが、動画の視聴などでは高いリフレッシュレートが求められる。なお、リフレッシュレートはディスプレイの性能だけではなく接続するPCのCPU/GPU性能も影響するため、PC側の性能も求められる。

その他機能

ディスプレイを選ぶうえで知っておきたい幾つかの機能がある。例えば「ピボット」はディスプレイを90°回転できる機能のこと。文章などを縦に広く表示できる。「チルト」はディスプレイの角度を上下に動かす機能。また、「スイベル」は左右の回転機能だ。これらに対応しているとディスプレイを最適な角度に調整しやすい。また、ディスプレイを上下に昇降できるモデルもある。

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2.コストパフォーマンス重視で選ぶ定番モデル

それほどコストをかけずにディスプレイを用意したい場合におすすめなのが20インチ台の低価格モデル。1万円台から導入が可能だ。低価格といってもビジネス用途で使ううえでは機能面の不足はない。

フルHD対応のTN方式液晶ディスプレイ。映像入力端子はDisplayPort×1、HDMIコネクタ×1、ミニD-Sub15ピン×1を装備。上20°、下5°のチルト機能を搭載する。ブルーライト低減機能とフリッカーフリー設計も採用している。

DisplayPort×1、HDMIコネクタ×1、D-Sub×1を装備。スピーカーも内蔵する。周辺に合わせて画面の明るさを自動調整する「ブライトネスインテリジェンス(B.I.)テクノロジー」や、フリッカーフリー機能を搭載し、目に優しいのがポイント。

チルト、スイベル、高さ調整、ピボットに対応したフレキシブルスタンドを採用する液晶ディスプレイ。光沢のないノングレアパネルを採用し、フリッカーレス設計なので目に優しい。ステレオスピーカーや、「自動電源オフ機能」をはじめとする各種エコ機能も搭載する。

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3.ノートパソコンと一緒にモバイルできるディスプレイ

ノートパソコンでの作業も、外付け液晶ディスプレイでもう1画面足して「デュアルディスプレイ」にすることで、随分と作業がしやすくなる。持ち運びが容易なモバイルディスプレイならば、いつでもどこでも自宅やオフィスに近い環境をつくれる。アフターコロナのシーンでも活躍してくれるだろう。

約740gで13.3インチのモバイルディスプレイ。USB Type-C端子を搭載し、ケーブル一本でPCと接続、給電もできるのがポイント。別途、電源につなぐ必要はない。また、ミニHDMI端子も搭載している。広視野角ADSパネルを採用しているため、PCの横に置いても画面が見やすく、使いやすい。

携帯できるモバイルディスプレイながら15.6インチと大型なのがポイント。横置きだけでなく縦置きができるのも便利で、Word文章などを1ページで大きく表示できる。入力端子としてUSB Type-C×1、Micro HDMI×1を搭載。また、スピーカーも内蔵している。

13インチディスプレイを採用したAndroidタブレットだが、Micro HDMI入力端子を搭載しており、PCとつないでモバイルディスプレイとして使える。ドルビーアトモスに対応した四つのJBLスピーカー(2W×2、1.5W×2)を搭載しており、迫力のサウンドを再現できる。本体質量は約830g。バッテリーを内蔵しているので、PCのバッテリーを消費したり、別途電源につないだりすることなく使えるのが便利だ。

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4.30インチ超の大画面や超ワイドディスプレイにも注目

液晶ディスプレイにとことんこだわりたい人には、4Kの超解像度ディスプレイや超ワイドディスプレイもすすめたい。一度により多くのウィンドウを表示できるため、同時並行で仕事が進められるし、画像や映像の確認もはかどるだろう。

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5.まとめ

今回は、リモートワークで使える最新の液晶ディスプレイを紹介した。液晶ディスプレイがあれば手軽にデュアルディスプレイ環境をつくることもできる。ドキュメントファイルは大画面ディスプレイに表示し、リモート会議の画面はノートPCに表示するといった使い分けが可能。液晶ディスプレイを活用することで、より快適なリモート環境を構築してほしい。

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