2014年 1月 1日公開

【連載終了】仕事効率を上げるパソコン手帖

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徹底チェック「Windows 8.1」何が変わる?

テキスト: 太田百合子

「Windows 8」をアップデートした最新OS「Windows 8.1」がマイクロソフトからリリースされ、あわせて新OSを搭載したPCやタブレットの新製品も続々登場している。「Windows 8」では、ユーザインターフェースを一新するなど大胆な変更が加えられたこともあり、戸惑う声も聞かれたが、「Windows 8.1」ではそうしたユーザの声も、徹底的に反映したという。ユーザの声を元に進化を遂げた「Windows 8.1」のポイントを解説する。

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Windows 8.1は慣れ親しんだデスクトップが主役

Windows 7と違うユーザインターフェースに戸惑っていた人もこれで安心!

旧OSから「Windows 8」に乗り換える際に多くの人が戸惑ったのが、今までにないスタート画面の存在だ。「Windows 8」ではタブレットでも使いやすいように、ニュースやSNS、写真、アプリケーションなどがタイル状に並ぶ、スタート画面が最初に表示され、そのタイルの一つをクリックすると、従来のデスクトップにアクセスできる。「Windows 7」まではデスクトップの左下にあったスタートボタンも廃止され、キーボードの「Windowsキー」を押すと、再びスタート画面に戻る仕組みになっていた。

慣れてしまえば便利なスタート画面だが、従来通りデスクトップをメインに使いたい人には、少々面倒な存在。加えて、スタートボタンがなくなったため、従来スタートメニューからアクセスできていたインストール済みのアプリケーションや、検索・設定などの機能をどうやって開けばよいか、迷った人も多かったようだ。実際に「Windows 8」への乗り換えを躊躇している人の中には、「従来と異なるスタート画面が使いにくそう」と思っている人もいるだろう。

「Windows 8.1」では、このスタート画面とデスクトップの関係性が改善され、二つの画面がよりシームレスに行き来できるようになった。加えて、デスクトップをメインに使いたい人は、起動時にホーム画面をスキップして、従来同様デスクトップを直接表示することも可能になった。またデスクトップ左下のスタートボタンが復活。アプリケーション一覧や設定にもより簡単にアクセスできるようになった。つまり、慣れ親しんだデスクトップが、これまでと変わりなく使えるということだ。乗り換え時の懸念材料は、これでほぼ払拭されたのではないだろうか?

  • * 以下、画像をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます

タスクバーとナビゲーションのプロパティ

画面左下にスタートボタンが復活。「タスクバーとナビゲーションのプロパティ」で設定を変更すれば、起動時にスタート画面をスキップしたり、スタートボタンからアプリケーション一覧を呼び出したりできるようになる。

アプリケーション一覧

「タスクバーとナビゲーションのプロパティ」で「スタート画面への移動時にアプリビューを自動的に表示する」をチェックすると、スタートボタンをクリックすることでアプリケーション一覧が呼び出せるようになる。

スタートボタンを右クリックして表示される一覧

スタートボタンを右クリックして表示される一覧から、コントロールパネルやコマンドプロンプト、デバイスマネージャーなどの機能を簡単に呼び出せるようになった。

スタート画面にデスクトップの背景を表示する

「タスクバーとナビゲーションのプロパティ」で「スタート画面にデスクトップの背景を表示する」をチェックすると、スタート画面もデスクトップも同じ壁紙に統一できる。

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意識せず使える、クラウドがさらに身近になった!

SkyDriveが標準の保存先になって、クラウドが身近に!

「Windows 8.1」ではクラウドサービスとの連携機能も大幅に強化されている。マイクロソフトが提供するクラウドサービス「SkyDrive」がシステムに完全統合され、PC内にあるデータと同じようにデータを扱うことができるようになった。これまでもPC内のデータをクラウド上のデータと自動同期することはできたが、「Windows 8.1」では同期の際にデータの送受信に時間がかかるのを避けるため、ファイル名などはリアルタイムで反映される一方、実際のデータは開くまでダウンロードされないといった工夫もされている。

「SkyDrive」はマルチOS、マルチデバイスで使えるサービスのため、スマホやタブレットからも専用のアプリケーションを通じて簡単にアクセスできる。例えば、PCで作成したドキュメントを自動的に「SkyDrive」に保存するように設定しておけば、同期などの操作をしなくても、スマホやタブレットとのリアルタイムのデータ共有が実現。PCで作成したビジネス文書を移動中にスマホでチェックし、会社に戻って再びPCでブラッシュアップするなど、仕事の効率化が図れる。

SkyDrive

PC内のドキュメントやピクチャなどのフォルダと同じように、「SkyDrive」を扱うことができる。「SkyDrive」内のデータは、開くときにダウンロードされる仕組みになっている。

SkyDriveの容量

「Windows 8.1」では、PCの設定項目の中に「SkyDrive」に関するものも含まれている。ここから「SkyDrive」の容量を追加購入したり、既定の保存先に「SkyDrive」を指定するかどうかを設定したりすることができる。

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検索機能が進化。探し物がスピードアップ!

PCもWebサイトもまとめて検索できて、しかも見やすい。

デスクトップにアイコンがずらりと並び、大切なデータがすぐに探せない事態になっている人にも、「Windows 8.1」がおすすめ。検索機能がマイクロソフトの検索サービス「Bing」と結びついているため、PC内のデータからWeb上にある情報まで、シームレスかつスピーディーに検索することができるからだ。

画面右上にマウスのカーソルを持っていくと表示される「チャームバー」から、虫眼鏡アイコンの「検索」をクリック。キーワードを入力すると、入力途中でも一文字ずつ検索結果の候補が表示される。PC内のドキュメントから「SkyDrive」上のデータ、WikipediaなどWeb上に公開されている情報まで横断的に検索でき、Webサイトならブラウザ、地図ならマップと、検索結果から直接アプリケーションを起動することもできる。著名人の名前や映画のタイトルなどを検索すると、関連する作品や共演者を横断的に紹介する検索結果も表示される仕組みで、なかなか楽しい。

リアルタイムの検索結果

文字を1字入力するたびに、リアルタイムに検索結果が表示される。該当するファイルや機能、アプリケーションのほか、Webサイトを検索する際の検索ワードの候補も表示される。

サムネイル形式で表示される検索結果

検索結果には該当するWebサイトがサムネイル形式で表示され、スクロールして確認できる。どんなWebサイトがヒットしたのか一目瞭然だ。

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セキュリティも盤石な最新Internet Explorer

急増するフィッシング詐欺への対抗策はコレ!

Webサイトにアクセスしただけで感染してしまうコンピュータウイルスや、偽サイトでIDやパスワードを盗むフィッシング詐欺など、インターネットにはさまざまなトラブルが潜んでいる。ブラウザは、そんなトラブルの最前線となるアプリケーション。「Windows 8.1」ではセキュリティ機能が大幅に強化された、最新ブラウザ「Internet Explorer 11」が搭載されている。万が一、不正なプログラムを読み込んでしまっても、プログラムがシステムにアクセスするのを遮断する「拡張保護モード」が、デフォルトの設定で有効になっているため安心だ。

インターネットオプションのウインドウ

拡張保護モードが有効になっているかどうかは、「Internet Explorer 11」の「インターネットオプション」→「詳細設定」で確認できる。セキュリティがどのように設定されているか、チェックしてみよう。

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