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Windowsタブレットがじわじわとシェアを拡大中
アメリカの調査会社ガートナーは2014年の市場予測として、従来型のパソコンが前年比6.6%減となる一方で、タブレット端末は前年比38.6%増となるとの見通しを発表した。そんな人気のタブレットの中でも今、特に盛り上がりを見せているのが、「Windows 8.1」を搭載したもの。アメリカの調査会社IDCが発表したデータによれば、2013年のWindowsタブレットのシェアは3.50%だったが、その後じわじわとシェアを拡大。2014年は5.30%、2015年には6.79%まで拡大すると予測されている。
日本ではマイクロソフト製の「Windows 8.1」搭載タブレット「Surface Pro 2」や「Surface 2」に注文が殺到し、一時品薄になったのも記憶に新しいところ。ではなぜ今、Windowsタブレットが人気を集めているのだろう?
ヒット商品となった「Surface Pro 2」。Windows RT搭載の「Surface 2」ともども品薄となり、一時オンラインストアでの注文受け付けをストップした。
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他OSのタブレットにはない、人気の秘密を探る
ご存じのようにタブレットは、Webをチェックしたり、本を読んだり、写真や動画を見たりするのに大変便利なデバイスだ。一方で長い文章を入力したり、ビジネス書類を作成したりするといった作業には、やはりタブレットではなく、パソコンを使いたいと考える人も多い。タブレットにはキーボードがないということもあるが、たとえキーボードが使えても、Webを閲覧しながらテキストを入力する、他のファイルを参照しながら別のファイルを作成するといった、複数のウィンドウを使った作業ができないからだ。パソコンとタブレットではベースとなるOSが異なっているため、全く同じようにソフトウェアが使えないのも、タブレットがパソコンの代わりにならない理由の一つだろう。
その点Windowsタブレットは、搭載するOSが「Windows 8.1」とパソコンと全く同じなので、従来通りのソフトウェアが利用できる。パソコン同様に複数のウィンドウを開いての作業や、複数のアプリを併用しての作業が可能なため、できることはパソコンとほとんど変わらないと言っていい。つまり、タブレットが得意なWebをチェックしたり、本を読んだり、写真や動画を見たりすることと、パソコンが得意な複数のウィンドウを使った作業が、両方とも一台でカバーできてしまうというわけだ。Windowsタブレットの人気の秘密は、まさにこのオールマイティーさにあると言ってもいいだろう。
Windowsタブレットにはデスクトップモードがあり、パソコンと同様に複数のウィンドウを開いて作業ができる。画面を分割して複数のアプリを同時に表示させることも可能だ。
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サブマシンとしてのWindowsタブレットのメリット
Windowsタブレットでは12インチを超えるなど、パソコン並みに大きいディスプレーを搭載するものから、携帯性に優れた8インチクラスのものまで、バラエティに富んだラインナップがそろう。マイクロソフトではその中でも、9インチ以下の製品に対して、Windowsのライセンスを無償提供することを発表している。このためOSにパソコンと同じ「Windows 8.1」を搭載しながら、比較的手頃な価格で購入できるのも、Windowsタブレットのメリットの一つとなっている。
8インチクラスのWindowsタブレットは、さすがにパソコン代わりにバリバリ仕事に使うには少々ディスプレーが小さい。しかしOSに「Windows 8.1」を搭載するタブレットには、仮にパソコンのサブマシンとして使う場合にも、便利な機能がいくつも備わっている。
一つは、タブレット起動時とパソコン起動時に入力するID、パスワードをMicrosoftアカウントに共通化することで、メインのパソコンとサブのタブレットで、壁紙やホーム画面のレイアウトなどの設定を共有できること。メインもサブも、同じ環境にそろえて使用できる。
もう一つは、OSにクラウドストレージサービスの「OneDrive」と完全に一体化しているため、パソコン内に保存する感覚でクラウドにファイルを保存できるということ。クラウド環境を、メインのパソコンとサブのタブレットでシェアできるというわけだ。途中までパソコンで作ったビジネス文書を、わざわざメールで送ったり、USBでコピーしたりする手間なく、タブレットにそのまま引き継ぐことが可能。さらにメインのパソコンでもサブのタブレットでも、全く同じようにOfficeが使えるのもメリットだ。
「Windows 8.1」では、起動時にMicrosoftアカウントでログインすることで、既存のファイル保存先をクラウドストレージの「OneDrive」に指定でき、さらにパソコンやタブレットの設定もまるごと、クラウドにバックアップすることができる。
クラウド環境をパソコンとシェアできるタブレットはほかにもあるが、Windowsタブレットはメインのパソコンと全く同じ設定、環境で利用できるという点で特に、サブマシンとしても便利に使えるタブレットだと言えるだろう。
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Windowsタブレットの最新注目機種をチェック
最後に最新のWindowsタブレットをいくつか紹介しよう。8インチ以下のWindowsタブレットが人気を集める一方で、今続々と発表されている新製品は、10インチ以上の大きなディスプレーを持つタブレット。マイクロソフトが自社ブランド製品の第3弾として12インチのタブレット「Surface Pro 3」をリリースしたほか、東芝やNECからも10インチを超える大画面タブレットが続々発表されている。ますます盛り上がるWindowsタブレットをぜひチェックしてほしい。
12インチの大画面を搭載する一方で、前モデルよりも薄く、軽く進化した「Surface Pro 3」。無段階調整可能なキックスタンドや、よりパソコンライクな操作を可能にするタイプカバーなど、デザインも一新されている。
NECの「LaVie Tab W」は10.1インチ(1920×1200ドット)と大画面かつ高精細なディスプレーを搭載。筆圧検知機能を搭載したデジタイザペンが利用できるほか、キーボードが付属するモデルもある。
東芝の「dynabook Tab S50」も10.1インチ(1920×800ドット)の大画面タブレット。折り畳むとスタンドとしても機能するBluetoothキーボード付きのモデルが選べ、パソコンのような使い方ができる。
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