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スパゲティ状態は危険。今すぐ整理にとりかかろう
ACアダプターに電源ケーブル、USBケーブルにLANケーブルと、機器の数だけどんどん増えていくケーブル。あなたの会社や自宅でもPCの周囲で、デスクの下で、はたまたコンセントの近くで、ケーブルがうねうねととぐろを巻いた「スパゲティ状態」が見られるのではないだろうか?
スパゲティのようにケーブルが複雑に絡み合った状態は、見た目に良くないというだけでなく、実はさまざまなトラブルの温床にもなる危険なものだ。特に注意が必要なのは、コンセントや電源タップの周り。絡み合ったケーブルのせいで掃除が行き届かず、ホコリがたまって発火を起こす「トラッキング現象」から、火災へとつながる可能性もある。また、何かの弾みで絡んだケーブルに引っ張られて、デスクからPCやモニターが落下したり、長く延びたケーブルに足を取られたりしてつまずくといった事故につながることもある。スパゲティ状態のケーブルは、まさに百害あって一利なしなのだ。
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ケーブル整理の第一歩はできるだけ無線化すること
では、スパゲティ状態から脱するにはどうすればいいのか。究極の解決策はずばり、ケーブルをなくすことだ。例えば、有線LANを無線LANに切り替えれば、LANケーブルが床をはう環境から解放される。最近は超高速なWi-Fi規格「IEEE802.11ac」も普及し、対応機器間では有線LANに比べても遜色のない、高速通信ができるようになってきた。
無線LANであれば、PCのほかにスマートフォンやタブレットも接続することができる。さらに、無線LAN対応のプリンターやスキャナー、ハードディスクを用意すれば、PCから延びるUSBケーブルの数も一気に減らすことが可能だ。究極のワイヤレス環境を目指して、この機会に一気に無線LAN化を進めるのもいいだろう。
最新の高速規格「IEEE802.11ac」に対応するルーターは新製品も充実。例えば、写真の最新Wi-Fiルーターバッファロー「WXR-1900DHP」では、最大1300Mbpsでの高速通信が可能だ。
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ケーブルをすっきり収納し、ホコリから守る秘密兵器
ネットワークは無線化によってケーブルをなくすことが可能だが、電源周りは残念ながらそう簡単にはいかない。電源タップにたくさんの機器がつながり、ケーブルがぐちゃぐちゃ……という状況を手っ取り早く脱するには、ケーブル収納ボックスを利用して電源タップごと隠してしまうのが一番だ。電源もケーブルもまとめて収納できるので、見た目にすっきりするだけでなく、ふたをすることで電源タップにホコリがたまるのを防げるため「トラッキング現象」の予防にもなる。複数のサプライメーカーから大小さまざまな形状のものが発売されているので、収納する電源タップの大きさに合わせて選ぶといいだろう。
筆者が愛用しているBlue Lounge製の「ケーブルボックス」。中にルーターやハードディスクなどの機器をつないだ、電源タップが収納されている。ごちゃごちゃしたケーブルもボックス内に収納してしまえば、かなりすっきりする。
このほか、同じケーブルボックスでも、ふたがラバー製になっていて、上にスマートフォンなどを置けるようにしたものもある。邪魔なケーブルをボックス内に収めることで、すっきりとスマートに充電ができるというもの。こちらも併せて活用したい。
スマートフォンの充電台とケーブルボックスが一体化した岩谷マテリアル製「lessev mini<レセブ・ミニ>モバイルステーション」。複数の機器を一緒に充電できるので、携帯電話やタブレットと2台持ちしているユーザーにもお薦めだ。
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ACアダプター問題を解決する、アイデア電源タップ
ケーブル収納ボックスに電源タップを収納する際に、注意したいのがACアダプターの配置だ。ご存じのように、ACアダプターは機器によって大きさがまちまち。大きなものだとそれ一つで差し込み口を占領してしまい、ほかの電源ケーブルが差せないといったことも起こる。また無理して差し込むとACアダプターが中途半端に浮き上がってしまったり、プラグが変形してしまったり、大変危険だ。最近はACアダプターをフレキシブルに配置できる電源タップもあるので、このようなアイデアタップをうまく活用したい。
電源タップの差し込み口が回転し、複数のACアダプターを差しても互いがぶつからない工夫がされている日照テレコム「可動式電源タップ S9P810C6」。省スペースで複数のACアダプターをつなぐことができる。
ヤザワコーポレーション「差し込みフリータップ H85025WH」は、差し込み口二つをどの場所のどの組み合わせでも使えるため、差し込むACアダプターや電源プラグ同士の隙間を自由に調整できる。
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使っていないケーブルの賢い整理&保管方法
最後に、今使っていないケーブルの保管方法についても考えてみよう。最近はさまざまな機器にUSBケーブルが付属しているため、使わずに余ってしまうことも多い。このようなケーブルを保管するのにあると便利なのが、ケーブルを束ねる面ファスナーやビニールタイだ。市販のものを購入してもいいが、ビニールタイは製品購入時に付属していることが多いので、それを取っておけば安上がり。そのケーブルが何のためのものか分かるように、ビニールタイに付箋を付けておけばさらに分かりやすい。
なおケーブルを束ねるときは、長さにもよるが、できれば折ってまとめるのではなく、丸く束ねた方がケーブルを傷つけにくい。丸く束ねる際には一方向にばかりぐるぐる巻くのではなく、交互に手首を返しながら巻く「8の字巻き」と呼ばれる方法で束ねると、長いケーブルも絡まりにくくなる。これは仕事で多くのケーブル類を使用するプロカメラマンや、プロの音響マンなども使っているテクニック。ぜひ覚えておきたい。
使っていないケーブルは、できるだけ丸く束ねて保存する。束ねる際に使用したビニールタイに付箋などで何のケーブルか分かるように書いておくといいだろう。
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