2015年12月 1日公開

【連載終了】仕事効率を上げるパソコン手帖

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たまった画像ファイルを賢く管理する

テキスト: 芝田隆広

最近はスマートフォンの普及もあり、手軽に写真を撮る機会が増えている。しかし写真などの画像ファイルが大量にたまってくると、どこに必要なファイルがあるか分からず大変なことになってしまう。そこで今回はたまった画像ファイルを整理するためのテクニックを紹介する。

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Windows標準の画像管理ソフト「フォト」を使う

Windows 8/8.1やWindows 10には、画像管理ソフトとして「フォト」が搭載されている。これは画像ファイルを閲覧したり、編集をするためのソフトだ。このフォトを使えば、手軽に大量の画像ファイルを管理していくことができる。ここではWindows 10付属の「フォト」をベースに解説していこう。

「フォト」では、パソコン内や「OneDrive」内の「ピクチャ」フォルダーに入れた画像ファイルを一覧できる。基本的には自分のパソコンの「ピクチャ」フォルダーに画像ファイルをコピーしていけば、「フォト」で画像ファイルを管理できるようになるわけだ。

Windows 10「フォト」のコレクション画面

Windows 8/8.1やWindows 10に標準で付属している「フォト」は、パソコン内の画像を手軽に管理するためのソフト。画像を縮小表示で一覧して分かりやすく管理できる。画面は「コレクション」の表示例。

「ピクチャ」以外のフォルダーに入っているファイルも管理したい場合は、「設定」内の「ソース」でフォルダーを追加することができる。またデジタルカメラやスマートフォンなどのデバイスからファイルを追加したい場合は、「インポート」を行えばよい。登録した画像は、縮小画像を用いた一覧形式で表示されるので、パッと見でどの画像ファイルがどこにあるかを判別しやすい。

「設定」内の「ソース」で「フォルダーの追加」を選択した画面

「フォト」にフォルダーを追加する場合は、ウィンドウ左上の3本線のアイコンをクリックして「設定」を選択する。「設定」内の「ソース」で「フォルダーの追加」を選択し、画像の入っているフォルダーを選択すれば、そのフォルダー内の画像を「フォト」で管理できるようになる。

「フォト」では画像を「コレクション」および「アルバム」という単位で管理できる。「コレクション」の方は、登録した画像ファイルを撮影した年月日別にまとめたものだ。「アルバム」には、読み込んだ年月日の写真から、自動的に抜粋した写真がまとめられる。画像管理目的の場合は、主に「コレクション」の方を使うとよいだろう。

「コレクション」の画面で画像をダブルクリックすると、その画像が大きく表示される。この画面から画像の「共有」「色調整」「編集」などのメニューが利用できるようになる。「編集」ボタンをクリックすると、画像の中から必要な部分だけを抜き出す「クロップ」、角度を調整する「傾きの調整」、色合いを変更できる「カラー」、明るさを調整できる「ライト」などの機能を利用できる。

一覧表示画面で画像をダブルクリックし、その画像が大きく表示された画面

一覧表示画面で画像をダブルクリックし、大きく表示された画像。

各種編集メニューが表示された画面

「編集」ボタンをクリックし、各種編集メニューが表示された画面。画像の回転や切り抜き(クロップ)などのメニューが用意されている。

このように標準ソフトでも基本的な画像管理は一通り行えるので、まずは活用してみてもらいたい。

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クラウドを使って画像を管理する

オフィスや自宅、外出先などさまざまな環境から画像ファイルを利用したいという人は、クラウドを使い、インターネット上のディスクスペースに画像ファイルを保存しておくと便利だ。

マイクロソフトの「OneDrive」の「画像」フォルダーに画像を入れておけば、「フォト」アプリやスマートフォン用の「OneDrive」アプリを使えば画像の閲覧が可能となる。

「OneDrive」の「画像」フォルダー

「OneDrive」は、マイクロソフトの提供するクラウドストレージ。マイクロソフトアカウントを作れば無料で15GBまで利用できる。iPhone/Android用のアプリもある。

「OneDrive」は無料で利用できる容量は15GBとなっている。もしこれで足りないという人は、「Googleフォト」を利用してみるのもいいだろう。「Googleフォト」は、1,600万画素までの画像であれば、容量無制限でアップロードできるクラウドサービスだ。

Googleフォト

パソコン用のアプリのほか、iPhone/Android用のアプリも用意されている。スマートフォンで大量の写真を撮るという人は、自動でGoogleドライブにファイルがバックアップされるように設定できるので、スマートフォンのストレージ容量を気にせず写真を撮りまくることができて便利だ。

Googleフォトの「フォト」画面

Googleフォトは、GmailなどでGoogleのアカウントを作成済みであれば利用できる。画像ファイルをインターネット上のサーバーに格納し、パソコンやiPhone/Androidなどから利用可能だ。

Googleフォトの「メインメニュー」アイコンをクリックして「設定」を選択した画面

Googleフォトの最大の特徴は容量が無制限なこと。なお、容量無制限で使う場合は、サーバーの負荷を軽減するため、画像は1枚1600万画素までに制限される。それ以上の解像度の場合は、サーバー側で自動的に画質を落として格納される。容量無制限になっているかを確認するには、Googleフォトの「メインメニュー」アイコンをクリックして「設定」を選択する。

「高画質(容量制限なし、無料)」に設定した画面

「高画質(容量制限なし、無料)」に設定しておくと、画質を1600万画素以下に落とす代わりに、容量無制限でいくらでも画像ファイルを登録しておけるようになる。

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フォルダー分けのコツ

専用のソフトやクラウドサービスを使わず、手動でファイルを管理していきたいという場合は、フォルダー分けやファイルの名前を分かりやすくしていくことが重要だ。

手動でのファイル管理において重要なのは以下の3点だ。

  • 画像ファイル用のフォルダーを用意する
  • 用件ごとにフォルダー分け
  • ファイル名は日付+内容にする

要するに「どこに何のファイルを入れるのか」というルールをあらかじめ決めておき、そのルールに従って画像ファイルを分類していけば、必要なときにどのファイルがどこにあるかが分かりやすい。

また多数ある画像ファイルのファイル名を一括変更する場合は、Windowsの機能を使って連番を付けておくと便利だ。連番を付ける方法は簡単。ファイルを複数選択して、一つめのファイルをリネームすれば、自動的に連番が付く。

例えば「20151105-新製品発表会」などとリネームすれば、選択したファイルが「20151105-新製品発表会(1)」「20151105-新製品発表会(2)」「20151105-新製品発表会(3)」……といったファイル名になる。

画像を複数選択した状態で「名前の変更」を選択した画面

多数の画像のファイル名を一括で変更したい場合は、エクスプローラでファイルを複数選択した状態で右クリックし、メニューから「名前の変更」を選択する。

連番付きのファイル名に変更された画面

この状態でファイル名を変更すると、自動的に連番付きのファイル名に変更される。同一の用件のファイルはこのようにしてファイル名を揃えておくといいだろう。

分かりやすい書類を作成したり、インパクトのあるプレゼンを行うためには、適切な画像ファイルを使うことが重要だ。ここまで紹介したような方法を使って、必要なときに必要な画像をすぐ取り出せる環境を構築してほしい。

大量にあるファイルを管理する場合は、本連載の「パソコン内のデータをキレイに保つ方法」も参考にするといいだろう。

パソコン内のデータをキレイに保つ方法

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