使える周辺機器10選
Wi-Fi対応携帯用ストレージ
スマートフォンを使っていて、どうしても不足しがちなのがストレージ容量だ。アプリをたくさん入れ、ビジネス書類などを持ち運んでいると、どうしても容量は足りなくなってしまう。
「どうしても容量が足りない」という場合に便利なのが、Wi-Fiに対応した外付けのストレージだ。例えば大きな表計算のワークシート、写真入りのPDFファイル、動画などは、外付けのストレージに格納してかばんの中などに入れておき、必要なときはWi-Fi経由でアクセスして開くようにすれば、スマートフォン本体のストレージ容量は節約することができる。
写真はWi-Fi対応の携帯用HDD、バッファロー「HDW-PD500U3」。わずか265gと軽量ながら500GBの容量があり、スマートフォンと一緒に手軽に持ち歩ける。
スマートフォン対応USBメモリー
Wi-Fi対応の携帯用ストレージ同様に、ストレージ容量が足りないときに利用できるのが、スマートフォン対応USBメモリーだ。
Androidスマートフォンの場合は、通常のUSBからmicroUSBへの変換ケーブルを利用することで、USBメモリーを差すことができる。またmicroUSBコネクターを装備したUSBメモリーもある。
iPhoneの場合は、SDカードが使えないため、ストレージ容量が足りなくなった場合、やりくりがしづらい面もある。最近ではiPhoneのLightningコネクターに直接差せるUSBメモリーも登場しているので、このような製品も検討してみるといいだろう。
写真はLightningコネクター搭載USBメモリー、ロジテック「LMF-LGU3GWH」。LightningコネクターとUSB-Aコネクターをスイッチで切り替えて使えるほか、microUSB用の変換コネクターも付属しているので、これ1本でiPhone、Android、パソコンで利用できる。
ポータブル無線LANルーター
最近ではホテルなどで、宿泊客がインターネットを使えるように、部屋に有線LANポートを供えたところが増えてきた。この有線LANポートにノートパソコンなどをつなげば、高速で安定した通信が行える。
しかしスマートフォンの場合は、有線LANには対応していない。こういったところをよく使う人は、ポータブル無線LANルーターを持ち歩いておくといい。これは要するに無線LANルーターの小型版で、50g程度の重さながら、通常の無線ルーターとして利用できる。
ポータブル無線LANルーターをLANケーブルを使ってホテルなどのLANポートに接続し、スマートフォンからポータブル無線LANルーターに接続する。これによってスマートフォンからもホテルの回線を利用できるわけだ。ホテルの部屋の中などでは、3G/4Gといった公衆無線回線が使えないこともある。出張の多いユーザーは、このような製品があると何かと便利なはずだ。
写真はエレコム「WRH-583BK2」。わずか45g(ACアダプター含まず)の無線LANルーターだ。ホテルなどの有線LANを無線化するのに役立つ。
モバイルプロジェクター
プロジェクターは、パソコンなどの映像を大きなスクリーンに出力するための機器だ。最近では1kgを切るような小型のプロジェクターも発売されており、出先に持参して、その場でプレゼンを行うといったこともできるようになってきた。スマートフォンでもHDMI出力ケーブルを利用して、モバイルプロジェクターに接続すれば、手軽にプレゼンを行える。
詳しくは下記の過去記事でも紹介しているので参考にしてもらいたい。
「スマートフォン・タブレットをプレゼンに役立てるテクニック」
「プレゼンの強い味方! モバイルプロジェクターの選び方」
写真はサンワサプライの「PRJ-3N」。わずか220gと非常に軽量なモバイルプロジェクターだ。
タッチペン
スマートフォンは、タッチパネルを指で触って操作するのが一般的だ。しかし指が太い男性や爪を長く伸ばしている女性、冬の寒いときに手袋をしている場合などは、タッチパネルの操作がやりづらい。
そんな不便を解消してくれるのがタッチペンだ。タッチペンであれば、画面の狙った場所を正確にタッチすることができる。製品によっては、イヤホンジャックに差せる小型タイプのものなどもあるので、「タッチ操作が苦手」という人はぜひ導入してみてほしい。
Bluetoothキーボード
タッチペンと同様、スマートフォンでの入力環境を改善してくれるのが外付けキーボードだ。スマートフォンでもフリック入力などを使えば、文字入力は問題なく行えるが、長文メールや書類の作成となると、さすがにタッチ入力だけではやりづらい。キーボードがあった方がスムーズな入力ができるだろう。
Bluetoothキーボードならば、Bluetoothを使って、スマートフォンとワイヤレスで接続して入力が行える。ケーブルがない分、スッキリ持ち運ぶこともできる。スマートフォンをノートパソコンのようにバリバリ使いこなしたい人にとっては必須のアイテムと言えるだろう。
写真はサンワサプライ「SKB-BT16BK」。手軽に持ち運べる折りたたみ式のBluetoothキーボードだ。
スマートフォンスタンドとスマートフォン車載ホルダー
スマートフォンを立てかけておけるスタンドは、あると意外と便利なアイテムだ。充電中のスマートフォンを置いておけば、机の上がスッキリするし、ほかの書類などに紛れてしまうこともない。またスマートフォンの画面に時計アプリを表示しておくことで、ちょっとオシャレな卓上時計として使うこともできるだろう。
スマートフォンを手軽に立てておけるスマートフォンスタンドは、あると何かと便利なアイテム。写真はサンワサプライ「PDA-STN2W」。
営業車での移動が多い人は、スマートフォン車載ホルダーがあると何かと役に立つ。スマートフォンに地図アプリを入れておいて簡易カーナビとして使うなどの用途が考えられる。なお運転中のスマートフォン使用は危ないので、スマートフォンを使う場合はきちんと車を停止してから操作しよう。
自動車のダッシュボードに手軽に取り付けられるスマートフォン車載ホルダー。写真はサンワダイレクト「200-CAR012」。
モバイルバッテリーとUSB-ACアダプター
最後になってしまったが、もしかすると一番重要なのがこの「モバイルバッテリー」かもしれない。モバイルバッテリーとは、文字どおり「持ち運び可能なバッテリー」のこと。USB-ACアダプターは、スマートフォンに接続して充電を行うためのアダプターだ。
いくら高機能なスマートフォンと言えど、電源が入らなければ何もできない。出先でスマートフォンの電源が切れてしまったら、メールも表計算も使えないばかりか、電話をすることさえできなくなってしまう。公衆電話を使おうにも、電話帳がスマートフォンに入れてあって取引先や職場への連絡さえできない……などといった最悪のケースも考えられる。
そこでスマートフォン充電用の機器はしっかりそろえておきたい。出先の充電用にモバイルバッテリーは携帯しておこう。モバイルバッテリーは、容量の大きいものほど重くてサイズが大きいので、自分の荷物の重量に合わせて、苦痛にならない範囲で容量の大きいものを選ぶとよいだろう。
モバイルバッテリーがあれば、出先でもスマートフォンをその場で充電できるので、いざというときのために携帯しておきたい。写真はエレコム「DE-M01L-5230WHC」。
また、最近では飲食店などでコンセントを使わせてくれるところも少なくない。自宅や職場用のUSB-ACアダプターのほかに、USB-ACアダプターと充電ケーブルも一緒に持ち歩いておくと安心だ。充電用ACアダプターは、単体製品のほかに、電源タップにUSBコネクターが搭載されたものなども出ている。
USB-ACアダプターは、会社に1個、自宅に1個、携帯用として1個といった具合に複数用意しておくと便利だ。写真はサンワサプライ「ACA-IP25W」。2ポートあるのでUSB機器を2台一緒に充電できる。
ここまで紹介してきたが、最近では「スマートフォンと連携できる」ことを売りにした家電製品なども次々と発売されており、周辺機器もどんどん増えている。自分の使っているスマートフォンで不便に感じたり、もっと用途を広げたいと思ったときは、用途に適した周辺機器がないか、Web検索などを使って探してみるとよいだろう。
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