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スマートフォンシェアの現状—世界ではAndroidが圧倒的、日本ではiPhoneが人気
携帯電話の市場において、スマートフォンはすっかり標準となった。2016年7月に発表された総務省による「平成27年通信利用動向調査の結果」においても、スマートフォンの普及率(個人における主な情報通信機器の保有状況の推移)が53.1%まで上昇し、従来型携帯電話(いわゆるガラケー)を上回った。
総務省「平成27年通信利用動向調査の結果」
スマートフォン市場をOS別に見てみると、世界的にはGoogleの「Android」を搭載した機種のシェアが圧倒的だ。米調査会社のストラテジー・アナリティクスが11月2日に発表した調査結果によると、2016年第3四半期のAndroidスマートフォンのシェアは87.5%。アップルの「iOS」搭載機種は12.1%となっている。
ところがこれが日本となると事情は異なり、IDC Japanの調査によると、2016年第2四半期における国内スマートフォン出荷台数はアップル製品が49.4%となっており、iPhoneが半数近くを占めていることが分かる。
IDC Japan「2016年第2四半期における国内携帯電話・スマートフォン市場実績値を発表」
IDC Japanが発表した2016年第2四半期における、国内携帯電話出荷台数。スマートフォンの国内出荷台数は619万台で、携帯電話出荷台数の約88%に相当。スマートフォン出荷台数のうち49.4%をアップル製品が占めている。
海外では発展途上国などを中心に、低価格なAndroid機が圧倒的な支持を集めている。これに対し日本では、メーカーに対する信頼感や、ユーザーが多く情報が得やすいという安心感などからiPhoneが支持されている状況と言えそうだ。
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2016年後半に注目機種が続々登場
そんな中、2016年後半には注目のスマートフォンが多数登場して話題を集めた。まずiPhone陣営からは、2016年9月16日に「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」が発売された。
これに対しAndroid陣営では、Android OSの開発元であるGoogleが純正スマートフォンである「Pixel」を10月5日に発表。さらに日本で人気のあるメーカーの一つ、ASUSが10月7日に「ZenFone 3」を発売。このほか648円という驚きの低価格で注目を集めたNTTドコモ「MONO MO-01J」が12月上旬、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia XZ SO-01J」が11月2日発売と、注目の新機種が続々登場している。
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Felicaにも対応! iPhone 7はこう変わった
9月16日に発売となった新型iPhoneは、2機種が投入されている。4.7インチモデルの「iPhone 7」と、5.5インチモデルの「iPhone 7 Plus」が登場した。
Apple「iPhone 7」
新型iPhoneは、4.7インチ(1334×750ピクセル)の「iPhone 7」と、5.5インチ(1920×1080ピクセル)の「iPhone 7 Plus」が用意されている
iPhone 6/6 Plusではストレージ容量が16/64/128GBだったが、iPhone 7では32/128/256GBと2倍になった。CPUも従来に比べ40%、GPUは50%高速になったとうたわれており、カメラ機能も向上するなど、随所で機能アップが図られている。
また内蔵スピーカーがステレオとなるなど、さまざまな改良が施されている。またイヤホン端子がなくなり、Lightning端子対応のイヤホンや、Lightning端子を従来のイヤホン端子に変換するアダプターが同梱されている。もちろんBluetoothイヤホンも接続可能だ。
このほか日本のユーザーにとって注目は、Felica規格に対応したこと。同社の決済機能「Apple Pay」が、SuicaやiD、QUICPayといった主立った決済サービスに対応した。Felica規格への対応は以前から需要が高かったが、日本は世界でも特にiPhone人気が高いこともあり、その要望に応えた形となっている。
ボディカラーは5色が用意されており、好みに合わせて選ぶことが可能だ。
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SIMフリー端末が躍進! Androidスマートフォンの最新事情
Androidスマートフォンはドコモ/au/ソフトバンクのキャリアが出している端末がこれまで主流だったが、最近はSIMフリーや格安端末が次々と登場し、人気を集めつつある。iPhoneと比べると機種数が多く、ユーザーのニーズに合わせて機種選びができるのがポイントだ。Androidの場合、機種数が多くて紹介しきれないが、その中でも特に注目の機種をピックアップしてみた。
Google Pixel
10月5日に発表されたGoogle製スマートフォン。これまでGoogle純正スマートフォンと言えば「Nexus」シリーズだったが、「Pixel」発表とともに「Nexus」シリーズは販売終了となる。5.5インチモデルの「Pixel XL」と、5インチモデルの「Pixel」の2種類が用意されている。
PixelではAndroid 7.0を搭載。そして目玉機能はAI機能の「Google Assistant」だ。これはスマートフォンに話し掛けることで、その日の予定や天気、動画再生、交通状況などをナビゲーションしてくれる音声ガイド機能だ。iPhoneで言う「Siri」、Windows 10で言う「Cortana」を想像すればいいだろう。
GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」をサポートするなど、ユニークな機能も用意されている。ただ執筆時点(2016年11月上旬)では日本での発売は未定。音声ガイドの「Google Assistant」が現状では英語用なので、その日本語化などで時間がかかっているのかもしれない。注目機種だけに日本での発売も期待したい。
Google「Pixel」
Google「Pixel」
ASUS ZenFone 3
SIMフリー端末の中でも人気の高いASUS製スマートフォン。10月7日に、5.2インチモデルの「ZenFone 3(ZE520KL)」が発売(39,800円)。また上位機種「ZenFone 3 Deluxe」は、5.5インチが「ZS550KL」(59,800円)、5.7インチの「ZS570KL」(89,800円)がラインアップされている。
廉価版のZenFone 3でも表面の素材がガラス素材となったほか、ZenFone 3 Deluxeではメタルボディを採用し、従来製品よりも高級感が出ている。OSはAndroid 6.0を採用。解像度は3機種とも1920×1080ドットで、最上位のZS570KLでは発色が鮮やかな有機ELディスプレイを採用した。
またZenFone 3シリーズで注目は、microSIM/nanoSIMの2枚のSIMカードを同時使用できること。大手キャリアのSIMカードと、格安SIMカードを同時に利用するといったことが可能となった。これにより1台のスマートフォンで、会社用とプライベートの番号を同時待受するといったことも可能となった。ビジネスユーザーにとっても便利な製品と言えるだろう。
ASUS製Androidスマートフォン「ZenFone 3」。SIMフリースマートフォンの中でも高い人気を誇っている。
ドコモ MONO MO-01J
NTT ドコモが12月上旬に発売した格安のAndroidスマートフォン。機能はシンプルながら、なんと一括648円(税込)で購入できる低価格ぶりで話題となった。648円で購入するためには、端末購入サポート(12カ月の利用契約)を付ける必要がある。
本体の本来の価格は32,400円(税込)で、端末購入サポートをつけることで31,752円の割り引きが行われるという形だ。端末購入サポートは1年以内の解約で違約金(15,800円)が発生するが、通常の利用ではさほど問題はないだろう。
搭載OSはAndroid 6.0、ディスプレイは約4.7インチ、2GBのメモリーと16GBのストレージを搭載し、microSDXCカードも利用できる。性能は標準的だが、とにかくお手頃価格でスマートフォンを利用できるのが魅力だ。
NTT ドコモから発表された648円(税込)の格安スマートフォン「MONO MO-01J」。仕様は標準的だがとにかく安いのが魅力。
ソニー Xperia XZ
11月2日に発売されたソニー製スマートフォンのフラッグシップモデル。Android 6.0を搭載し、ディスプレイは5.2インチ(1920×1080ピクセル)。2300万画素の高性能カメラを搭載するのが特徴で、三つの最先端カメラセンサーを搭載。スマートフォン初となる5軸手ブレ補正センサーを搭載するなど、静止画・動画を高精細に行えるのが特徴だ。
またバッテリーの状態に合わせて最適な充電を行ってくれる「いたわり充電」機能を搭載し、長寿命なバッテリーを搭載。新開発の高純度メタル素材「ALKALEIDO」を採用した美しいボディなどが特徴だ。
ソニー「Xperia XZ」。高機能なカメラや新採用の高純度メタル素材を採用したハイスペックなスマートフォンだ。
このほかにもさまざまなメーカーから魅力的なスマートフォンが登場しているので、機種変更や新規購入を考えている人にとっては、絶好の買い時と言えるのではないだろうか。
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