2018年 8月28日公開

【連載終了】仕事効率を上げるパソコン手帖

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2018年夏の注目新作スマートフォン

テキスト/コヤマ タカヒロ

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いまやビジネスマンの必須ツールとして欠かせなくなったスマートフォン。今年も多くのモデルが登場している。毎年9月にiPhoneが発表されることもあり、年末はiPhoneが主役となる。つまり、夏はAndroidスマートフォンが主役。サムスン、ソニーモバイルといった主要メーカーはもちろんのこと、 ファーウェイなど、新興メーカーのスマートフォンも注目されている。そこで、三大キャリアから発売されたAndroidスマートフォンから注目モデルを紹介。各モデルの進化のポイントとビジネスに役立つ機能について解説しよう。なお、一部2018年春モデルも含まれている。

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多くのモデルに共通の2018年の最新トレンド解説

2018年夏モデルのスマートフォンに共通するのがカメラ機能のさらなる進化だ。明るいレンズを搭載し、暗いシーンでも問題なく撮影できる。複数のカメラ、レンズを搭載し、それらを組み合わせることで高画質撮影が可能。コンパクトデジカメ以上の写真が撮影できるレベルに達している。また、スーパースローモーション撮影ができるモデルも豊富だ。

各メーカーのフラッグシップモデルは性能向上が基本だが、セキュリティ機能やタフ機能も進化。これらはビジネスでスマートフォンを活用するうえでも非常に重要。指紋認証だけでなく、顔認証や虹彩認証など、複数の認証機能を組み合わせたモデルに注目したい。

絞りを搭載したサムスン「Galaxy S9/S9+」

韓国サムスンが製造するスマートフォン。グローバル市場ではiPhoneと並んで売れている人気シリーズ。「S9」は5.8インチの有機ELディスプレイを搭載。「S9+」は6.2インチと一回り大きい。それぞれ2960×1440ドットの高精細表示に対応する。

ビジネス面での注目点は高度なセキュリティ機能だ。生体認証機能として虹彩認証、指紋認証、顔認証に対応。インテリジェントスキャン機能では、顔認証と虹彩認証を組み合わせて、すばやくロックが解除できる。

そしてもう一つがカメラだ。F1.5のレンズは暗いシーンでも明るく撮影が可能。しかも、一眼レフカメラのように絞りを搭載しており、周囲の明るさや被写体によってF2.4に自動切り替えができる。明るい場面でも、暗い場所でもクオリティの高い写真が撮影できる。

さらに海外ではパソコンのように大型モニターに接続して使えるクレードル「DeX Pad」も発売されており、高性能はもちろんのこと、これまでのスマートフォンとは違った使い方ができそうだ。NTTドコモ、auから発売されている。

NTTドコモ Galaxy S9 SC-02K 端末価格9万9792円/実質負担額(機種変更)5万3136円

暗い場所での撮影に強いファーウェイ「HUAWEI P20 Pro」

NTTドコモの春夏モデルで最も力が入っているのが「HUAWEI P20 Pro」。6.1インチの有機ELディスプレイを搭載するモデルだ。

一番の特徴はAIアシスト機能とLeicaトリプルカメラによるカメラ機能。カメラはカラー、モノクロ、望遠の三つを搭載し、AIがシーンを認識して最適な写真に仕上げてくれる。その結果暗い場面などでも明るくきれいに仕上げられるというわけだ。このAIが仕上げてくれる写真は現在発売されているスマートフォンの中でも最高クラスといえる。

セキュリティ機能では顔認証と指紋認証の両方に対応。最新のUSB TypeC端子を採用しているのもポイントだ。

なお、「HUAWEI P20 Pro」は日本国内ではNTTドコモの専売となっており、SIMフリー版では用意されない。発売されているのは技適マークのない海外版となるので注意したい。

NTTドコモ HUAWEI P20 Pro HW-01K 端末価格10万3680円/実質負担額(機種変更)5万7024円

国内機能全部入りのソニーモバイル「Xperia XZ2」

縦長の5.7インチディスプレイを採用したモデル。NTTドコモ、au、ソフトバンクの三大キャリア全てから発売されている。国産スマートフォンとしてワンセグ、フルセグ対応のテレビ機能やおサイフケータイ対応のFeliCa機能、置くだけで充電できる無接点充電機能「Qi」など、多くの機能に対応する。

「Xperia XZ2」だけの特徴の一つが動画やゲームに合わせて本体が振動する「ダイナミック・バイブレーションシステム」。より高い臨場感が味わえる。

なお、「Xperia XZ2」にはより高機能な「Xperia XZ2 Premium」と小さい「Xperia XZ2 Compact」がラインアップしており、NTTドコモでは3モデル全てが、auではXZ2とPremiumが選択できる。

「Xperia XZ2 Premium」は4K対応の5.8インチディスプレイや、デュアルカメラを搭載。「Xperia XZ2 Compact」は5.0インチディスプレイを採用、「Qi」や「ダイナミック・バイブレーションシステム」は非搭載となる。

NTTドコモ Xperia XZ2 SO-03K 端末価格9万4608円/実質負担額(機種変更)4万7952円

動画&静止画のダブルレンズ採用の「AQUOS R2」

シャープが手掛けるハイエンドスマートフォン。ディスプレイとして6.0インチのハイスピードIGZOを採用。従来モデルと比べてCPU性能が大幅に強化されており、負荷の高いゲームや動画再生にも対応する。

カメラ機能としてデュアルカメラを搭載。静止画用と動画用の超広角カメラというほかにはない構成を採用しており、4K動画を撮影しながら同時に静止画撮影もできる。

ビジネス面で便利なのはAQUOSシリーズだけの機能「エモパー」だ。シャープ独自の音声認識技術で、電車の遅延情報や天気などの役立つ情報を先回りして教えてくれるコンシェルジュのような機能。さらに未読の通知やヘルスケア機能の管理、アラームの設定などもできる。「AQUOS R2」なら、より高度な情報アシスタントとして使えるのだ。

NTTドコモ AQUOS R2 SH-03K 端末価格9万5904円/実質負担額(機種変更)4万9248円

二つのディスプレイで情報を同時に表示「M」

5.2インチディスプレイを二つ搭載したちょっと変わった春モデルのスマートフォン。本体は二つに折り畳むことができ、広げるとタブレットのように大画面に画像を表示することができるのが特徴。さらに、複数のアプリを左右に同時に立ち上げて利用できるのも便利。

例えば地図アプリと経路探索アプリを同時に表示したり、ブラウザーで調べものをしながら、ワープロアプリで文書をまとめたりできるのだ。同時利用できるアプリには制限があるが、組み合わせ次第では多彩な使い方が可能。

折り畳んだ状態では構造上、本体が分厚くなってしまうのは仕方がないところ。山形に折って、単体で立てかけて使うこともできるのが便利。

NTTドコモ M Z-01K 端末価格9万2664円/実質負担額(機種変更)4万2768円

タフネスで割れにくい「arrows NX」

画面割れ対策のためにNEW SOLID SHIELD構造を採用したタフネスが売りのスマートフォン。1.5mの高さからコンクリートへの落下試験に耐えるタフな設計が特徴。米国国防総省の調達基準であるMIL規格の落下や耐衝撃、防水、防じんなど、全23項目に準拠。

氷結(-10℃)や高温保管(70℃固定)、塩水耐久など珍しい規格にも準拠しているので、仕事上、そういった環境に入ることがあるビジネスマンにおすすめしたいモデルだ。

基本的なスマートフォンとしての機能としては、ディスプレイはフルHD表示の5.2インチを採用。フルセグテレビやNFC、防水機能なども備える。日本語入力システムとしてATOKがプリインストールされているのも魅力だ。

NTTドコモ arrows NX F-01K 端末価格8万8128円/実質負担額(機種変更)3万8232円

  • * 価格は全てドコモオンラインショップ

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