2020年 8月25日公開

仕事効率を上げるパソコン手帖

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テレワークに最適な高コスパPCと周辺機器の選び方

ライター/コヤマタカヒロ

  • PC

新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業が慌ててテレワークを開始しました。しかし新しい「仕事」様式のために今後も長期的にテレワークを実施するとなれば、しっかりとしたPC環境を用意するのがおすすめです。今回はあらためてテレワーク環境に最適なPCおよびPC周辺機器の選び方を紹介します。

1.テレワークに求められるPC性能は?

テレワークにおいてはできる限り性能の高いPCを用意するのがおすすめです。業務の種類にもよりますが、テレワークでは1台のPCで多くの処理を行うことになるため、PCの性能がそのまま生産性につながるからです。

テレワークで、特に分かりやすくPC性能を求められるのがビデオ会議アプリの使用時です。例えば、広く使われている「Zoom」は、背景処理に高いPC性能が要求されます。自宅内の背景を映したくない場合に、自分の姿だけを切り抜いてバーチャル背景に重ね合わせる機能がありますが、このときに性能が低いPCでは、自身でグリーンバックを用意しないとバーチャル背景を表示することができないのです。
グリーンバックなしでバーチャル背景を使うための性能条件は幾つかありますがCPUの部分では「第4世代Core i7以降のクアッドコアプロセッサー」もしくは「第6世代Core i5以降のデュアルコアプロセッサー」が必要とされています。または、高性能なGPUが搭載されていればそちらでも処理が可能です。

Zoomのバーチャル背景の設定画面。PC性能をクリアしている場合でも、グリーンバックを使った方がキレイに合成できる。

これらの条件を満たさないPCでは、グリーンバックを用意しないとバーチャル背景が利用できません。なお、同じくテレワークに利用される「Microsoft Teams」にも同様の機能がありますが、こちらも「第4世代Core iプロセッサー」が必要。古いPCを利用する場合は注意しましょう。

なお、最新のCore i3以上のプロセッサーを搭載するPCを購入すればこれらの条件はクリアできます。

このほか、テレワークで要求されるPC性能としてはメモリー容量と液晶ディスプレイの大きさと広さ、そして、使い勝手の良いキーボードやマウスなどです。メモリー容量以外は外付けでも対応できるため、テレワーク用のPCとしてはCPU性能とメモリー容量を優先して選ぶのが良いでしょう。

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2.自宅でのテレワークにおすすめのスタンダードノートPC

まずは、自宅で使うことを想定したスタンダードPCを紹介しましょう。デスクトップPC、一体型PC、大型のノートPCなど、携帯性よりも性能を重視したモデルを選びました。

スリムデザインのパワフルノート
ASUS「ASUS VivoBook S15 S531FA」

天板に5色のカラーバリエーションを用意した15.6型ノートPC。プロセッサーには第10世代のCore i7-10510Uを搭載、メモリーは標準で16GBを内蔵しています。うれしいのは、ストレージ容量が大きいこと。512GBのSSDと1TBのHDDを搭載しており、大容量データもたっぷりと保存できます。質量は1.85kgと15インチクラスのスタンダードノートとしては軽く、自宅内やカフェなどへ持ち歩いて使うこともできそう。バッテリー駆動時間は約7.6時間です。

書斎を彩るスタイリッシュな一体型PC
日本HP「HP ENVY All-in-One 27」

タッチ操作に対応した27インチの4Kディスプレイを搭載した一体型 PC。第9世代Core i7 プロセッサーに加えてGPUとしてNVIDIA GeForce GTX 1050を搭載し、写真加工や動画編集などクリエイティブワークにも対応できます。256GBのSSDと2TBのHDDを搭載し、データ保存も大容量。ディスプレイ上部には顔認証ログインもできる、「HP TrueVision フルHD Webcam / IRカメラ(約200万画素)」を搭載しています。

ビジネスユースでも活用できるゲーミング PC
Lenovo「IdeaPad Gaming 350i 81Y40054JP」

高性能 GPU「NVIDIA GeForce GTX 1650Ti」を 搭載するノートのゲーミング PC。Core i7 プロセッサーや16 GB のメモリーなど、ゲームだけでなくオフィスワークもフルパワーで行える強力な性能を持っています。また、一般的なゲーミングPCのように派手なデザインではないためビジネスシーンでも違和感なく使えます。最新のWi-Fi 6にも対応するほか、有線LAN端子も搭載し、ストレスのない高速通信に対応できます。

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3.自宅でのテレワーク、モバイルの両方で使える高性能モバイルPC

続いてモバイルでも使える軽量コンパクトなノートPCを紹介します。自宅でのテレワークがメインの方も、ときに外出先で仕事をすることもあるでしょう。モバイルノートならそういったシーンでも活用可能。自宅でのテレワークとモバイルユースに対応できるハイパフォーマンスなPCを紹介します。

オンライン会議のための機能を搭載したビジネスノート
Lenovo「ThinkPad X1 Carbon Gen 8」

14型の大画面を搭載する高性能のビジネスモバイルPC。オンライン会議に素早く応答できるファンクションボタンを搭載し、ボタンを押すだけでオンライン会議やビデオチャットに参加することができます。また、オーディオ機能として「Dolby Atmos Speaker System」と、四つの360度集音マイクを搭載。ノイズキャンセル機能により、きれいな音声で会議に参加できます。プロセッサーは第10世代Core iシリーズを採用。より多くの情報を画面に表示できる14.0型WQHD液晶(2560x1440ドット)モデルも選択できます。

4Kディスプレイを持ち歩けるプロフェッショナルノート
VAIO「VAIO SX14」

4K解像度(3840×2160ドット)に対応した14型ディスプレイが選べる高性能モデル。カーボン素材の採用により、約999gの軽さを実現。手軽に持ち歩くことができます。それでいて有線LAN端子やHDMI端子など充実したインターフェイスを搭載。さまざまな周辺機器も、アダプターなどを使うことなく接続できます。最大連続20.5時間のロングバッテリーを搭載しているのもポイントです。また、Wi-Fiがない場所でも通信できるLTEモデルも魅力です。

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4.テレワークで用意したい周辺機器

自宅でのテレワークを効率よく行うためには周辺環境の整備が欠かせません。PC周辺機器はもちろんのこと、デスクや椅子、デスクライトなどもチェックしたいですね。生産性を高めるため、自身にとってベストな周辺機器をそろえましょう。

液晶ディスプレイ

フルHDの4倍、4K(3840×2160ピクセル)解像度に対応した31.5型ワイド液晶ディスプレイ。HDMI端子などでPCから出力することでPC画面を大画面に映し出せます。このサイズなら文字やアイコンなどを100パーセントで表示しても見やすいため、画面の広さを生かして仕事ができます。ノートPCなどに接続して手軽にデュアルディスプレイ環境をつくれます。

スキャナー

富士通「ScanSnap iX1500」

原稿を差し込むだけで手軽に両面スキャンができるドキュメントスキャナー。4.3型タッチパネルを搭載しており、アイコンを選んでタッチするだけで、指定したフォルダに保存したり、アプリに連携したりできます。Wi-Fi機能を搭載し、PCだけでなく、スマホやタブレットとの連携にも対応します。

カメラ

ピント調節は不要で、PCに接続するだけで簡単にビデオ会議などに活用できるWebカメラ。200万画素での撮影に対応。1.5mのケーブルとスタンドが付属しているため、カメラの設置位置を自由に決めることができます。

ヘッドセット

ノイズキャンセリングで周囲の雑音を低減し、クリアな音声で通話できるステレオヘッドセット。多くのビデオ会議ソフトで動作保証されており、手頃な価格で高音質を手に入れられます。

ワーキングチェア

暑い季節も爽快に仕事ができるメッシュチェア。長時間座るので、腰をしっかりホールドして、高めの背もたれと肘掛けのある安定した椅子を選ぶのが疲れないポイント。ワーキングチェアは多種多様で上を見ればキリがないですが、できるだけ良いものを選びたいですね。

デスクライト

パナソニック「LEDデスクスタンド SQ-LD515」

デスクワークに最適なLEDデスクスタンドライト。アームの可動性が高く、広い範囲を均一に照らすことができます。USB端子が付いており、スマートフォンなどの充電も可能。