2022年 6月28日公開

仕事効率を上げるパソコン手帖

ビジネスで役立つタブレット端末の選び方と活用術

ライター/コヤマタカヒロ

2010年に初代iPadが登場して以来、ビジネスの場面でタブレットを見かけることは珍しくなくなった。手書きメモの入力や専用アプリによる店舗・在庫管理など、タブレット端末はさまざまなシーンで活躍している。そこで2022年、最新のタブレット事情について解説していこう。

1. タブレット端末の現状紹介

ビジネスタブレット端末を使いたいと考えた時、選択肢は大きく分けて三つある。一つがiPadシリーズを選ぶこと。持ち運びしやすい8.3インチから大画面で超高性能の12.9インチまで選択可能で、iPhoneとの親和性も高く、使いやすい。

もう一つがAndroidタブレットだ。iPadシリーズに押されて目立たないが、NECやLenovoなど、さまざまなメーカーが製品を発売しており、8インチクラスから13インチクラスまでラインアップ。比較的低価格で購入できるモデルが多いのも特徴だ。

そして最後の一つがSurfaceシリーズなど、Windowsを搭載したタブレットPCという選択肢だ。ペンによる手書き入力にも対応し、キーボードなしでも利用できる。ただし今回、こうしたWindows搭載タブレットは除外した。

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2. タブレット端末のビジネス活用方法5選

タブレット端末はビジネスに導入することでさまざまな使い方ができる。単体での活用はもちろんのこと、ノートPCと組み合わせたり、スマートフォンと使い分けたりすることで多彩な活用が可能だ。タブレットを活用するメリットをいくつかピックアップしてみよう。

(1)ペンを使って手書きメモ端末として使う

もっとも基本となるのが手書きメモ端末として使う方法。ビジネスアイデアをメモする、その場でラフスケッチを書く、といった使い方ができる。また、商談メモもデジタル化することによって、ビジネスの効率アップが可能だ。iPadシリーズなど、専用ペンが用意されているモデルなら、手書きのゆがみがあっても正円・楕円(だえん)や多角形に自動修正するなど、より高品質なメモ書きができる。

(2)プレゼン・営業用のビューワーとして使う

プレゼンテーション資料やカタログ画像、動画などをタブレットに保存しておき、商談中に見せるために使うのも方法だ。10インチ前後のタブレット端末なら携帯性も高く、少人数でのプレゼンにも使いやすい。いちいちノートPCをクルクルと回転させながら見せるのではなく、情報表示用にタブレットを使うことで、ノートPCとの使い分けができる。

(3)リモート会議用カメラ&ディスプレイとして使う

コロナ禍以降、あたりまえになったリモート会議。ノートPCのWebカメラを使って会議に参加するケースが多いだろう。しかし、業務で使っているノートPCでそのまま会議に入ると会議ソフトの表示がノートPCの画面の大部分を占領してしまって仕事がしにくいケースも多い。そういった場合は、タブレット端末をリモート接続用の端末にすればノートPCの画面は100%業務に利用できる。

(4)パソコンと連携してサブディスプレイとして使う

タブレット端末をPCのサブディスプレイとして使う方法もある。例えば13インチディスプレイのノートPCに10インチのタブレットを連携できれば、画面を大きく拡張できるというわけだ。Macを使っている場合、iPadとはOSの機能で簡単に接続できる。WindowsとiPad、Androidタブレットの場合も、アプリや専用ケーブルなどを使うことでサブディスプレイにできる。また、HDMI入力端子を備えたタブレットもある。

(5)Wi-Fiルーターとして使う

SIMを搭載できるタブレット端末の場合は、大容量バッテリーを生かしてWi-Fiルーターのように使う方法がある。スマートフォンでテザリングしているとスマートフォンのバッテリーがすぐなくなってしまう。その点タブレットならバッテリー容量も大きく、さらに通話をすることもない。カバンにいれたままでもWi-Fiルーターとして活用できるというわけだ。

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3. タブレット端末の選び方

続いてタブレット端末の選び方を紹介しよう。ポイントは大きく二つ。最初の一つをiPadにするか、Androidタブレットにするかという選択だ。iPadシリーズのメリットは実用性の高いアプリが多く、ペンタッチにも対応。iPhoneとほぼ同じUIで使いやすいこと。デメリットは高価なことだ。特にメモリ容量の大きなモデルほど割高になる。

Androidタブレットはさまざまなメーカーから発売されており、選択肢は多い。多機能なモデルから低価格モデルまで選べる。ただし、製品により質感や性能の差が大きく、しっかり厳選する必要がある。

二つ目が画面(本体)サイズの選択だ。片手で持ってカジュアルに使いたいなら8インチ前後のモデルが最適。ノートPC並みの画面の広さを求めるなら10インチオーバーのモデルを選ぶことになる。使い方をよく考えてチョイスするといいだろう。

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4. おすすめ最新タブレット~iPadシリーズ編~

現在iPadシリーズにはハイパワーなiPad Proから、iPad Air、iPad、そしてコンパクトなiPad miniまで4シリーズがラインアップしている。各モデルの基本的な仕様の違いは以下の通り。M1チップはMacにも採用されているプロセッサーで、A13やA15はiPhoneと共通のプロセッサーだ。

ビジネスユースに向いているのはiPad Air、iPad、そしてiPad miniの3モデル。性能重視なら今年発売されたばかりのiPad Airだが、ビジネスユースではややオーバースペックかもしれない。汎用性の高さとコストパフォーマンスで選ぶなら10.2インチiPadがおすすめだ。

iPad スペック一覧

Apple iPad(第8世代) 実勢価格3万9800円~
Wi-Fiモデルとセルラーモデルを用意。Apple Pencil(第1世代)に対応する

Apple iPad Air(第5世代) 実勢価格7万9800円~
高性能なApple M1チップを搭載。セルラーモデルが5Gに対応するほか、5色から選択できる

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5. おすすめ最新タブレット~Androidシリーズ編~

Androidを搭載したタブレット端末はビジネス向けのモデルと、AVユースでも使える多目的タイプに分かれる。ビジネス向けタブレットは比較的シンプルで低価格で購入が可能。それに対して多目的で使えるモデルは高音質スピーカーなど多彩な機能を搭載している。

一見、不要な機能に感じるが、手軽にデュアルディスプレイ環境が作れるHDMI入力端子などはビジネスユースにも活用できる。また、動画を使ったプレゼンなどを行う場合はスピーカー性能も大切だ。

Androidタブレットはメーカー製品やモデルによって搭載しているプロセッサーやOSのバージョン、端子類や機能が全く異なってくるので、それらのポイントを押さえて選ぶのがおすすめだ。

NEC LAVIE Tab E 10.3型 MediaTek Helio P22T 32GB + 専用カバー&保護フィルム 1セット

10.3インチのフルHDディスプレイを採用したスタンダードなAndroidタブレット。32GBのストレージと、microSDカードスロット搭載する。決して高性能ではないか低価格で手軽に導入できる。

「NEC LAVIE Tab E 10.3型 MediaTek Helio P22T 32GB + 専用カバー&保護フィルム 1セット」(オフィス用品の通販サイト「たのめーる」が開きます)

NEC LAVIE T11 11.5型 Snapdragon 730G 128GB シルバー + デジタルペン 1セット

専用のデジタルペンが付属する11.5型タブレット。有機ELディスプレイを採用するのが特徴で、128GBメモリを内蔵する。microSDメモリーカードスロットやJBL製Quadスピーカーの搭載も見逃せない。

レノボ・ジャパン「Yoga Tab 13」実勢価格 7万6800円~

13インチの大画面タブレット。折りたたみスタンドを備えたフォルムを採用し、単体で立て掛けることが可能。micro HDMI入力端子を備えており、セカンドディスプレイとしても活用できる。

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